[ 所在地 ]藤里町・大館市 [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ]田代相馬林道 |
広大な山中を抜けて藤里町と田代相馬林道とを結ぶ林業関係車両以外はいつもお断りな峰越え連絡ダート |
世界遺産白神山地で知られる藤琴町の県317号線を役場から青森県との県境にある「釣瓶落峠(713m)」方向に進むと、やがて辺道沿いに「太良(だいら)峡」が現れますが、峡谷区間の始まる地点で右折しているのが田代相馬林道連絡ダートです。田代相馬林道に接続する完抜け林道は代表的な岩瀬林道をはじめとして数本ありますが、ここもそのようなダートの一本。素波里湖方面から田代相馬林道に向かう場合の近道ルートになっているので、以前から気になっていたんですね。でも残念ながら「林道」ではないみたいです。県道からいきなりダートで開始しているのは大変嬉しいのですが、林道を示す証がどこにも設置されていません。 | |
その前身は藤琴林道であった県道の幅狭な1車線舗装路から埃っぽい砂利ダートに乗り込むと、間髪入れずに急激な登り坂が続きます。釣瓶落峠へと向かう県道と藤琴川に架かる「太良橋」下方に見えていますが、これでダートが一気に登坂している状況がわかると思います。
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しかし、現実はそんなに甘くないです。坂道を登り切るとガッチリとした隙のない鉄柵ゲートが現れてしまいます。そこには地元林業会社の貯木場が広がっており、ダートは敷地を通り抜けてその先へと続いています。県道からの入口にゲートの類がないのでちょっとおかしいと思ったのですが、案の定でした。このようにゲートは閉じられていることがほとんどですが、その場合は長距離迂回を厭わなければ、反対側の田代相馬林道からという手もあります。いや、現実的にはそれしかないかと・・・。 | |
安価な輸入木材による昨今の林業不振のためか、作業員の姿を見かけることもなく敷地を突っ切ると、神社の鳥居が立つ左折分岐がすぐに現れます。実はこの連絡ルートですが、途中でぐるっとループ状に環状していて、ここが環状区間の入口になっています。環状しているので左折しても直進しても構いませんが、いずれにしても田代相馬林道へと抜けるには途中で田代相馬林道へと至る分岐を曲がる必要があります。それを忘れると再び同じ場所に戻ってしまうので、ルート上の注意としてはその分岐を間違えないことくらいかな。
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今回はループ区間ではなくて、田代相馬林道への連絡ルートの探索が目的なので、鳥居の分岐は直進しましたが、直進するとすぐに見晴らしの良い開放的な区間に差しかかります。真夏の山の気温は暑かったですが、広大な植林風景が広がって爽快感だけは格別!
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現在地の標高は330m。藤里町と大館市の境界の峠を目指して、ガタガタ気味なダートは蛇行を繰り返しながらガンガンに登坂して続きます。探索時は幸わいにして関係車両と遭遇することはなかったですが、路面に雑草が一本も生えていなかったことから、平日には林業トラックの通行もそれなりにありそうです。 | |
枝打ちされた丸太が所々で路肩に置かれているのを見かけました。真新しい切り口からは芳しい木の香りがプ〜ンと漂っており、これらは昨日とか一昨日くらいに切られたものと推察。願わくば関係車両や作業の方に出会わないことを願いながら進みます。 | |
右折ダート分岐発見! その後しばらく進むと、地面が著しく土塊だった土場らしき地点にさしかかりました。そしてここには切り返して左折する分岐がありましたが、標識の類が設置されているはずもなく、手持ちの地図によればここはピストンらしかったです。というわけで田代相馬林道へと進むには直進ですよ。
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木材搬出の林業トラックのタイヤが掘り込んだ泥水の水溜りもありました。ここ数日、雨は降っておらず、酷暑のな夏日が続いているのにまだ乾き切っていない模様。途中で見かけた水溜りはこれだけでしたが、それにしても探索したのが快晴の日で良かったです。このルート、雨天直後はえらくヌタヌタになっていそうな感じがしてやみません。 | |
その後、ダートは伐採斜面沿いに進みます。見下ろす斜面は木々がきれいに伐採されていて、路肩からは切り株が露わになった急斜面を駆け下る作業道がくっきりと見えていたんだっけ。ダートからの眺望も素晴らしく、まさにオフバイク冥利に尽きるハイライト区間です。
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山々の眺望を一望できる伐採地帯を斜面伝いに進んでいくと、カーブの陰に隠れた右左折分岐が現れますが、ここがループ区間と田代相馬林道への連絡ダートの分岐地点。左折すると神社の鳥居地点に戻っていきますが、今回は田代相馬林道への接続地点を目指しているので、そのまま道なりに直進します。分岐そのものを見逃す心配はまずありませんが、初めてやってきた場合は、左折側が果たしてループ区間のかどうかでかなり悩むと思います。
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左折してループ区間に別れを告げてさらに伐採区間を進みますが、現在地の標高は500m。県道の入口から高低差は実に303m。連続勾配をものともしないエンジンの頼もしさを実感するとともに、ここまで随分と登ってきたものだと我ながら感心してしまいます。 | |
さらに進むと今度はY字分岐が現れました。結果から述べると田代相馬林道方向は左折で、右折側は地理院地図では山道を示す破線で記されており、山道は鍵掛峠や大砂崩にまで続いているようですが、さすがにWRでそこまで進めるはずもないと思います。
→ 右折ダートを眺める! → 景色を眺める! |
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というわけで、藤里町と大館市との境界地点であるY字分岐を左折して田代相馬林道方向に進みます。標高508mに位置する分岐地点を境としてダートは大館市域の鬱蒼とした森の中へと分け入って進み、眺望の素晴らしいパノラマ区間は終了します。ただし、ここはまだ連絡ルートの最高所地点ではありません。
→ 振り返る! |
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大館市区間に入ると以降は鬱蒼とした森の中をひたすら進む区間が続きます。でも木材搬出の林業トラックは藤里町区間でしか通行していないらしく、いきなり路面はワダチダートに規格ダウンします。ダートは荒れてはいませんが、車両の通行は滅多にない雰囲気でした。そして手前の分岐地点から少し進んだこの場所がルートの最高所地点。標高518mありますが、このなにもない地点が峠になっていたみたいだな。
→ 探索中止! → さらに進む! |
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