探索日 2011.02.26
No.TO-035

今井線 ■青梅市 ■全線ダート
■今井地区「今井病院」脇から山中に延びる(今井1丁目2612番地[起点]〜今井1丁目2652番地[終点])

 雰囲気は悪くはないが、延長距離は短くラストはあえなくハイキング道化  

 ↓ダートの雰囲気は決して悪くはないのですが、やはりそのショートさがネック
 かと。なので、ここに訪れるのはハイカーや山チャリくらいのものです。


……こんな感じ……
■青梅市の外れ、飯能市と接する丘陵地帯に延びるダート林道。その入口に林道標が設置されているのでここが林道であることが分かるが、そうでなければハイキング道としか思えないような雰囲気が漂う1本である。入線すると起伏のようなモコモコとしたアップダウンを繰り返しつつ、ダートは雑木の森の中を細かくカーブを繰り返して延びており、雰囲気的にも悪くはないが、延長距離の短さだけは否めない。ものの数分もしないうちに林道区間のエンドと思われるT字路に突き当たってしまう。その先にもダート自体はなおも続くが、以降はハイキング道の趣が濃厚。オフバイクの機動力を持ってすればさらなる前進も容易いが、様々な意味で無理があるかも。

■埼玉県飯能市との都県境に位置する青梅市今井1丁目地区には、なぜか3つもの病院が隣りあうような距離で密集していますが、そのうちの一つである「今井病院」の脇に人知れず存在するのがこの今井線。おそらくは青梅市の林道群の中では最も気が付きにくい1本であり、加えて青梅市に無数に存在する林道を紹介するコアな各種林道系サイトなどでも、まずその名を見つけることができないため、青梅市界隈の重箱の隅をつつくような林道探索にはまさにうってつけと言えるでしょう。というわけで、オフ車でわざわざ訪れるのは場違いにも思える病院の入口前を構わずに突き進むと、このような行き止まりの駐車場のような地点に行き着きます。
■そして駐車されている病院関係者もしくは来院者の車の脇にこのような林道入口が! そのいわゆる林道的な魅力はともかくとして、マニア林道愛好家にとってはそこに林道標を発見したというだけで、感慨深いものがきっとあるでしょう。ただし、その入口にはお約束通り例の仕掛けが存在していることを付け加えておきます。
■スカスカなその仕掛けの脇を失礼して今井線のダートに突入させていただきますが、そのダートは思った以上に山道チックな趣でした。入口に林道標がなければ、ここはただのハイキング道くらいにしか見えないかもしれません。
■山というよりは丘陵といった方がぴったりな雰囲気の林間コースが続きます。路面は腐葉土っぽい完全な山土質で、探索時は晴天にて乾いていたから良かったものの、雨天後などではちと思いやられそうな感じかと。青梅市というと、郊外に開けたどこか興住宅地というイメージもあったのですが、住宅地のすぐそばには実はこのような林道もあったのですね。
■まるで雑木林の中を散策しているような雰囲気でのんびりと前進します。路面にはかすかに四輪のタイヤ跡も認められましたが、いつしかそれも消えてしまい、ここまでやって来るともう完全なハイキング道といった雰囲気に。「ここに最後に車両が立ち入ったのはいつのことだろう」などと、とりとめのないことが頭に浮かびます。
■路面一面に堆積した落ち葉を踏み分けながらさらに進むとY字の分岐が現れました。それぞれの行く手の路面状況から今井線本道は右手側と判断、そちらに進路を取ることにします。左手は付近一帯に張り巡らされているハイキング道のような山道で、おそらく近在のどこかに抜けているのかも。
■Y字の分岐を右手に進んでしばらくすると、T字路のような二股地点にたどり着きました。ハイキング道チックな雰囲気が濃厚であるものの、ここまでは幅員広さや路面状況から見て林道であることが認められましたが、それもここまでの様子。どうやらこの地点が今井線の終点とみて間違いないないでしょう。ちなみにこの地点に到達した直後、後方よりいきなりメンズ2人組のサイクリング野郎が出現。互いに掛け合う「そこは右だよ!」との声と共に右手へと猛ダッシュで駆け抜けていったところから察するに、「今井林道」としてはここで終わりですが、道筋自体はどこかに抜けているようでした。ただし、これ以上前進するのもどうかと思われたので、ここは素直に今来た道を引き返して今井線の探索はこれにて終了!
→探索終了!
→振り返る!
→右折側を眺める!
→左折側を眺める!