探索日 2013.07.06
No.N-027

相木川上線 ■川上村・南相木村 ■半ダート ■接続→中津川線 ■分岐→秋山沢線・大門線
■中津川線(川上村)から分岐して南相木村「三川」地区とを結ぶ

 接続するメジャー林道に知名度を奪われているが、その魅力はAランク!  

 ↓走りやすい路面状況と延長距離の長さが魅力的。それにもかかわらず訪れる
 林道ライダーも少ないので、のんびりとしたダートランが楽しめます。


……こんな感じ……
■全線ほぼダート状態の長距離林道。以前はピストン状態であったが、延長開設工事によって川上村と南相木村とを結ぶ完抜け林道となった経緯をもつ。メジャー林道である中津川線から分岐しているが、中津川線に知名度を奪われてあまり目立たない存在であるのが実情だ。ただし延長距離、走り心地ともに素晴らしく、決して中津川線に劣る存在ではないだろう。小規模な落石や崖崩れが目立ち、一部でゲート封鎖も実施されているが、総じてなだらかで走りやすいダートは魅力的。中津川線とセットで探索すればかなりの距離のダートを走り込むことができる。中津川線側のゲートは閉じられていることが多いが、別にアプローチルートがあるので機会があればぜひ!

■正確には埼玉県側は秩父市の市道に、長野県側は川上村の村道となっている旧中津川林道の三国峠(1740m)を越えて川上村側に入ると、路面は残念な舗装路状態となってしまいますが、その峠道を降りていくと途中の右手に現れるのが相木川上線の入口です。中津川線を通りかかるたびにその存在は知っていましたが、現在でこそ完抜けルートとなっていますが、以前はピストンであったため、なぜか立ち入る気が湧かずに幾度となく素通りしていたというのが正直なところ。ただし、いつまでも放っておくわけにもいかず、そろそろ探索してみるか、と一念発起して訪れてみました。
■ですが、美味しそうなダートの入口には、以前の踏切式遮断バーに加えて新たに鉄冊門が! もちろん、ここにゲートが存在しているのは分かっていましたが、知らない間に強化されていたみたいですね。確か以前はこんな感じでよくオープン状態となっているのを見かけたものだったのに…。
→付近を見渡す!
→ゲート脇(右)を調べる!
■で、新たに鉄冊門が追加装備されていたゲートを振り返って眺めるとこんな感じになります。ゲート脇の隙間を塞ぐべく丸太が積み上げられているのですが、よく眺めてみると、その丸太にはバラ線が巻き付けられているのがすぐに分かります。
■バラ線があろうとなかろうと…で、あるか。
■ゲー○脇を失礼していざ相木川上線のダートへと乗り込みますが、すぐにこのような小屋が現れました。これ林業小屋でしょうか? まさかどなたかの別荘とか? よくあるトタンのボロ小屋とは異なってかなりモダンではありますが、まさか住民の方がいる民家とも思えないし。小屋には衛星放送アンテナも装備されていましたが、それでもやはり燃料は薪に頼っているみたい。
→付近を調べる!
■無人であった林業小屋を過ぎてカラマツ林のなだらかな斜面を進みます。うっすらと雑草でワダチが形成されたダートは走りやすく、しっとりと落ち着いた雰囲気の漂う林道はなかなか良い具合でした。相木川上線は延長距離もそれなりにあるので、この先が実に楽しみです。
■路面そのものは落ち着いた感じで走りやすい状態でしたが、崖際などでは小規模な落石が目立ちました。決して通行不可となるような規模ではないものの、時には一抱えもあるような巨石を交えて無数の岩石が散乱しているシーンがあちこちに。
■かと思えば、尋常ではない大量の落ち葉が厚く堆積していた地点もありました。乗り込むと沈み込むようなフワっとした感触に襲われ、ちょっと楽しい状態でしたが、落ち葉に隠された地面の状況が全く分からないので、その点だけは少し不安でしたけどね。
■登坂区間と言うほどの勾配もなく、軽いアップダウンを繰り返しながら山肌の斜面に取りついた状態でダートは続きます。そして季節は夏本番間近ということで路肩の雑草も今が延び盛り。背丈を超えるような雑草の壁が形成されつつあるような状況でした。
■そしてここでも路面に散乱する落石が。まあ、気が付かずに乗り上げてしまうといった事態はまず無いでしょうが、まさかということもあるので、一応、走行スピードには注意します。少し進んで落石、その後また少し進んで落石がといった状況でしたよ。
■そんなこんなで相木川上線のダートを進んでいくと、やがて右折ダートの分岐が現れました。言うまでもなく、右折側は草ボーボーなその状況から、作業道の類に相違ないことはすぐに分かりますが、分岐地点には念を押すようにそれを示す立看板が設置されていました。
→立看板を眺める!
→右折ダートの様子を眺める!
■作業道分岐を過ぎてなだらかなアップダウンコースを進みます。ここでも相変わらず落石の岩屑や岩石が散乱していましたが、そういえば、林道ゲート脇の看板に記されていた「落石注意!!」とか「悪路注意!!」というのは、おそらくこの状況を示しているのでしょう。ただし、オフバイク的には全く問題は見当たらず、それどころか、落石を避けて走っていくのが楽しいくらいです。
■林道沿いは生い茂る夏草で確かに草深いですが、それでいて特別に山深いわけでもないコースを行く相木川上線のダート。行く手に見えている山々もさほど高くはなく、景色的にもさほど変化はなくてのんびりとしたコースがどこまでも続きます。
■落石以外の障害としては、このような崖崩れ地点もありました。切り通しとなった地点の崖がごっそりと崩落、土中からはなにか黒曜石のような黒い岩石が露出していました。そこには樹木なども巻き込まれており、発生後まだ間もないと思われましたが、すでに復旧済みとなっていたようです。
→崖を眺める!
■荒れているということはないものの、どこかひっそりとした放置の雰囲気を漂わせている相木川上線。四輪は当然ながら、1台のオフバイクともすれ違いません。中津川線側のゲートが閉鎖されていることが多いためでしょうか? 接続元の中津川線では休日などでは頻繁にオフバイクとすれ違うものですが、ここではそれがなくて少し淋しい気もします。でも言い換えれば、それだけのんびりと落ち着いた林道探索が楽しめるということですね。
→もう飽きた…
→さらに相木川上線を進む!