No.TO-023
桧山路線 |
■日の出町 ■全線ダート ■都251号線「水口」地先より山中に延びる |
延長距離は短いが、支線も分岐している林業色の濃い土質ダート林道 |
……こんな感じ…… ■都251号線沿いに点在するピストン林道群の一つで全線ダート。林道標の立つ起点は、都道より山側へと入り込んだ民家の外れ地点の先にあり、肝心のダートは珍しく林道区間の手前から始まっている。当林道では林業作業が盛んに行われているため関係車両の通行も少なからずあるようで、入口には簡易的な柵が設けられていたが、カギは無く恒久的に閉鎖されている状態ではない模様。入線すると左手に2本の支線分岐があるが、いずれも作業道の趣で進める距離は共に僅か。コース的には山中へと向かって延びているので終盤にて緩い勾配区間もがあるが、基本的には平坦路が続き、路面状態は全線に渡ってヌタヌタとした土質となっている。 |
■都道251号線沿いの「水口」地区付近に起点のある桧山路線へとやって来ました。ここは都道からやや引っ込んだ場所に位置しているためほとんど目立たない林道ですが、路面は林道標の立つ起点の手前からすでにダート状態になっています。それはそれで大いに歓迎すべき事なのですが、前方をよく眺めてみると何やら嫌な予感が…。 | |
■「や、やられた…!」なんと、その入口には3本の鉄杭とそれらを結ぶチェーンが! でもご安心下さい。ここのチェーンにはカギが付けられておらず、セルフで取り外しができるようになっていました。どうやら鉄杭の脇の甘さから察するに、できれば立ち入って欲しくないものの、完璧に閉め出すまでの拒否状態にはない模様です。
→振り返る! |
|
■そんなわけで遠慮なく桧山路線に突入させていただきます。で、入口から続く直線区間を進むとその末端地点でY字分岐がありました。もちろん標識などは無く、はっきり言ってどちらが本道であるのかは分かりかねる状況です。こういう場合はとにかくどちらかに前進するよりないので、ここは勘を頼りに左折してみることに。 | |
■Y字分岐地点を過ぎるとダートは登り坂となって間伐、枝打ち作業の最中にある、いかにも林業臭の漂うヒノキ林の中を進みます。どうやらここはその名の通り、林業のための生粋の道になっているようでした。ただし、探索時は休日であったため作業員の姿はどこにも見当たらず、本日の作業はお休みであったのは幸いかと。
→周囲を眺める! |
|
■「うはぁ!」小枝や間伐材が散乱するダートをさらに進むとこのような過激な登り坂が! あの頂の向こう側がどのようになっているのかとても気にかかりましたが、残念ながら行く手は切り倒された木材に塞がれていました。ここはノコでぎこぎこやらない限り通過できそうにもありません。 もちろんノコなど持ち合わせているわけもなく、さらにダートもその先でおそらく作業道化していると思われたので、ここは素直に今来た道を引き返しておくことに。
→現場を眺める! →振り返る! |
|
■先述のY字分岐地点まで戻ってきました。本道だとにらんだ左折側は、その先ですぐに作業道化してしまうことから桧山路線本道ではなかったようで、どうやら勘は外れてしまったようです。ならば今度は右折側に進路を取ってみることに。 | |
■Y字分岐を左折しました。こちら側はすぐに作業道化してしまうこともなく、植林地帯のさらに奥へとダートは続いていましたが、木材搬出車両や林業作業車のタイヤでこねくり回されて路面はヌタヌタ状態に。ペトペトと泥の跳ねるあまりよろしくない状況ですが、こちらが本道と思われる以上は前進するしかないでしょう。 | |
■また分岐が現れました。林業に従事する事を目的とした林道では山の隅々にまで道を通してこそ意義があるので、枝分かれ式に支線を分岐するのは当然であり、また林道探索的にも面白くはありますが、本道が分からなくなりがちなのが唯一の困った点かと。で、この分岐についてですが、見かけ上は直進側が本道っぽく、放置系の荒れが見られる左折側が支線っぽいですが、その正確なところは知るすべもありません。悩んでもらちがあかないので、とりあえず今度は支線と思われる左折側へと進んでみることにします。 | |
■荒れている、というか荒廃していました。路面は草ボーボーで土が見えていませんよ。支線を開設してみたものの、ここはすでに用済みとなったとか? | |
■で、そのどん詰まりはこのような何もない回転場でエンドに。ただし、そこに付近の林道地図看板が設置されているところをみると、
ひょっとしたらここがかつての本道ルートの終点であり、先述の直進側がその後に延長開設されて本道化したのかもしれません。本来がただの作業道であれば、このような場所にわざわざ看板を設置することもないでしょう。あくまで想像ですけどね。
→振り返る! |
|
■左折側はあっという間に行き止まりになってしまったので再び分岐地点まで戻ります。今度は直進側に進んでみますが、こちらも「道」としては良好な状態にはあらず。ただし、それでもまだ路面の土が見えていることもあり、事実上はやはりこちらが桧山路線の本道なのでしょう。 | |
■枝打ちで切り落とされた小枝が散らばり、冬場だというのに緑鮮やかなクマザサが生い茂っています。雰囲気的にはハイカーの好みそうな山道もしくは作業道クラスのダートといったところでしょうか。ただし、沿道では林業作業が現在進行形で行われているせいか、人の寄りつかなくなった放置系の荒廃感は見受けられませんでした。 | |
■モコモコとした土質ダートをたどってしばらく進むと、やがてかような場所にて桧山路線は終点を迎えることに。ここには回転場が設けられているだけで特に気になるものもなく、その先にはもはや踏み跡すらもないようで、全くの行き止まり状態にありました。そのエンド地点はおおよそ想像していた通りではありますが、ただ一つ予想外であったのは、回転場の地面が車のタイヤで酷くこねくり回されており、思っていた以上にそこがヌタヌタだったことでしょうか。
→探索終了! →振り返る! |