No.C-nameless-9
名無し林道線 |
■市原市・君津市 ■半ダート ■接続→大福山線 ■大福山線から分岐して山中に延びる |
ダイナミックな房総らしい光景の中、ラフな砂利ダートでオフを楽しめる! |
……こんな感じ……
■大福山線が戸面蔵玉線へと合流する地点のすぐそばにある全線ほぼフルダートの名無し林道。正確には治山事業を効率的に実施することや保安林の管理が目的となる保安林管理道であるため、付近に無数に存在する一般的林道とは異なって、林道標の類は存在していない。沿道では房総ならではのダイナミックかつ特徴的な景観が展開、延長距離は近在の林道群と同じく短いが、砂利系で多少ガタガタ感のあるラフなダートは、未舗装林道が少ないこの地にあってはなかなか貴重な存在となる。なお、入口は鉄パイプ柵およびチェーンにて封鎖されているが、その防御度はかなり低め。房総の名無し林道にはマニア向けのアタック系やジャングルじみた鬱蒼とした存在が多い中、ここはその雰囲気もなかなか良好であり、まずは万人向けと言えるだろう。 |
■千葉県市原市の大福山界隈といえば無数の林道が存在していますが、そのほとんどが全線舗装であり、残念ながらダート林道は大福山線、加茂線、加茂線、大地蔵線くらいのもの。ただし、名称が付いていない事を除けば、付近の一般舗装林道よりも格段に素晴らしい名無し線も存在しています。ここで紹介する名無し線はその大福山線から分岐しており、場所は大福山線が戸面蔵玉線へと合流する直前の右手となるこの地点です。 | |
■そしてこれが名無し線の入口の様子。大福山線に接した入口には単管パイプの柵が設置されていますが、本気で立入を阻止するようなものではないようです。大福山界隈の林道を隅々まで探索したことのある方ならば、どこか記憶の片隅に思い当たる節があると思いますが、ここは名無し線であるため林道標が設置されていません。なので、意識していないとそのまま素通りしてしまうことが多いのでしょう。残念ながら林道標は存在していませんが、その代わりに「保安林管理道」の文字が記された看板が設置されています。
→保安林管理道の看板! |
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■この保安林管理道こと名無し線のウリはダート区間にあるのですが、入線直後に存在するチェーンゲート地点まではコンクリ舗装が施されています。そしてこのチェーンゲートは以前から脇が甘かったのですが、現在(2012年5月時点)はすっかり弛みきってしまい、脇を抜ける必要もなくそのままス○ーできる状態となっていましたよ。ただし、チェーンゲートはいつ何時、鉄壁強化されてしまう可能性があることだけは付け加えておきます。 | |
■で、ユルユルなチェーンゲートのすぐ先からお目当てのダート区間が開始しますが、大福山線を走行していると、このダート開始地点はちょっと気が付きにくいかもしれません。でも探索当日はこの名無し線を退出中、ここで珍しく一台のオフバイクとすれ違ったっけ。 | |
■ダート区間は関係車両くらいしか通行しないので、路面にはうっすらと雑草のワダチができていますが、その状態はすこぶる良好です。小石を踏みしめる感触がとても気持ちよく、ここが名のある林道でないことが非常に惜しまれますね。 なお、 この名無し線が開設されたのは平成9(1997)年から平成13(2001)年にかけてらしいですよ。 | |
■探索前日には雨が降ったというのに、強い陽射しで早くもコチコチに乾燥しているダートを少し進むと簡易コンクリ舗装が現れます。「以前訪れた時にあったかな?」と一瞬考えこんでしまいましたが、ま、そこに存在すものは仕方ないでしょう。
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■ただし、この簡易舗装区間は短くてすぐにダートが復活しますが、その手前左手には筒形の網籠が立ち並ぶスギの苗木が植樹された地点がありました。そのおかげでここは見晴らしが良くなっていましたが、保安林管理道ならではの水源涵養の一環としての治山作業といったところでしょうか。でも確か以前に訪れた時にはこんなのは見かけなかったですよ。
→筒形の網籠! →景色を眺める! |
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■スギの苗木が植えられた見晴らしポイントを過ぎると、房総林道ではお馴染みの半切り通しとなった崖伝いに下り坂が始まります。名無し線の入口は元々標高の高い位置にあるため、勾配区間に登りはなくて下りのみというわけですね。
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■道を通すために掘削されたそびえ立つような断崖直下を右に左にカーブしながら、砂利の感触が心地よいワダチダートをさらに下っていくと…。 | |
■なんともダイナミックな二股分岐地点が出現! 今やって来たのが前方左手からで、ダートはここで直進(画像手前)と左折(画像右手)に別れており、進むべく方向に迷ってしまいますが、結果から述べると本道は左折側になっています。それにしてもこの断崖の眺めは凄い迫力ですね。 これは当名無し線の数ある見所の一つですが、そういえばこれと似たような林道分岐地点が房総には他にもあるのですが、それってどこだか分かります?
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■で、そのダイナミックな分岐地点ですが、まずは本道から外れて直進側へと進んでみることにします。といっても、ここには標識などは設置されていないので、どちらが本道であるかは初めてやってきた場合にはまず分からないでしょうけどね。 | |
■「むぅ、そうきたか」分岐を直進側へと進むと、2、300メートルほどで行き止まり! 雰囲気的にはそのうち延長工事でも行われそうな気もしますが、今のところ(2012年5月現在)ダートは山肌に壁に遮られてぷつりと途切れています。ここはご覧の通り何もないですが、場所的には山の尾根に位置しているため、前方の崖をよじ登ればちょっと展望のきく場所となっています。
→振り返る! →展望を眺める! |
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■というわけで直進側はすぐに行き止まりとなってしまったので、再びあのダイナミックな分岐地点まで戻ってきましたよ。そして今度は名無し線の本道である左折側へと進んでみることに。 | |
■分岐地点を左折すると急な下り坂がすぐに始まります。それと同時に両脇の雑草の勢いがやや増してきますが、路面自体は荒れていることはないので心配ありません。ただし、ここには関係車両といえども頻繁に立ち入ることもないので、夏場などでは雑草天国と化している恐れは大かも。 | |
■そして急な坂道を切り返すように下っていくと差しかかるのが、当名無し線のもう一つの見所であるこの地点。前方カーブの右手には見上げるような地層剥き出しの壁がそびえ立っており、そこにはなぜかV字の切れ目が入っているのが確認できますが、実はここ、踏み跡クラスの山道が左手に分岐しています。そして踏み跡はあの地層剥き出しの崖をよじ登りV字に切り込まれた断崖の向こう側へと続いています。ちなみにやろうと思えば不可能ではないでしょうが、そこへ動力付きで乗り入れることはオフバイクの機動力を持ってしても困難なのでそのつもりで。
→探索中止… →状況を確認する! →山道に立ち入る! →さらに名無し林道を進む! |