沼沢林道 / Numazawa 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2019.08.11 / No.AK-065 
 [ 所在地 ]五城目町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]川内沢林道 [ 分岐林道 ]-
 路肩崩壊の復旧工事はすでに終わっているが、その先は放置で藪に埋没していたピストン

内沢沿いに川内沢林道をたどって行くとたどり着く沼沢林道の起点です。ここはT字分岐となっており、右折側には本線の川内沢林道がさらに続き、沼沢林道は分岐の左方向になっています。路肩の藪に埋もれた林道標もしくは、付近に設置された立収林看板記載の地図から沼沢林道の存在を知ることができますが、ダートは両脇からせり出た藪で入線直後からワサワサ状態であり、一見すると廃れた名無し系といった感じ。藪があまりにも酷いようならば、潔く諦めるという選択も覚悟して、まずはその先の状況を歩いて偵察しておきます。
→ 林道標を眺める!
線直後のダートに覆い被さるようにせり出して繁茂する藪区間。屈強な茎や葉を搔き分けながら偵察して歩いていきますが、そこは藪に加えて路面がトロトロな泥濘状態であることも判明してしまいました。「遠慮するか・・・」との決断を下しそうになりましたが、でもその先に状況の好転を確認! 藪のワサワサ状態は入線直後の一部区間だったみたい。
いうわけで「こいつはイケる!」との判断を下し、偵察結果を待ちわびるWRへと引き返します。偵察によって貴重な探索時間を消費してしまいましたが、しかし、いきなり突き進むよりも、結果的には不安が払拭されて気持ち的にもだいぶ楽になるというものだな。
脇にワサワサと茂った藪の繁茂は偵察にて確認した通り、その先で嘘のようにおさまりました。しかし、依然としてダートはビチャビチャのまま・・・。どうやら路肩の藪から清水でも染み出しているみたいでしたが、それ以外の路面状況に問題はなかったです。
かし、ビチャビチャ状態もいつしか終わり、その後は走りやすいフラットダートが続きました。入線直後の藪の繁茂が酷かっただけに意外でしたが、時としてこのような展開もありますね。というわけで路面はまともになりましたが、沼沢林道の道すがらには濃密な樹林が広がるのみで、路肩のブナの樹を眺めつつ沼沢林道の末端地点を目指してさらに進みます。
→ ブナを眺める!
→ ブナを眺める!
→ 沼沢を眺める!
「災害復旧区間?」ブナの樹が点在する広葉樹の森に延びるダート進んでいくと、突然、真新しい純白の砂利が熱く敷き詰められた区間が出現。すぐ傍には沼沢が並走して流れていますが、護岸も真新しいコンクリで固められていたことから察するに、ここは大規模な土砂崩れで路面が崩壊した場所らしいな。そして新しく林道を開設するほどの規模でその復旧工事が行われたのでしょう。出来たてホヤホヤを感じさせる白いダートがカーブの先に続きます。
かし、沼沢の水辺に沿った右カーブを曲がり切ると、復旧区間は終わってそこで純白ダートは途切れてしまいます。このように復旧区間には真新しさが色濃く漂いますが、入線直後に路面を覆っていた藪の茂り方から想像するに、ただでさえ通行量の希薄なピストンを復旧させてみても、車両の通行はほとんどないということですなぁ。
して復旧区間の先ですが、道筋は藪に飲まれて埋没状態でした。地面の土が見えないまでに雑草の藪がはびこり、その先にダートがまだ続いているとは思えないほどの状況。路面崩壊区間を復旧させている間にこうなってしまったのでしょう。というわけで、ここも勢いに任せて進むことは控えて徒歩による偵察を実施。まずはその先の状況を確認してみます。
〜ん、これはもう山道状態だな。ごくわずかに路面の土が見える地点もありますが、とても車両の通行する「道」には見えていませんね。明らかに車両の通行が途絶えて放置が続いている状況です。結果の期待はできませんが、もう少し先まで偵察してみます。
メだこりゃ・・・。進むにつれて路面を覆い尽くす雑草の藪が濃密さを増してしまい、その草丈も行く手で人の背丈ほどにまでなっています。完抜け林道ならともかく、ピストンでこの状況はもう絶望的。うむ、真夏の酷暑の中でこれ以上歩いてみても無意味だな。
いうわけで、雲霞のごとく大量にたかるメジロアブに追い立てられながらWRに引き返して沼沢林道の探索は終了。すぐに本線の川内沢林道へと戻って一般道に退出しますが、後日、地理院地図で確認してみたところ、撤退地点から林道末端までは200mに届かない距離であったことが判明。ちなみに沼沢林道の延長距離は2キロに満たないです。それなのに終点までたどり着けないなんてね。うむ、やはり東北のピストンは侮れないな〜。
→ 探索終了!
→ 引き返して川内沢林道に向かう!
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