No.TO-026
上栃谷線 |
■青梅市 ■全線ダート ■「黒沢」地区より山中に延びる |
整備の行き届いた穏やかな雰囲気のダートが山林の奥へと延びているが… |
……こんな感じ…… ■JR青梅駅にほど近い都53号線沿いの黒沢地区に延びるピストンダート。 林道標の立つ起点からすでにダートとなっており、入線後しばらく進むと里山エコシステムの再構築を掲げる某NPO団体所有の山林敷地内を横切っている。よって、沿道には古民家風の作業小屋などがあって、ちょっとした自然公園のような雰囲気があり、いわゆる無骨な林道臭さはあまり感じられない。路面もダートながら固く締まってよく整備されている模様。ただしその反面、関係車両やハイカーの通行は多いらしく、運が悪いと入口のチェーンゲートがオープン状態であっても、山林所有者である某NPO団体職員に誰何されてしまう事態もあり。 |
■JR青梅線青梅駅そばの黒沢地区にあるダートピストン林道の上栃谷線の起点です。この付近にはワイルドさに欠けるものの、未舗装林道が無数に存在しており、それらをしらみつぶしに探索すべく上栃谷線へとやって来ました。入口にはチェーンゲートがありましたが、幸いなことにオープン状態にあったので早速突入してみます。 | |
■解放状態にあったチェーンゲートを後にして小さな沢沿いにダートを先へと進みます。周囲には手入れの行き届いた杉の植林地帯が広がり、しっかりと踏み固められた土質ダートがその奥へと延びていました。「植林地帯にしてはなかなか良い雰囲気だな」と思いつつ前進すると、ここで道沿いに歩く初老の男女のグループに遭遇。てっきりハイカーかと思いきや、全員が「○ル○」と大きく記されたキャップ帽を被っており、なにやら異様な感じがするのでオバさんの一人に挨拶がてら尋ねてみると、集団は某特定非営利活動法人(NPO)の自然観察教室とのこと。そしてこの付近一帯の山はその某NPO団体の所有林であることを聞き出したまではよかったのですが、それとどのような関係なのか知りたくもありませんが、なぜかそこから宗教団体 「○如○」の名が出てきてしまい、はからずもその素晴らしさまで説かれてしまったのは、ちと予想外でしたけど。 | |
■某NPO団体が主催するという自然観察教室の男女グループを追い越して先へと進みます。すると小さな沢に架かるコンクリ橋があって、その先には切り出された丸太などが置かれていました。せっかくなので一枚撮っておこうと立ち止まっていると、対向してきた車に乗っていた某NPO団体の職員と思われるオッサンに誰何されてしまいました。 オッサン「どこ行くんですか?」 「いや、ちょっとこの先までいってみようかと」 オッサン「なにか用があるんですか?」 「いや、ただ走っているだけです(本当に用があったら電話で済ますわ!)」 オッサン「ここ、私有地なんで。立ち入り禁止なんですよ」 「え、そうなんですか(なんだそりゃ!)」 こうなった以上はいたしかたあるまい。「自分も○ル○なんです!」とでも言えばよかったかな、と思いつつXRを反転しかけると、幸いなことにオッサンはそれを見届けることなくすぐに走り去っていったので…。 →沢の流れを眺める! |
|
■「おまんら、自然を私(わたくし)したらイカンぜよ!」と、ここは構わずもう少しだけお邪魔させていただくことに。ダート沿いには薪などがうずたかく積まれており、某NPO団体の活動内容の一つでもある間伐端材の再利用というのも、まんざらウソではなさそうでした。古民家風の作業小屋らしきものもあったりして、雰囲気としては林道というよりも自然公園の中のあったりする未舗装路といった感じです。 →振り返る! |
|
■杉林の中に点在する作業小屋と薪の山を眺めつつ、さらに前進するとイイ感じの軽いアップダウンがありました。いわゆる山岳地帯に延びる林道的な野趣味には欠けるものの、「これはこれで路面的には極上だな」と思いつつ軽快に進みますが…。 | |
■「や、やられた…!」何とその先には乗用車に分乗して乗り付けていた例のキャップ帽を被った自然観察教室の集団がまたしても! いきなりやって来た場違いな闖入者へと一斉に向けられる無数の視線はかなり痛く、ダート自体はまだしばらく先がありそうな感じでしたが、ここはその先への一歩がどうしても踏み出せませんでした。自然災害などで行く手を阻まれたのなら諦めもつきますが、こんなことで前進不可に陥ってしまうとは! どうやら最悪のタイミングだったようです…。 →探索終了! |