No.S-001
雲取線 |
■秩父市(旧大滝村) ■ピストン半ダート ■県道278号線から分岐して山中へと向かう |
ダート距離は短いが、ガレさ加減、険しさ加減とも満足できる本格的な山岳林道 |
……こんな感じ…… ■秩父湖に注ぐ大洞川は山梨県との県境付近に源を発しているが、その大洞川に沿って奥へ奥へと延びる半ダートの本格的山岳林道。三峯神社へ続く県道278号線から分岐すると快適な舗装路が全行程の約4分の3程度続く。 舗装されてはいるが、 険しい渓谷沿いの険しいコースには違いなく、探索時が春先だったこともあり、崩落箇所が数カ所見られ、路面は少々荒れていた。それでも舗装が途切れる途中のゲートまでは問題なく進むことができる。ゲートの先はそれなりにガレた岩石&砂礫ダートで、崩落箇所も数カ所あって、最終的には通行不可になっていた。そのガレ具合が山岳ダートを満喫させてくれるが、自信がなければ無理せずあまり進まない方がいいだろう。 |
■R140から三峯神社を結ぶ県道278号線の途中から分岐している雲取線の入口です。 ちょうど登りヘアピン勾配の途中にあり、ちょっとした駐車場のようになっています。麓の秩父湖から三峯神社に向かって登坂していくと一つ目の右折分岐にあたり、特に標識などはありませんが、見落とすこともないでしょう。 | |
■県道278号線から分岐して大洞川の谷間の斜面に沿って続く1.5車線の舗装路を進みます。 幅員もそこそこあって舗装されているのでここは走りやすく、前方に広がる山々と大洞川の雄大な谷間の景観を楽しみながら走れます。
→景観を眺める |
|
■標高が高いため、ヒンヤリと肌寒さも感じましたが、澄んだ空気が気持ち良く感じられました。路面はダートではありませんが、なかなかいい雰囲気で進めます。路肩の斜面には所々石清水が滴っており、そんな部分にはびっしりとコケが生えていました。
→石清水を眺める |
|
■大洞川の谷間の斜面に沿ってしばらく進むとコンクリは師の手前に分岐がありました。小さな沢の流れに沿って粗い砂利ダートのわだちが山中へと延びています。おそらく沢の上流にある砂防ダムへのただの連絡道の類だと思われたので、ここは本道をそのまま直進しておきました。雲取線でまともそうな分岐ダートはここくらいのものですが、それでもどうやら名のある林道ではなさそうです。
→沢を眺める →分岐ダートを眺める |
|
■無名ダートの分岐を過ぎてさらに進むにしたがって、道は次第にガレた雰囲気になってきました。ここの区間、ホントは路面は舗装されているのですが、崖崩れによってダート化しています。春先の林道はよく荒れていますが、ここは崖崩れで埋まってしまった部分を掘り起こすように掘削したのでしょう。取り除いた岩屑が路肩にてんこ盛りに積み上げられています。また、転がっている岩石も大きいものでは人の身の丈ほどもあり、かなりの大きさです。こんな状態の場所が途中には数カ所ありました。舗装路とはいえ、なかなか味わわせてくれますね。
→渓谷を眺める |
|
■崩落箇所の切り通し(?)を抜けてさらに進むとカーブの先に廃屋がありました。何かの作業小屋にしては大き過ぎるし、民家にしては辺鄙な場所といった感じがします。きっと、ここが舗装される以前から建っていたのでしょう。詳しいことは知るすべもありませんが、いづれにしても、ちょっとしたはずみで道が崩落してしまうこんな山奥で生活するのは並大抵ではないでしょう。 | |
■さらに進んで再びコンクリ橋です。この付近、路面そのものは舗装されているため、散乱している岩屑にだけ注意していれば、今のところは問題ないようですが、周囲の雰囲気はかなり荒れた様相となってきたようです。雨天時などの悪天候時にはちょっと遠慮しておきたい雰囲気でした。特に山側の斜面が…。
→山側の斜面を眺める! |
|
■この区間は特に崩落が激しく、山肌に沿ってコンクリ&鉄柵の防壁が幾重にも設置されていましたが、その効果のほどはご覧の通りです。いや、そのおかげでこの程度で済んだというべきか…。ここはかなり危険なので、雨天時には山の女神様に祈りを捧げつつ通り抜けましょう。
→防護壁を眺める! |
|
■崖崩れ地帯を過ぎてしばらく進むと、 大洞川をUターンを描くようにコンクリ橋で渡った地点で舗装は途切れてしまい、路肩が少し脹らんだ広場のような場所に行き着きます。広場の先には閉じた鉄製ゲートがあり、その先にはかなりガレた様子のダートが続いていますが、あいにく、一般車が普通にやって来られるのはここまでになっています。しかし、よく調べてみると、その脇には先人の方達の抜け跡が…?!
→付近を散策する |
|
■「全面通行止」の看板の掲げられた鉄製ゲー○のすぐ先にはまたコンクリ橋がありますが、ここで渡っているのが大洞川の本流です。対岸へと渡って川の流れを左手に、ここから先はそれまでの快適路面とは打って変わったハードな山岳ダートが始まります。見た目にもガレた雰囲気がそれと分かるので、もしも不安に感じた場合はここで引き返しておいた方がいいかもしれませんね。
→橋から景色を眺める →上流方面を眺める |
|
■コンクリ橋を渡って左90°に曲がると緩い登り勾配ダートが始まります。路面は砂礫と小岩の散らばったダートで、少々砂っぽい感じもしますが、左側の崖っぷちを避けて進めばあまり問題はないでしょう。ただし、路面右半分まで埋め尽くす崩落した岩屑地帯を通過する時には注意が必要です。 | |
■こんな感じの急峻な断崖地帯をソロリソロリと前進します。左手は奈落の谷底になっていますが、運転しながらのぞき込もうとすると意外と見えにくく、気が付くと崖っぷち走行になってしまいがちなので、ここでの走り見は危険です。また、岩屑の散乱地帯を除くと、砂地っぽい砂礫区間が続くので尻振りや左側への立ちゴケにも注意します。でも、山岳ダートにはヌタ林道とは一味違ったスリルがあってここは楽しいですよ〜。 | |
■岩屑の散乱している区間も多く、なかなか緊張を強いられますが、かといって全てがそうなのではなく、部分的には走りやすい区間もあったりします。あまり急いでも仕方がないので、ここでしばし一服つけて休憩です。改めて周囲を見渡すと深山とした雰囲気がいい感じでした。 | |
■路面一面に岩屑が散らばっている地点では乗り越えるのに気を遣います。ゴツゴツとした岩石もそうですが、鋭角に避けているナイフのような大きな岩屑の破片には細心の注意を払います。スパッとタイヤがいかないようにできるだけ避けて通るようにしますが、そうすると思わずよろけがちに…。少々やり過ごしやすい崖っぷちに寄るか、走りにくい右手側を通か迷うところですが、ここでの立ちゴケからのバランスを崩しての左側への転倒は何が何でも避けたいところです。ここではなぜか前方に峠のお助け小屋のようなバラックがありました。
→渓谷を見下ろす →今来た道を振り返る! |
|
■トタンのバラック小屋を過ぎて進んだ先のカーブを曲がると、前方の路面が半分崩落して崩れていました。路面右手を通れば問題ないので、ここはそのまま前進させていただきます。見た感じにはちょっとした崩落程度に見えますが、なかなかのものでした。
→ここは調べる! |
|
■路面半崩落地点を過ぎてさらに進むと前方のカーブ地点がゴッソリとヤラれてしまっています。まだその先にダートが続いているというのに…。改めてよく調べてみると、崩落地点は完全に崩れているわけではなく、路面の半分程度はのこされていました。とはいえ、左手からの崖崩れで、その部分は岩屑の山になっています。おそらく、無理をすれば通れないこともないと思われましたが、ここでの立ちゴケには即転落死が直結しているので、自信の無い方はここまでとして置いた方が良さそうです。ということで、残念ですが、ここから先の探索は遠慮させていただきました。
→遠慮する… →やっぱり調べる! →状況を調べる! →行く手の様子を調べる! |