温泉分析書
冷鉱泉(矢指ヶ浦鉱泉">
1涌出地 千葉県海上郡矢指村足川3924番地

2涌出池に於ける調査及び試験成績(昭和27[ 1952 ]年11月27日)
(1)湧出量 / 毎分24立(2)泉温 / 摂氏21.7度(気温摂氏16.7度)(3)性状 / ◯黄褐色極微に濁り◯◯を有しメタンガス臭有り
(4)水素イオン濃度(PH) / 7.7(比色法)(5)ラドン含量 / 1.90(10-10キュリー単位)                 

3試験室に於ける試験成績(昭和28[ 1953 ]年5月27日)
(1)性状 / ◯黄褐色極微に濁り◯◯を有しメタンガス臭有り(2)水素イオン濃度(PH) / 795(アンチモン電極法)    
(3)比重 / 1.007415(4)蒸発残留物 / 12150.ミリグラム                                
(5)カチオン・カリウムイオン・ナトリウムイオン・カルシウムイオン・マグネシウムイオン・フェロイオン・アルミニウムイオン
アニオン・クロールイオン・ヨウ素イオン・硫酸イオン・ヒドロ炭酸イオン・炭酸イオン・水酸イオン

4泉質 含ヨウ素食塩泉

5適応症及び禁忌症
浴用の適応症 / 慢性関節リウマチ・慢性筋肉リウマチ・殊に腰痛・神経痛・殊に坐骨神経痛・神経炎・創傷・痛風慢性皮膚病
浴用の禁忌症 / バセドー氏病・慢性腎臓病
飲用の適応症 / 慢性胃カタル・殊に胃酸減少症・胃腸アトニー弛緩性便秘・貧血症・肥満症・腺病質
飲用の禁忌症 / 胃酸過多症・胃潰瘍又は十二指腸潰瘍、腎臓炎・ネフローゼの他一般に腎臓性浮腫・一般に浮腫のある患者

分析者 / 国立衛生試験所温泉係長  厚生技官 / 小幡利勝  助手 / 松井啓子
昭和28(1953)年5月27日 国立衛生試験所

なぜか浴室内に掲げられていた古い温泉分析書ですが、
これは60年以上も前の昭和27(1952)年に分析されたものですなぁ。

「矢指ヶ浦鉱泉」という記載が時代を感じさせますが、
21.7度の含ヨウ素食塩泉の鉱泉が毎分24リットルで湧いたいたみたいです。
その他はごちゃごちゃしてよくわからないや。

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