きれいだな〜。

地面に大量の花を落としていたのはエゴノキ科の「オオバエゴノキ」。
オオバエゴノキは伊豆七島、和歌山県(紀伊大島)、沖縄から台湾、ヒィリピン(バタン島)などの
東南アジアに分布する落葉小高木で、
5〜6月にかけて小枝の先に釣り鐘のような白い花を下向けにつけて、
秋に円錐形をした果実が熟すんですね。

ちなみに噴火を繰り返す三宅島とオオバエゴノキの関係ですが、
火山の噴火で裸地となった溶岩原に最初に入り込むのがオオバヤシャブシなどで、
続いてこのオオバエゴノキなどが進出して生育します。

そして長い年月を経てスダジイやタブノキなどの照葉樹の森へと変わっていきますが、
つまり、鉄砲沢でオオバエゴノキの花が咲いている今は、
溶岩原から新たに照葉樹林の森ができるまでの様々な段階の途中段階というわけ。

そのような壮大な自然の移ろいの貴重な瞬間を間近に観察できてしまうのも、
これまた三宅島林道の素晴らしさなんだぜぇ!

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