椎ヶ沢林道 / Shiigasawa 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
椎ヶ沢林道 [1] [2]
らに下っていくと「10.5km」と記されたキロポストを発見! 疑いもなく椎ヶ沢林道のキロポストであると思ってしまったものの、実は瀬尻林道のものだそうです。椎ヶ沢林道支線分岐からここまでの間に、ピストン状態となっている瀬尻林道の終点へと向かう分岐入口があったみたいですが、うかつにも見逃してしまいました。本来はその分岐までが椎ヶ沢林道で、今現在進んでいるこの区間は瀬尻林道とのこと。う〜ん、さすが天竜の超高密度な林道密集地帯。林道のルートはまさに迷宮じみており、また情報も錯綜しているため、一回くらいの探索ではとてもじゃないけど全貌解明はムリっぽい・・・。
だし、それは林道名にこだわらない方にはどうでもいい話。天竜の広大な国有林の森をゆくダートはそのようなマニアな事情をうかがわせることもなく、ただただ爽快の一言でした。というわけで、このエリアでは林道名とその林道区間について厳密さを追求するとかなりややこしいことになってしまいます。ちなみにこの区間はネットで林業系資料をあさるとよく目にする「瀬尻(椎ヶ沢)林道」くさいですが、無用な混乱を避けるためにも当サイトでは独断にて「椎ヶ沢林道」として紹介しておきます。
れは枝打ちの現場でしょうか。美しく立ち並ぶスギやヒノキの足下には大量の枝屑が堆積しており、ここは林業のための道であることをあらためて実感。気候が温暖で降雨量が多くて森林形成に適したことから、この地は古くから林業で栄えてきたのですが、よってそこに張り巡らされた林道では常にどこかで林業作業が行われているみたい。平日には作業で道を塞ぐ林業トラックとの遭遇も大いにありそうな気がします。
道を通すために切り通しで荒々しくぶち抜かれた山肌です。作業道や低規格なダートならばルートを迂回させるところかもしれませんが、ここは幹線的存在の林道。うむを言わせず問答無用でぶち抜いた感がありますが、そんな荒々しい雰囲気が良かったです。
の後出現するダート分岐ですが、ここ、ぱっと見すると左右のどちらが椎ヶ沢林道本線であるかよく分からなかったです。もちろん林道標はなくて名のある支線林道であるのか、ただの名無し系なのか、さらにはピストンであるのか完抜けなのかもはっきりしません。そういう場合は立ち入ってみるしかないのですが、正解から述べると椎ヶ沢林道本線は右折方向なんですね。
→ 左折方向を眺める!
→ 左折してみる!
有林の森の中をこまめに蛇行しながら緩く下って進みます。だいたいにおいて穏やかな雰囲気ですが、時には断崖じみた斜面に取り付いて進む区間もありました。スピードの出し過ぎでハンドルが崖側へと振られないように注意する必要があります。
らに緩く下っていくと左折で切り返すチェーンゲートで封印されたダート分岐を発見! 分岐のそばに存在するコンクリブロックタイプの林道標によれば、ここはピストンの長達林道であるとのこと。林道名がはっきりと判明している以上は、ここも立ち入らねばならんですが、芝生状態に雑草に覆い尽くされたダートは車両の立ち入りも極めて希薄そう。
→ 長逹林道に突入!
→ 林道標を眺める!
肩の落ち込むような斜面に立ち並ぶスギ。きれいに枝打ちされた幹がすっくとそびえ立っています。やはりここはバリバリ現役な生粋の林業系林道。きれいに維持管理されており、植林にある暗さがありません。明かるい陽射しのダートを気分良く下っていきます。
ると今度は左折する橿山林道の分岐が出現! 未知なる支線が大量ザクザク状態で嬉しい悲鳴状態とはまさにこのことでしょう。特にこの橿山林道はピストンながらも天竜の超高密度な林道密集地帯においては名の知られたメジャーともいうべき存在。ピストンでメジャーと言うのもおかしいですが、途中で分岐する梅ノ平林道には「明善神社」なるスポットがあるなど、ここはぜひとも探索しておきたい支線林道なんですね。
→ 橿山林道に突入!
→ 振り返る!
→ 林道標を眺める!
→ 明善神社への道標を眺める!
橿山林道分岐を過ぎると、椎ヶ沢林道のダートはそれまでと比較して幅員がぐっと広がり、路面もガチガチに砂利で固められたものへと変化します。それは橿山林道の伐採現場へと木材搬出トラックが往来しているからでしょう。途中には奥地から運ばれた木材の貯木場もあったな。
→ 貯木場を眺める!
橿山林道分岐地点を境としてガチガチなトラック道となった椎ヶ沢林道のダートですが、ズルズルな浮き砂利に注意しながら下っていくと、やがてこの地点で未舗装区間は終了。終点が近いことが嫌でも分かりました。その先でダートが復活することはなかったです。
してたどり着いた終点がここ。舗装区間をしばらく下った先に位置し、左折する瀬尻林道、右折する地八(和山間)林道とに接続しています。道標が設置されているので迷ってしまうこともないですが、左の瀬尻林道へと進めばR152号線(秋葉街道)方向に、右の地八(和山間)林道に進路をとると和山間峠(698m)経由でR473号線(JR飯田線出馬駅付近)方面に至ることが可能。ここはどちらに進んでも行く先々で未知なる林道がザクザク状態ですが、初めてこの地を訪れたならば右折して和山間峠へと向かうのがお薦め。峠に入口のあるダートの地八林道へと乗り継いで天竜の林道密集地帯を縦断することができますよ。
八(和山間)林道側から眺めた終点の様子。直進で下っていくのが瀬尻林道となっています。左折してそちらへと進めば、主なところではインパクトな林道名で知られたオッボーキ林道や、ハカサ山林道などにアプローチすることが可能。それと同時に瀬尻林道天竜川沿いのR152号線への退出およびR152号線からのアプローチで通行頻度の高いルートとなっています。
→ カーブミラーの道標!
→ 画面中央の路肩の道標!
ちらは瀬尻林道側から眺めた終点の様子。すなわち和山間峠方向となる地八(和山間)林道の入口です。こちらに進めばJR飯田線浦川駅およびR473号線へと抜けられますが、浦川駅そばには最寄りの給油スポットとなるGSがあるため、給油でお世話になるルートだったりもします。そして途中の和山間峠そのものは地味でなんてこともないですが、そこには地八林道の入口があるんですね。完抜けダート林道である地八林道はこのエリアでは名の知られたメジャーな存在。この地を訪れたならば見逃せない林道の1本となっています。というわけで最高に楽しかった椎ヶ沢林道(瀬尻林道区間も含む)の探索はこれで終了!
→ 引き返して寺尾林道に向かう!
→ 引き返して西下里林道に向かう!
→ カーブミラー脇の林道標を眺める!
→ 探索終了!
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