前浦線 / Maeura 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.05.04 / No.N-041 
  不思議な各種施設が整うパワースポット「ゼロ磁場」付近をゆく完抜けダート林道!


↑途中には意外な「施設」もあって違和感を覚えてしまいますが、ダート後半は爽やかな高原風の森林ダートです。ただし、通り抜けは難しいです。
峰(みぶ)川を遡った伊那市「浦」地区に起点をもち、R152号線「分杭峠」へと至る完抜け林道。付近を林道探索する上で国道への便利な連絡ルートでありながら、惜しくもゲートの設置によって通り抜けることは不可。しかも、終点である分杭峠は「ゼロ磁場」なるパワースポットとしてシーズン中は賑わうため、警備員が配備されるという徹底ぶりで…。ただし、起点側の浦地区側にはその先に民家があるためゲートがないため、探索するならこちら側からのみとなる。前半はやや暗めで、後半は明るい雰囲気の森林をなだらかな登りコースで行くことになる。路面状態は基本的に良好。

 [所在地]伊那市
 [路面状況]全線ダート / 完抜
 [コース]伊那市「浦」地区からR152号線「分杭峠」とを結ぶ

R152号線を伊那市「市野瀬」地区で県212号線へと曲がり、その先へと進んだ「浦」地区に起点がある前浦林道入口へとやって来ました。前浦林道は浦地区からR152号線「分杭峠(1420m)」とを結ぶ林道なので、できれば国道側からアプローチしたいところですが、時季によってはそうはいかない事情があります。それは現地へと赴いてみれば分かることですが、そういうわけなので、わざわざ貴重なガスを浪費して国道から大回りして浦地区の入口へとやって来た次第です。
杭峠側の入口同様に、浦地区側の入口にも古ぼけたゲートがありますが、ここは常に解放状態にあるようです。林道入口にも「通行禁止」を示す看板はありません。「なぜ?」と思ってしまいますが、それはこの先を少し進んでみればおのずと明かになります。ま、それはさておき、とにかく入口からすぐにダートが出迎えてくれる前浦林道の探索をいざ開始せん!
ざ前浦林道のダートに乗り込むと、なだらかな登り坂コースが開始します。画像での見た目とは裏腹に、林道の雰囲気はあまり明るいものではなかったですが、それでも路面的にはまとも。序盤はこんな感じでとくに可もなく不可もなくで先へと進みます。
なんだここは?!」なだらかな勾配を登って進むと行く手に家屋が現れました。最初、これは山中のひなびた鉱泉宿かなと思いましたが、違ったようです。建物の前には「ゼロ磁場の水 美味伝水」や「ゼロ磁場」といった看板がベタベタと! どうやら分杭峠の「ゼロ磁場の水」を売る民家であった模様。これがあるために浦地区の林道入口はゲート封鎖されていなかったわけですね。
→看板を眺める!
→散策する!
動系の天然水売りの家屋を後にして先へと進みます。その先のダートも幅員は広めであり、路肩には立派な石垣が構築されていたなど、林道整備はされているようでしたが、にもかかわらず全体的にどことなく廃れ感が漂います。
行的には全く問題はなかったものの、ちょっとガタガタ感が感じられてきた前浦林道のダート。ワダチ部分が雨水などの流水作用で軽く傷んでボコボコとえぐれていたようです。よほどの用がない限り、関係車両も通わないみたいだな、ここは…。
の後、路肩に放棄されたボロワゴン車が1台…。実はここ、左手の斜面を下っていくダートの分岐地点らしき地点なのですが、そこを塞ぐ形でボロワゴンは放置されています。そしてよく眺めてみると、車の後部には「立入禁止」の文字が確認できる古ぼけた立札が、そしてサビまくったバリケードがぽつんと置かれていましたよ。察するに、これは不法投棄ではなくて、なにかの意図をもってここに放置されらているみたいです。
ロワゴンを後にしてさらに山林の斜面をなだらかに登坂して進みますが、何気なく左手斜面の下方を眺めてみると、そこにはかつてのバンガロー村とおぼしき荒廃しまくった廃虚の光景が…。どうやら、先ほどのボロワゴンはその入口を塞いでいたみたい。ということは、以前はバンガロー村を訪れる観光客の車が前浦林道を行き来していたということか。現在は全く無人ですけど…。
→バンガロー村を眺める!
散臭い水売り民家や廃バンガロー村のせいで、前浦林道の前半区間にはどこか厭世感の漂う陰鬱な暗さが立ち込めていましたが、それらを過ぎてしばらく進むと、とたんにカラマツの森を行く林道は明るい雰囲気へと変化。同じ森でもそういったものが存在するかしないかで、雰囲気の明暗にこれほども違いが生じて来るから不思議です。
進むにつれて上空が大きく開けてくる森の中のなだらかな登り坂を気持ち良く進みます。基本的に路面状況は良好でした。時たま現れる路面のガタガタま岩石露出区間では速度を落として進みばよいだけのこと。とくに問題はありません。ただし、アクセルを開き過ぎると振動が強くなってハンドルを握る手首が意外と疲れてしまいます。
むにつれて標高が高くなり、それにつれて沿道の森にも明るく開けた開放感が漂ってきます。まるでどこかの高原風景の1コマのような爽やかさであり、こんな場所にはバンガローがあっても不思議はないようにも思いますが、ここにそんなものは要らんですよ。どうせ潰れるし…。
ういえば、途中では地理院地図にも記載されている右折ダートの分岐地点がありました。荒れている様子はなかったですが、ここに標識の類はなにも存在していません。途中で破線で示される山道となり、最終的には県212号線「宇津木」地区へと続いているらしいですよ。
→右折ダートを眺める!
折ダート分岐を後にしてさらに進みます。標高的には林道の終点である「分杭峠」の高さまで迫ったようで、あまり坂道を意識させないゆるい登り坂がその後も続きました。山の稜線の起伏に沿った軽いアップダウンといったような感じです。
や、やられた…!」林道の標高は山の稜線に達し、終点であるR152号線「分杭峠」はもう近いと思われた矢先、なんと行く手を塞ぐチェーンゲートが! 国道側出口にそれがあるというのならば納得ですが、なぜかこのような中途半端な地点に…。前浦林道が国道側出口のゲートによって通り抜けで着ないことは承知ながらもそこまでは行けると思っていたのですが、現実はちょっと甘かったようです。というわけで、泣く泣く今北道を引き返して前浦林道の探索はここまで。
→探索終了!
→ゲート左手を調べる!
→秘技「ガチャガチャ」!
→その先の様子を眺める!
→振り返る!
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