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飯能市上直竹「黒指」集落にある内台支線林道の起点にやって来ました。場所は国際興業バスの終点「間野黒指バス停」から「細田」集落方向に進み、「光全寺」というお寺の前で右折し、最初の別れ道を右折して道なりに進んだこの地点。右折側には引き続き舗装路が続き、直進方向は廃れたダートになっていますが、林道標が見当たらないのでどちらが内台支線林道なのか迷ってしまいます。林道標が無いのでいくら考えても時間の無駄ですが、しかし、長年の林道探索経験により、ここは直進側のダートが内台支線林道であるとみた!
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と思わせておいて、実は右折した先の舗装路が内台支線林道になっています。それが証拠に右に曲がった直後の路肩に逆オムスビが設置されているんですね。しかし、林道標は曲がり角に隠れて手前からは全く見えていないので、内台支線林道の事前情報を得ていない場合は、林道そのものの存在に気づかない可能性も大いにあります。ちぃ、紛らわしぜぇ!
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というわけで逆オムスビな林道標の設置された内台支線林道の起点がここ。あからさまに急激な登り坂の舗装路がその先に延びていますが、林道の行き着く先は「黒指」集落に属するポツンと離れた一軒家の民家の前。つまりここは林業系ではなく生活道路系の林道なんですね。ちなみに起点の標高は264mで、終点の標高は300m。高低差は36mしかないですが、延長距離は200mと数十メートルという極端さなので、5.5m進んで1m登るという、かなりキツい傾斜角度の勾配になっていることが分かります。
→ 林道標を眺める!
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林道標の立つ起点を後にして内台支線林道に突入しますが、いきなりの鬼坂! 路面は舗装されているので、タイヤが地面をズッてしまうこともなく問題は何もなかったですが、林道はその先にある民家への事実上の生活道路なので、車の走行の坂道対策だと思われます。
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おでこを地面に擦り付けるような急勾配の途中で振り返るとこんな感じ。傾斜角度がキツいので、スタンドを立てたWRが自然後退で転倒してしまわないかと怖かったですよ。最奥の民家までは今でこそ舗装されて自家用車で行き来できますが、自家用車のなかった昔は歩いてこの坂を登り下りしたに違いなく、住民の方の苦労が偲ばれますね。
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入線直後の坂道をエンジンにものを言わせてガンガンに登っていくと、大きく右にカーブして途切れることなくなおも鬼坂は連続。坂道の日陰地点では緑のコケが路面を覆っており、雨の日は登り下りでスリップが怖そうな感じでした。
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そしてたどり着いた内台支線林道の終点がここ。すなわち上直竹上分「黒指」のポツンと離れた最奥の一軒家の民家前です。終点を示す林道標は設置されていおらず延長距離も雀の涙の短さで、起点から終点まで僅か1、2分でたどり着いてしまいます。しかし、たどり着いた地点が民家の庭先というのはちと気まずいです。
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内台支線林道の終点である民家の庭先で振り返るとこんな感じ。本当にそこは人様の庭先といった感じであり、探索時には軒先の畑で農作業をされている住民のおじいさんに遭遇しましたが、突然現れた闖入者に怪訝な顔を向けることもなく、穏やかな顔で鍬を振るっておられました。「こんにちわ」と挨拶をしたことで会話が弾み、僅かな時間でしたが、楽しい一時を過ごすことができました。というわけで、まるっきし生活道路そのもので林道らしからぬ内台支線林道の探索はあっという間に終了!
→ 探索終了!
→ 展望を眺める!
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