それらの林道を走行中にふと目に付くのは本道からさらに分岐しているダートです。 これらの無名ダートは過去において、たまにその存在のみはサイトで紹介されていたこともあり、今さら、といった感もありますが、 ふと、あらためて気になったので、特に走破困難だと思われるルートを参考までに見てみたいと思います。 ただし、六本木線や東粟倉支線は荒れてはいても一応、林道ですが、ここは単なる廃道じみた山道です…。 |
[おすすめ1 月崎大久保線〜芋原の名無し線ルート] まずは月崎大久保線入口付近(柴田美術館のある女ヶ倉線側になります)と牛掘線の終点がある芋原の名無しダート(芋原川に沿って延びています)の終点とを結ぶ(?)ルートの入口です。林道標の立つ入口からは目と鼻の先ですが、それと意識していないと、まず通り過ぎてしまうでしょう。写真でも入口がよく分かりませんね。 →月崎大久保線を探索する! →ルートを確認する! ←この月崎大久保線の入口から少し進んだ道沿いの右手です。 |
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で、その入口です。藪の切れ目にぽっかりと口を空けています。こうして立ち止まって眺めてみれば、ダートが藪の奥へと延びているのが確認できることでしょう。路面は腐葉土と化した落ち葉の堆積するフワフワな土質です。一応、入口付近は車一台ほどの道幅があり、あえて前向きに考えれば、こんな感じで意外としっかりとした状態で続いているのでは? ともなんとか思えるような雰囲気です。もちろん、ここ最近のタイヤのわだちや通行の痕跡は見当たりません。 | |
入口から少し進むと、そこはもう完全な山道でした。見かけはそれほどでもないですが、路面は意外とじゅくじゅくです。この付近はハイカーも多く、それなりに山道も整備されているはずなのですが、ここにはどうやらハイカーもほとんど入り込まないようです。でも、こんな感じで一応、道筋だけは確認できます。冬場や夏の乾期なら何とかなりそうですが、梅雨時はツルツルしていて非常に危険でしょうね。逆ルートでやって来ると、ここは登りになるので、そう言う意味でも月崎大久保線側からのアプローチがオススメです。 ←振り返ってみると…。 |
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そして下っていった先でたどり着くのがこの地点、芋原の名無し線の終点です。ここまでの道筋は県別地図にも破線で記されていることからも、一応、道は存在している(していた?)ようですが、もうすっかり廃道化してしまったようですね。どこが道なのか分かりません。この地点、今現在はどのような状態であるのか分かりませんが、かなり湿ったジュクジュクした危険な場所でした。多分、この付近が最大の難所だと思われますが、時季によっては藪地獄になっていることでしょう。 | |
ここまでやって来れば、もうゴールは間近です! 人がほとんど立ち入らないせいか、夏場の藪の浸食はかなりのものがありますが、それでも路面はしっかりとしているので、突発的な路面陥没などが発生していない限りは、200メートルほどの藪漕ぎで対処できるでしょう。ただし、月崎大久保線側から降りてきて、ここに陥没があった場合は…、もうお手上げです。 ←冬季であれば、藪も勢い弱まって通行は比較的楽です。 |
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ここがゴールです。芋原の名無しダートもここまでであれば、いつでも牛堀線経由で簡単にやって来ることが出来ます。こちら側からアプローチすると、まず先述したジュクジュク地帯で挫折してしまいます。そしてたぶんその後の坂道で頓死することでしょう。ここ、危ないし。あぁ、いつか完抜けしてみたいものです…。 ←牛堀線(左方面)の終点になっているこのT字が入口です。 |
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[おすすめ2 大地蔵線〜芋原の名無し線ルート] まずは大地蔵線の終点を目指します。もうこの時季(5月現在)では、 すでに藪が勢いつきだしていますが、それでも大地蔵線は短いので、ここまでは大したことなくやって来れると思います。 →大地蔵線を探索する! →ルートを確認する! ←まず月崎大久保線から大地蔵線に入ります。 |
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林道標の脇に立って前方を眺めると、いきなり窪地があってちょっとした谷間になっています。そして前方の斜面を登るのですが、たぶん、ほとんどの方は、ここを越えて先に進むことはおろか、この先に道があるとは思わないのでしょうね。だって、以前はともかく、今現在は道そのものが無いのですから…。何が原因で無くなったのか分かりませんが、それでも確かに地図によっては芋原の名無しダートへと破線が延びています。そこが道だと思えば、そのように見えてくる、ということなのでしょうか? ということで、出鼻をくじくいきなりの難所です。 ←高低差がかなりあります。 |
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いろいろな困難があって(その前に通れなかった…)途中は割愛しますが、山を下ってジャングルと化した笹藪地獄を抜け、そして芋原川に架かる沈下橋のようなコンクリ橋に行き着き着けたら走破は成功です! でも、以前はまだ僅かに斜面を駆け上る道らしき痕跡があったと思ったのですが、今はもう自然回帰してしまったようで、どこが道であるのか分かりません。ちなみに芋原の名無しダート側からはこのコンクリ橋までなら、どなたでも行けます。 ←芋原川のコンクリ橋。ここを渡ってしまうと反転がキツいですよ…。 |
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芋原川に架かるコンクリ橋です。XRの見えている地点が、ゴールになっている芋原の名無しダートへの合流地点です。こちら側からアプローチすると、まず十中八九、橋を渡り終えた地点で挫折します。道がないんですからね…。いのししのフンも落ちていたし。 ←コンクリ橋から眺めた芋原川の流れです。 |
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芋原の名無しダートからの入口(右折方面)です。牛窪線の終点から一つ目の素堀隧道の手前の地点にあり、芋原の名無しダート自体はよくサイトでも紹介されていたので、この分岐を目にされた方も多いのではと思います。でも、ここを完抜けできた方は少ないと思います。あぁ、いつか完抜けしてみたいものです…。 ←それ以前にまず突入する気になりませんよね…。 |