上井出支線林道 / Kamiide-shisen 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2012.09.15 / No.SHI-061 
 [ 所在地 ]富士宮市 [ 状態 ]ピストン半ダート [ 接続林道 ]富士山(上井出)林道 [ 分岐林道 ]-
 枯れ沢を横切る名物「沈下橋」が連続する草深い富士山裾野のピストン林道

士宮市の富士山麓の広大な森に展開する網の目状態な林道ネットワーク。その基幹的存在である富士山(上井出)林道を探索中に発見した上井出支線林道の起点です。そしてこの林道は本線の富士山(上井出)林道を起点のある「広見」地区から進んで来ると、順に数えて10本目となる支線林道であり、さすがに1日でそれら全てを探索するのは困難なので、実は初めてその存在を目にしてから、その後日を改めて探索した林道なんですね。
の入口は、深い森の真っただ中を、富士山(上井出)林道のダートがこまめにカーブして連続登坂する区間の途中にあります。本線を走行中にいきなり現れますが、鉄板タイプとロックタイプの林道標が設置されているので見逃すことはありません。入口からすでにダートな上井出支線林道ですが、まずは登坂していく本線に対して下り坂でスタート!
→付近を調べる!
林の奥へと延びる上井出支線林道の未知なるダート、高まる気持ちを我慢できずにさっそく飛び込みますが、するとすぐに沢を横切る堤防のような沈下橋が出現! 水はけが良過ぎるという富士裾野ならではの地質的な特徴で枯れ沢状態でしたが、それでも大雨時の痕跡、すなわち大量の泥が橋上に堆積していたんだっけ。
→沢(上流・左)を眺める!
→沢(上流・右)を眺める!
してその直後にまたしても沈下橋が連続して出現! ここは1カ所目の沢よりもガレた状態であり、干上がった沢床には凄まじい量の岩石が堆積していましたよ。そんな状況なので、この地では普通の橋を架けても意味ないのですなぁ。
→沢(上流・左)を眺める!
→沢(上流・右)を眺める!
線直後の沈下橋を越えてその先へと進みますが、適度なこの草深さがイイ感じ! 雑草がはびこっていいながらも、走行ラインとなるワダチ部分ははっきりと安定した状態であり、走行的にはなんら問題はなかったです。
ンサンと降り注ぐ太陽の光を浴びて正面に富士山を眺めつつ軽快にXRを走らせます。富士裾野の林道探索では快晴に恵まれることがほとんどなかったのですが、この瞬間ばかりは太陽がまぶしいほどに晴れ上がったんですね。その明るい雰囲気は、思わず「うおおーー!!」と叫びたくなるほどに気分を高揚させてくれました。いいなあ、ここ!
→富士山を眺める!
士山の勇姿をしばし堪能して前進再開、さらに樹林の奥へと進みます。それにしても明る過ぎるというか、陽が差し込む場所では目が眩むほどの明るさでした。「森」というと暗いイメージを抱きがちですが、実は驚くほど明るい場所であったりもします。
キュッキュと踏みつける小砂利の感触が心地良い上井出支線林道のダート。区間的にやや草深さが目立つ所もありましたが、おおむね路面こんな感じにフラットで荒れは一切なし! 道すがらの樹林は深いですが、ダートそのものはいたって穏やかでした。
砂利質の心地良いワダチダートが続いて、軽快にWRを走らせますが、ふと地面に視線を落とすと、所々で地面の黒っぽさに気がつきます。しかしそれもそのはず。ここは過去に何度も噴火を繰り返してきた富士山の裾野です。地面に散らばる小砂利の粒は過去の噴火の痕跡である溶岩だったんですね。道理でワダチが黒っぽく見えるわけでした。
やかな、そして濃密な森の緑に包まれてダートは続きます。ちなみに林道の標高は1000mを越えているのですが、似たような景色が連続する広大な森の中を進むので、コース的な険しさや高度感といったものが全く感じられません。普通は標高1000mを越える高所の林道ならば山岳ムードが漂うものですが、それがここにはなかったです。
ダチに敷かれた溶岩の粒、黒光りするそれが路面を覆う夏草の緑に映えて、なんとも美しいのダートシーンがその後も連続します。しかし、残念ながら上井出支線林道の延長距離は2キロ弱。その点に関してだけは物足りなさを感じてしまいますが、それはさておき、そういえばこの地点でコンクリブロックタイプの林道標を見かけました。
→林道標を眺める!
して3カ所目となった沢を横切る沈下橋です。状況は手前で通過した2カ所とさほど変わりなく、やはり大雨時には酷い暴れ沢と化していそう感じ。でも「通常時」である探索時には、まったく流水の見られない枯れ沢状態となっていたのは予想通りでした。
んな具合に沈下橋が連続する上井出支線林道ですが、3カ所目の枯れ沢を渡った少し先で終点となります。前方が広場のように開けた地点に行き着くんですね。ピストンではお約束の回転場という状態ですなぁ。
草が一面に蔓延っていた末端地点。もしやその先に道筋がさらに続いているかと確認してみますが、残念、踏み跡レベルの山道すらなかったです。周囲は濃密な樹林に完全に囲まれており、前後左右、上空のブルー以外に視界に入るのは森の緑のみでした。というわけでダートランそのものは楽しかったですが、終点まで進んでみてもとくに何もなかった上井出支線林道の探索はこれで終了!
→探索終了!
→引き返して富士山(上井出)林道に向かう!
→振り返る!
→上空を眺める!
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