「うわぉー、あれが「神戸山(こうべやま / 269m)」かあ!」

神戸山は島の北端に位置する
直径およそ600mの溶岩円頂丘と呼ばれる溶岩ドームの頂に位置する山で、
山全体が建材として重宝された抗火石でできているそうです。

そういうわけで神津島では、
1887(明治20)年に国内初の化学肥料会社「東京人造肥料会社」として創業した現在の「日産化学株式会社」と
神戸山の石材採掘の契約を1946(昭和21)年に結んでおり、
抗火石を採掘していたのがここ神戸山。
山の斜面がガレ場になっているのは採掘していた当時の名残りなんですね。

ちなみに日産化学株式会社の神津島事業所は1950(昭和25)年に廃止されていますが、
採掘場そのものは2000(平成12)年まで稼働していたとのこと。
しかし、抗火石の島外への積み出しは昭和30年代にはすでに終わりを告げていたらしいですよ。

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