前半区間と後半区間で路面状況がガラリと変わってそこそこ楽しめるピストン林道 |
↑後半の作業道じみた雰囲気が楽しい駒木野林道。延長距離は短いので、オフバイクであれば後半区間の多少の草深さも楽勝ですよ。 |
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八王子市の都521号線に面した「上恩方町」に起点があるピストンダートの林道。付近の林道群と同様にしてその延長距離は短いが、路面はフラットで走りやすい。ただし、それは中盤で差しかかる中の沢林道分岐地点まで。以降の区間は路面規格もぐっと落ち、雑草ワダチの形成された土質ダートは作業道じみた雰囲気となるが、ここではそれが逆に楽しいくらい。多少の草深さはあるが、致命的な荒廃は見られないため簡単に末端までたどり着けてしまう。できれば中の沢林道とセットで探索したい。 | ||
[所在地]八王子市 [路面状況]全線ダート / ピストン [分岐林道]中の沢林道 [コース]都521号線「上恩方町」付近から山中に延びる |
八王子市の都521号線(陣馬街道)「上恩方町」にある駒木野林道の入口にやって来ました。上恩方町周辺はそれこそピストン天国であり、都道沿いには無数の林道が存在しています。この駒木野林道もそんな1本であり、お目当てのダートは都道に面した入口からすぐに開始。逆オムスビ形と長方形タイプの2種の林道標が出迎えてくれました。 | |
都道に面した起点から走り心地の良さそうなダートでスタートする駒木野林道ですが、ここは一応封鎖状況にあるようです。林道標地点のすぐ前方でチェーンが張られていましたよ。ちなみに、探索時にはアウトドア系とおぼしきファミリー車が1台やって来ましたが、いかんともなし難く諦めて引き返すのを目撃。どうやらチェーンは四輪の侵入を意識したものらしかったです。そのすぐ左手はまさに自由通行状態でしたけど。 | |
チェーンゲートの左手を失礼してその先へと進みますが、折りしも時季は紅葉シーズン。駒木野沢に沿って遡るダートの道すがらには、ほのかに色付いた紅や黄色がちらほらと目に映りました。路面には紅く染まった落ち葉がひらひらと無数に舞い落ち、なんとも言えない贅沢な風情です。 | |
しっとりとした朝露にまだ路面も濡れていた駒木野林道。いわゆる紅葉の名所的な派手な鮮やかさこそなかったですが、小さな沢沿いに見られる黄葉は素晴らしかったな。文句の無いほどに走りやすかった路面はもちろん、一般四輪が立ち入ってこないという静寂な状況も好印象! | |
ダート沿いには美しく枝打ちされたスギやヒノキの植林が続きます。多摩地方は元々、気候や土壌などの立地条件がスギやヒノキの育成に適しているらしく、古くから「青梅林業」として知られていたんですね。主に柱材や足場丸太の生産が盛んだったそうですよ。スギやヒノキの植林でも、きれいにて入れされているとそれなりの美しさがあります。 | |
駒木野沢の流れに沿って植林を進んでいくと、沢を挟んで左右にダートが別れる分岐が出現。すなわち中の沢林道の起点です。そこには「林道中の沢線」と記された逆オムスビがぽつんと立っているのですが、その位置が微妙なんですね。はたして左右のどちらが中の沢林道であるのかちょっと分りづらくなっています。 →中の沢林道に突入! |
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路面状況から判断すると道なりの左折側が本線のようにも見えてしまいますが、違います。駒木野林道は左折側になっているみたい。左折で別れる中の沢林道も気になりますが、まずは引き続き駒木野林道側にWRをクルっと向かわせますよ。 | |
実はその手前地点から気付いていましたが、ここにはチェーンゲートがありました。四輪ならばまずお手上状態ですが、嬉しいことに左手の樹木の隙間になぜか専用道が自然発生していたんだっけ。うむ、林道ではなぜかよくある現象ですなぁ。 | |
2箇所目のチェーンゲートも失礼させていただき、さらにその先へと進みますが、中の沢林道分岐地点を境として路面状態が一気に規格落ち! う〜ん、これは一体どうしたことでしょうか。幅員もぐっと狭まり、ダートは雑草のはびこるワダチダートとなりました。 | |
どこか作業道を思わせる趣のワダチダートが植林の森に続きます。まあ、入線直後の区間が整備され過ぎていたということですかね。この低い規格感こそがピストン林道のあるべき姿なのかもしません。悪くはなかったですよ。 | |
しかし、路面にはびこる雑草および両脇からの薮の勢いは確実に増してきている模様。ピストン林道の末端付近ではよくある展開なので慌てませんが、この状況は単に放置で廃れているだけ? それともこの区間、もう道として使われなくなっているのでしょうか? | |
やや?! こんな道のど真ん中にポールが! 「何故に?」と思ってしまいますが、赤と白のゼブラ模様のポールは明らかになにかの危険箇所を示すもの。さてはと思い路肩に視線を落とすと、はたして路肩が少し崩落していましたよ。薮に隠れて分かりにくいのでポールが立てられていたんですね。これで2箇所目のチェーンの理由も分かりました。 | |
小さな路肩崩落地点を過ぎてさらに進むと、突然立派すぎる石壁が! 崖崩れ対策でしょうか。表面が見えないまでにびっしりとコケに覆い尽くされています。駒木野林道、この区間では作業道チックに感じられますが、意外と手間をかけて開設されたようです。 | |
トップ画像にも載せておきましたが、その後ほとんど水の流れていない駒木野沢の源流をコンクリ橋で跨ぐのですが、橋上には尋常ならざる量の枯葉が! ご覧の通り、遠目にはそこが橋であることも分からないくらいの大量さでした。しかもここ、枯葉の下には軟泥が厚く堆積していたらしく、さすがのWRもここでは少しフラついてしまいましたよ。畑の良い肥料となりそうですが、これほどテンコ盛りの落ち葉の堆積は初めてでした。 | |
そして駒木野沢のコンクリ橋を渡った直後の急坂を駆け登ると、すぐにこのような場所に行き着いて駒木野林道はエンド。草ボーボー状態につき画像では分かりにくいですが、特に回転場などの広場になっている様子もなかったです。沢を遡り詰めた山林内の谷間で周囲には特に何もありません。その先には道筋の痕跡らしきものがありましたが、林道はここが終点とみるのが妥当な所でしょう。というわけで駒木野林道の探索はここで終了です。
→探索終了! →その先の様子をうかがう! →振り返る! |
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