No.TO-043
萱尾線 |
■青梅市 ■全線ダート ■接続→三室線 ■三室線から接続して山中へと延びる(梅郷4丁目1754番地[起点]〜梅郷4丁目1715番地イ-1[終点]) |
一面にはびこる雑草はまるで緑の絨毯、放置に晒されたその姿がここに |
……こんな感じ…… ■接続元の三室線を1本道状態でそのまま引き継いで始まるフルダートのピストン林道。植林地帯に延びるピストン特有の陰鬱とした暗さはないが、総じて閉鎖的であり延長距離は短い。加えて全線杉林の林間コースであるため見るべきものは皆無。入線すると一気に登り詰めるような急な登坂路が終点まで続くが、看板タイプの林道標が設置された入口にはチェーンゲートが張られており、通行制限されたダートにはワダチの土が見えないほど雑草がはびこりをみせる。一面の雑草で隠された路面は風雨によって山土化しているため、ある程度の注意が必要であるが、そのことからも当林道における関係車両も含めた車両の通行の希薄さうかがえるだろう。 |
■都道「大久野青梅線」こと都238号線沿いに入口のある三室線を終点までたどると到達することができる萱尾線の入口です。両林道は事実上の1本道であって林道名のみが分かれている状態ですが、それでも萱尾線の入口にはお約束でチェーンゲートが張られています。接続元の三室線にもチェーンゲートが設置されているので、これは意味がないといえば意味がないのですが…。 | |
■脇の甘いチェーンゲートを失礼させていただき、さっそく萱尾線のダートへと乗り入れます。接続元の三室線は比較的なだらかなコースでしたが、それとはうって変わり、ここではいきなりキツい登坂路でスタート! しかも、そのダートは見るからに草深そう。
→振り返る! |
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■入線早々にして開始した急勾配は途切れることなく続き、植林に覆われた薄暗い山腹を一気に登り詰めていくようです。びっしりと路面に繁茂した雑草も夏場を控えて茂り方が激しく、おかげでワダチの土もうっすらとしか見えていませんでしたよ。 | |
■路面全体にはびこる雑草の高さは膝下くらいなので走行への妨げとはなりませんが、それにしてもこの茂り方は一体? 林道そのものは遺棄されて死んで(廃道化)いるわけではないですが、車両の通行は途絶えている状態がもう久しいのでしょう。 | |
■地面の土が全く見えない緑の絨毯をゆっくりと登坂して進みます。ここ、かつては路面に砂利が敷かれていたと思われましたが、とうの昔に洗い流されてしまった模様。そして雑草の下に隠された路面は山土化しているみたいで、タイヤから伝わる路面の感触がどこか不安定でした。 | |
■雑草が薮化して前進が困難であったならばもうそれ以上は進まないでしょうが、ここは走行の妨げにはならない程度の中途半端な茂り方です。なので、おそらく路面状況がこの先好転するとは考えにくかったですが、誘い込まれるかのようにズルズルとその先へと進んでしまいましたよ。実際の話、雑草に脅威を感じているわけではないので、それでも別に構いませんが…。 | |
■その後、完全に路面が埋もれてしまった萱尾線のダート。本来のワダチがどこに位置しているのか皆目分かりませんが、ワサワサと雑草を踏み付けながら進みます。こういう箇所では雑草そのものは踏み付けてやれば問題ないのですが、その下に隠された路面の状況がちと気になります。タイヤから伝わるホカホカな感触で山土化していることは分かりましたが、落石や倒木などが隠されている場合は知るよしもないでしょう。こういう状況でアクセルを開き過ぎると、転倒とまではいかなくても足首辺りをしたたか打ち付けたりするのがオチなので、その点だけは注意が必要かと。 | |
■一面の雑草によって緑の絨毯と化し、見方によっては美しくもある勾配を登り詰めてゆきます。途中には土砂流出防止の石垣区間もあって、萱尾線は林道としてはそれなりに整備されていることがうかがい知れました。察するに、沿道に植林されたスギが切り出しの時期を迎えるまでの期間はとくに用がないので、このように放置されているといったところでしょうか。 | |
■そして、入線後途切れることなく連続した勾配を登り詰めるとポッカリ開けた広場に行き着いて萱尾線は終点を迎えます。普通はこういう場所では関係車両のものと思われるタイヤ跡が刻まれた地面が広がっているものですが、現場はご覧の通り。先述したように林業関係も含めて、今のところこの場所に用のある者はいないので、このような草原と化していたのでしょう。ピストンの末端ではよく目にするシーンですが、ここは行く手に立ち塞がる杉林と一面にはびこった雑草以外に何もない場所です。軽く付近を見回した後、早々に立ち去って萱尾線の探索は何事もなく終了となりました。
→探索終了! →引き返して三室線に向かう! →振り返る! |