左手に素晴らしい太平洋の眺望を眺めつつ進んでいきますが、現在地の標高はおよそ550m。都道からの林道入口の標高が20mなので、ここまでどれほどの坂道が連続して続いているかが分かると思います。エンジン付きのレンタカーやレンタ原チャリならいざ知らず、ペダル漕ぎの貸自転車やピチパン姿でシャカシャカシャカとやって来るにはキツいかも・・・。
→展望を眺める! →小岩戸ヶ鼻を眺める! |
|
しかし、それだけの標高があるので爽快感は格別です。路面の鋪装は残念ですが、素晴らしい眺めのロケーションがそれを補って余りありました。連続登坂をものともせず、雲一つない快晴もと全身に風を受けて颯爽と駆け抜ける心地良さは最高! しかし、同じエンジン付きでも島の非力でボロいレンタ原チャリではそれもどこまで体感できるやら・・・。そういう意味でもわざわざ八丈島までWRを持ち込んだ甲斐があるというものでした。
→展望を眺める! |
|
先述したチェーン封鎖された迂回ルートの出口があったかどうか気がつかぬまま(この時点ではすでに通り過ぎています)進んでいくと、逆Y字となった分岐が現れますが、三原林道は手前から前方左方向。切り返しの右折は三原山(700.9m)の山頂直下に立つ電波塔への道となっていましたよ。なお、電波塔には三原山への登山口があり、ここにはそれを示す岩石製の道標が設置および道標を兼ねた林道標も立っているため迷う心配はありません。 →振り返る! →林道標を眺める! →道標を眺める! |
|
電波塔への分岐付近が三原林道の最高所地点(およそ560m)であり、そこを過ぎると林道は下りに転じます。途中の林道標にも記されている「大池・小池」への入口もいつの間にか(これも気がつかなかったです)通り過ぎてしまい、また、持参した国土地理院の2万5千分の1地図ではすぐ左手に「東台子山(635m)」なる山が記載されていましたが、生い茂る樹林でまったく確認できませんでしたよ。 | |
そんな感じで三原山の山腹の森をガンガンに下っていくと、またしても眺め入ってしまう素晴らしいビューポイントが! 最初にまず八丈島の中心地、底土港のある「三根」地区を眺めましたが、そこからぐるっと右回りで三原山を180°回り込み、山を挟んだ反対側の「中之郷」地区を俯瞰する地点まで進んできました。なお、ここで跨いでいるのは八丈島に流れる数少ない川の一つ「三原川」ですが、源流域の橋から俯瞰した亜熱帯性の豊かな森に囲まれた中之郷の景観、涙が出るほどに素晴らしかったです!
→展望を眺める! →展望を眺める! |
|
太平洋の大海原と海岸に寄り添う中之郷の景観を眺めつつ、軽快にWRを走らせ下って進みますが、その素晴らしさは脇見運転で路肩の側溝に危うく落ちそうになったほど! つまり、三原林道は景観や雰囲気を楽しむ部類の林道であったみたいだな。 | |
三原山の斜面を大きくS字を描く形で下り坂が連続しますが、短距離で一気に標高を下げるため傾斜角度はかなりキツかったです。といってもその実感は薄く、思い思いの地点で立ち止まって景観を欲しいままに眺められたのは、エンジン付きならではの余裕というヤツかな。本当に八丈島を隅々まで巡るのであれば、自転車ではムリがあると思います。
→展望を眺める! →展望を眺める! |
|
さらに下って山裾の樹林の中に降りていくと、長方形の林道標の立つこの地点が三原林道の終点でした。と言っても、未だ山裾の森の中を下っていく坂道の途中で、引き続き下り坂がこの後も続きますが、一応、ここが樫立地区側の終点だったみたい。それを示す青い長方形の林道標が設置されていたんですね。
→振り返る! →林道標を眺める! |
|
林道標の立つ終点からさらに下ると、左から道が合流してきます。すなわち「唐滝川」沿いに溯って「唐滝」および「硫黄沼」へと至る道であり、唐滝と硫黄沼は島内巡りの観光客がよく訪れるスポットなんですね。木製と岩石作りの道標が設置されているので、迷うこともないと思いますが、こちら側から三原林道に向かう場合は注意してください。というわけで記念すべき八丈島上陸1本目となった三原林道の探索はこれで終了! ちなみに、このまま道沿いに進めばすぐに都217号線へと退出できますよ。
→探索終了! →付近を眺める! |
トップへもどる | 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 |