元屋敷線

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■その後、しばらく進むと前方に停車している軽トラが見えてきましたが、なんとなく不自然な中途半端な位置に止めてありました。なんなんだ、この無粋な軽トラは。と思いつつ近づくと、その先で土砂崩れが! どうやら前方の路面が埋もれているようです。おそらく山菜採りと思われる軽トラも進むに進めず、ここに駐車したのでしょう。「ここまでやって来て土砂崩れか…」とガックリきつつも、現場をよくよく眺めてみると、なんとそれは土砂崩れではなく残雪の巨大な塊でした。落ち葉や木屑、土を被っていたので遠目にはよく分かりませんでしたけど…。
→振り返る!
■やはりお山の春はまだ遠いようで、探索時には麓では夏場のような暑い気候でしたが、標高の高い山中では残雪がまだまだ頑張っているようでした。山深い山中のこと、その予想は付いていたのですが、ゴールデンウィーク辺りの5月下旬ではまだまだしっかりと残雪が存在しています。幸い、今回の探索時には路肩に通り抜けスペースが残されていたので、崖落ちに細心の注意を払いながらやり過ごしました。
■残雪箇所を抜けてさらに進みます。先ほどの残雪が車の侵入を防いでいるため、「ここから先はオフバイクだけ」と思わずニヤリとしますが、その一方では通行が一切途絶えてしまっているため、路面は次第に荒れてきます。荒れの状態としては冬季の積雪によって削り取られた岩屑が散乱している感じで、残雪さえなければまだまだ先へと前進できそうな雰囲気でした。ここはいつ残雪に拒まれてどこまで進めるか全く分からない微妙な状況がとても楽しいです。
■「…!」
急坂のとある登坂左カーブを曲がった先に残雪が! 手持ちの地図上では終点である朝日スーパーライン口までもう少しなのに何てこった…。やはり自然は厳しく、小さな力でもがいてみてもどうにもなるわけもなく、ここは素直に退却するしかないようです。ま、分かってはいたんですけどね。
→状況を確認する!
■…と思わせといて元屋敷線を雪中突破した(ウソ)先でたどり着くのが朝日スーパーラインにT字路で接続するこの地点です。路肩には終点を示す杭状の林道標がありますが、ここにはロープが張られて車両通行止めの処置がとられています。参考までに…。(2007年8月現在)
■ちなみに朝日スーパーラインとのT字路はこんな感じになっています。ここはちょうどスーパーラインのダート区間で、前方が山形県荒沢ダム方面、手前が新潟県奥三面ダム方面です。ただし、スーパーライン沿いにこのT字路まで行くのにはとある難問が…。(2007年8月現在)
→探索終了!
→引き返して鈴川線に向かう!