イタヤの木林道 / Itayanoki 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2021.10.23. / No.AO-106 
 [ 所在地 ]横浜町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]赤カベ山林道ドンドリ沢林道
 頻繁な林業トラックの通行で路面がトラック道状態と化していた平坦コースが続くピストン

の形をした下北半島の柄の部分、横浜町の市街地からほど近いイタヤの木林道の入口にやって来ました。具体的な場所は横浜の市街地の東端にある「道の駅よこはま」からR279を野辺地方向に700m進んだ地点で左折した先の「横浜町立中学校」の正門前。ここで県24(横浜六ヶ所線)方向に向かう2車線舗装の町道が右カーブしていきますが、そこで未舗装状態で直進していくのがイタヤの木林道なんだよな! なお、ダート開始地点はこの場所ですが、厳密な林道起点は正門前から少し西に戻ったR279からの左折地点になっています。
道起点になっている中学校の正門前でウロつきながらデジカメを構えていると不審者がられるので早々に出発。まずは畑地と牧草地、そして原野の荒地が入り混ざったような場所をストレートで突っ切っていきますが、序盤の路面状況は土質ダートにつぶての大きな砂利が撒かれた状態で、特に走りやすくも走り難くもなくて、ここは道すがらの秋色に染まった紅葉を眺めながらのんびりと進んでいきます。
の後、道すがらに畑地と牧草地は見えなくなると、その先で伐採跡地が現れてきます。森林が町の面積の63.9%を占める横浜町は林業が盛んで、ヒバなどの郷土樹種や広葉樹などの多様な造林を進めているらしく、イタヤの木林道はまさにそのような林業のための現役林道らしいです。その証拠に路面は林業トラックの激しい走行により土塊だった状態でした。
浜町と六ヶ所村とを隔てる下北半島の脊梁山地に向かって広大な伐採跡地伝いに進んでいきますが、今のところ坂道と言えるほどの勾配もなく、険しさ皆無の平坦コースで進んでいきますが、ここは伐採跡地の林縁を彩る広葉樹の紅葉がきれいだったな〜。
→ 伐採跡地を眺める!
道標発見! 道すがらに続く伐採跡地区間を過ぎると、紅葉真っ盛りであった森の中へと進んでいきますが、やがて左路肩に林道標標が現れました! 中学校前のダート開始地点に林道標が設置されていなかったため、「ここは名無し系?」かとも思ったのですが、うふふ、これで名のある林道であることが判明しちゃいました。
→ 林道標を眺める!
→ 紅葉を眺める!
道標設置地点を過ぎると路面状況が悪化してきました。ただし、それは通常の「荒れ」とか「ガレ」ではなくて、林業トラックの往来によって路面の砂利が失われ、重量のあるタイヤで激しくこねられたマディな状態。ペトペトな泥跳ねが最悪でしたが、でもその一方で茶色一色に染まったダートに紅葉の黄色や赤色が映えてきれいでしたけどね。
えぇ〜。泥アンコな路面はただでさえ泥跳ねが酷いというのに、ダートのワダチにはコーヒー色をした水溜りが大量発生中! もしもこのタイミングで木材満載の林業トラックがやってきたら、どこにも逃げ場がなくてかなりのピンチですが、どうかあのカーブの向こうから対向車がやって来ませんように・・・。
ったー、赤カベ山林道発見! 幸いにも対向車がなく、順調にイタヤの木林道を進んでいきますが、すると林道起点から3.1kmで右折分岐していた赤カベ山林道を発見! ちなみに赤カベ山林道は「南川台沢」伝いに遡る延長距離2.6kmほどのピストンですが、横浜町の北東に隣接する東通村には似たような林道名の「カベ山林道」が存在しています。しかし、両林道は距離的にもかなり離れており、関係性は一切ありません。
→ 林道標を眺める!
→ 赤カベ山林道の様子を眺める!
→ 赤カベ山林道に突入!
カベ山林道分岐を過ぎると、林道沿いに「北川台沢」の流れが寄り添ってきて、イタヤの木林道は北川台沢沿いに六ヶ所村とを隔てる脊梁山地に向かって緩く登坂していきます。コース的にはこの先で「八郎烏帽子(422m)」南の山裾を通り抜けていきますが、登山道入口はないので、ハイカーや登山者が立ち入るような林道ではないみたいだな。
えぇ〜、またかよ。赤カベ山林道分岐のすぐ先で現れる北川台沢を左岸へと渡るコンクリ橋ですが、トロトロな軟泥が堆積し、その軟泥によって堰き止められたコーヒー牛乳によって橋上は水没状態。ちぃ、これでは橋上から沢の景色が眺められないじゃん・・・。
場だ! 北川台沢に架かるコンクリ橋を渡り、道すがらに流れは見えていませんが、北川台沢伝いに進んでいくと、見上げるほどの高さに木材が積み上げられた土場が現れましたが、これって青森県特産の「青森ヒバ」でしょうか? 伐採したての木材からヒノキチオールの香りが強く漂っていましたが、これぞまさしく林道の風景だな!
の後も道すがらに土場が連なり、積み上げられた新鮮な木材から放たれるアロマリラクゼーション効果があるというヒノキチオールの香りを嗅ぎつつ進んでいくと、今度は真新しい林道標の設置されたドンドリ沢林道の左折分岐が出現! ちなみにこれは後に知ったことですが、ドンドリ沢林道はイタヤの木林道起点にほど近い横浜町太郎須田「松守」に起点があり、林道名由来の「ドンドリ沢」伝いに遡っていく林道。そして本来はイタヤの木林道に接続していない独立したピストン林道のはずなのですが、それがなぜここに?!
→ 林道標を眺める!
→ ドンドリ沢林道の様子を眺める!
→ ドンドリ沢林道に突入!
ぅ、やべぇ! ドンドリ沢林道分岐を後にして、相変わらずヌタヌタな泥臭いダートをたどっていきますが、終点まであと僅かという地点で武運つたなく木材搬出作業中の林業重機と林業トラックに遭遇。ここまで林道ゲートも設置されていなかったので、強気で接近してなに食わぬ顔でその先へと進もうかとも思いましたが、荒々しい現場の雰囲気に臆してそれもできず、また、その現場を撮影すべくデジカメを向けるのもはばかられてしまい、ここでまさかの即座の撤退となりました。というわけでイタヤの木林道の探索は消化不良のままこの場所で終了ですが、まあ、長年林道探索を行っていれば、このような展開もあるわな。
→ 探索終了!
→ 景色を眺める!
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