探索日 2009.02.15
No.TO-021

風巻入線 ■日の出町 ■半ダート ■分岐→石原沖線
■都251号線「水口」地先より山中に延びる

 連続勾配で一気に登坂するも雰囲気的には穏やかで走りやすい1本  

 ↓勾配はやや急ですが、総じて走りやすく穏やかな雰囲気のダートです。探索
 時にはマウンテンバイクも走っていましたよ。植林地帯の陰鬱さはありません。


……こんな感じ……
■都道251号線沿いに無数に存在するピストン林道群の一つ。その入口は鉄柱によって塞がれているが、任意で取り外しが可能で自由通行状態になっている。中盤付近から土質っぽく変化するダートはほぼ全線フラットでとても走りやすいが、コース的には細かな急カーブと急な登り坂が断続的に続く。山肌の植林地帯を登坂していくため、景観的なものは何も望めず若干の薄暗さはあるが、雰囲気的には明るい部類に入るだろう。入線直にスタートする勾配を登り切った地点で右手に石原沖線を分岐、以降は作業道の趣も感じられる路面となるが、この末端区間においても藪の茂りや荒廃は見られず、しばらく進むといきなりダートが途切れてエンドになってしまう。

■風巻入線の入口です。真冬の寒い最中に早起きしてやって来たというのに、なんとそこには行く手に立ち塞がる3本の鉄柱とそれらを結ぶ鉄鎖が…。
■強○突○ではないですよ。ここは通行人がセルフで鉄柱を外して通過後、元通りにしておくという事になっているようで、すぐ脇には「必ず閉める事」との立て札が掲げられていました。なのでここは何の後ろめたさもなくスルーさせていただきました。ちなみに、ここは都251号線沿いの「水口」地区に位置していますが、都道から少し引っ込んだ集落の外れに位置しているため、ちょっと分かり難いかもしれません。
→立て札を眺める!
→振り返る!
■鉄杭の設けられた起点から入線するとすぐに登り坂が始まります。薄暗い杉林の山肌の斜面に沿ってフラットなダートが延びており、細かな急カーブを連発して高度を稼いでいるようでした。
■路肩のすぐ左手は崖のように落ち込む山の斜面であり、林道は急峻な山肌に道幅分だけ食い込むように削られて設けられています。路面的にはご覧の通り穏やかな雰囲気が漂いますが、地形的にはなかなか険しい立地です。
■こんなピストンにまで舗装化の波が…。入線当初は「全線ダートは疑いなし!」と思われた風巻入線でしたが、連続する登り坂をたどって前進するとコンクリ舗装が現れてしまいました。きつめの勾配が連続するので、車のスリップ防止対策といったところでしょうか。
■でもご安心下さい。コンクリ舗装区間は僅かであってすぐにダートは復活します。それにしても風巻線の道筋はなかなか強引に設けられたようで、このような険しい箇所も。これはもう山肌を削って道を通したというよりも、わざわざ棚を設けて通したといった感じです。
■おや? こんな地点にも林道標がありました。詳しいことは知りませんが、かつてはここが終点となっていて、この先は延長工事で新たに開設されたその名残でしょうか。ま、それはともかく、この付近から路面はやや土質っぽくなってきます。
■うっすらとした芝生のようなワダチが延びています。荒れやガレは全く感じられず、極めて良好に整備されているといった状態ですね。荒廃した林道は不気味でもありますが、ここは「ワダチ」がとてもきれいでした。なので道すがらの展望などは全く望めませんが、雰囲気的には悪くないです。
■「ん、広場…?」杉林の山肌に延びるダートをたどって進むとこのような開けた地点に行き着きました。遠目には一瞬、ここが風巻線の終点になっているのかと思いましたが、ここでダートはY字で左右に分かれています。ただし、いわゆる本道っぽいのは右折側であり、てっきりそちらが本道かと思って右折側の路肩に設置されていた青い林道標に目を向けると、そこには「林道 石原沖線」の文字が! 何とも嬉しい支線発見です! ということでここは左折方向が風巻入線本道で、右折方向は石原沖線(ピストン)になっています。ちなみに、ここには付近の林道地図看板が掲げられているので、それを眺めつつ一服するにはちょうどよい場所でもあります。
→石原沖線に突入!
■石原沖線にも強く気が引かれましたが、まずは風巻入線を見極めるのが先決でしょう。ここは左折してひょろりとした本道ダートに進路を取ることに。支線のないピストンの場合は、その帰路はただ引き返すのみですが、このように支線分岐があると帰りの楽しみもあるわけで、より探索しがいがあるというものです。ただし、ガス、時間に余裕のある場合に限るという条件付きですけどね。
■乾燥しているから何て事もないですが、一雨降ればヌラヌラとしそうな土質のワダチダートがなだらかに続きます。見た目ではそうは見えませんが、実は本当に転倒しがちなのはこういう何気ない場所なので、もしも路面が湿っていたら注意して下さい。
■それにしても、ここはどこまで続いているのでしょうか。前進すれども一向にピストンの末端でありがちな荒れや荒廃は見られませんでした。まるでこちらを誘い込むかのようにワダチダートが続いています。あたかもどこかに抜けていそうな雰囲気ですよ。
■風巻入線の終点です。進めども路面が草深くなるわけでもないので、終点はまだ先かと思われましたが、しばらく進むとダートはほとんど何の前触れもなくプツリと途切れてしまいました。その先には山肌の森が立ち塞がっており、踏み跡程度の山道があるだけでここには何もありません。早々に今来た道を引き返して探索は終了としておきました。
→探索終了!
→山道を眺める!
→振り返る!