ぶと
  八丈島のうまいもの 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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あまり知られていない八丈島の郷土料理「ぶど」

地域や家庭ごとに味付けが違う八丈島の郷土料理
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島寿司とともに八丈島を代表する郷土料理のぶどです。お祝い事や集会の席で食されるぶどは春から初夏にかけて島の沿岸に繁茂するカギイバラノリという海藻を煮溶かして固めた煮こごり料理で、例えるならば色と香りが強い寒天のようなもの。カギイバラノリを表す八丈島の方言「ぶど」が、そのまま料理名となっています。

作り方など基本的にはところてんと同じですが、違うのは具を入れて味を付けること。貝やトビウオの身をほぐして入れるのが一般的ですが、ツナ缶やサバ缶などで代用することもあるみたいです。味付けは塩や醤油だけで味をつけることもあれば、味噌や化学調味料を使う人もいて、島内でも地域や家庭によってそれぞれ違うみたい。

ぶどはカギイバラノリとトビウオが穫れる春から初夏にかけての料理で、似たような海藻の料理には九州地方のおきゅうとがあります。磯の香りが強いので、地元の方でも好き嫌いがはっきりと現れる郷土料理ですが、カギイバラノリを食用にするのは八丈島だけの習慣らしいですよ。

島内のスーパー「八丈ストアー」や「あさぬま」でパック詰めのぶどを買うことができますが、 八丈ストアーで売られていたぶどは1280円という値段でした。 高いのか安いのかよく分かりませんでしたが、おそらく値段は中に入る具によるのでしょう。八丈島でしか食べられないので、見かけたら一度食べてみてもいいかもしれませんね。

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