探索日 2008.10.13
No.G-010

袈裟丸支線 ■沼田市 ■全線ダート ■接続→新地線
■新地線から分岐して山中に延びる

 行き着く先は何者をも受け付けない脅威のガレ場、必ず前進不可状態に!  

 ↓進むほどに藪むして山道チックな趣が濃くなっていきますが、峠地点までな
 ら大して問題もなく進めます。途中、多少の荒廃した雰囲気はありますけど。


……こんな感じ……
■新地線から分岐するピストンダート。途中で作業道を分岐しつつ山中へと登坂して延びており、進むにしたがってやや山道じみてくる。それでも峠とおぼしき地点まではさほど苦もなく進めるが、それ以降は事実上の「沢」と化したガレ場の降路となって前進不可状態(ただし、ここが本来は道であったか否かの疑問はあり)に。木々に覆われた深い山中に延びるため、区間的に藪むして道すがらの展望はあまり望めないが、森林浴気分で走行するには雰囲気はそれなりによい。行き着く先は前進不可なガレ場であって、自然を愛でる以外に沿道には特にこれといったものはないが、気が向いたならば、末端のガレっぷりを自分の目で眺めてみるのもいいだろう。

■新地線を栗原川線方面からやって来ると、道なりに直進する紛らわしい形で分岐している袈裟丸支線の入口です。入口からぱっと見した限りでは新地線本道と幅員、路面状況的に大差が無く、しばし新地線のつもりで入線してしまいがちですが、分岐地点にはきちんと袈裟丸支線の林道標が設置されています。
■実はここ、前日の夕刻に新地線本道と勘違いして入線してしまったのですが、改めてじっくりと探索してみたいと思います。路肩左手には「新地林道 袈裟丸支線」と記された林道標が見えていますが、新地林道の文字は大きく、袈裟丸支線の文字は小さく記載されているため、てっきり新地線であると疑いもなく思い込んでしまったのが勘違いの原因だったようです。
■新地線から分岐してしばらくしてふと気が付くと、路面はいつしか雑草の繁ったワダチダート状態になっていました。入線直後には路面には雑草など生えてはおらず、それなりに車両の通行もあるように見えたのですが、この感じでは滅多にそれも無いような気も。前日はここが新地線であると確信していたので、「どんな林道でもダートであるなら雑草くらい生えても不思議はない」と気にせず前進したものですが…。
■その後、路面の雑草のワダチは消えましたが、代わりにつぶての大きな石コロが散乱して路面が僅かにガレた雰囲気に。ただし、走りにくいというほどでもないので、ほとんど気になりません。そんなダート進んでいくとY字に左折する分岐ダートがありますが、ここは路面状態から察していかにも本道っぽい右折側に進路を取ってさらに前進します。
→左折側の様子をうかがう!
■作業道とのY字分岐を右折して進みます。ダートには斜めにクレバスが走り、また多少のガタガタ感がありましたが、ご覧の程度なので特に問題はないでしょう。ただ、所々で路面には雑草がワダチ状態で生えていたのですが、路面中央部分に数本の背の高いススキが混ざっており、背の高いススキが踏み付けられることもなくそこまで無事に成長していたことから、ここは車両の通行がかなり希であることが感じられました。ここを新地線だと思いこんでいると、そのような僅かな事から「何かヘンだな…」との疑問が生じてきます。
■ガタガタとしたやけに土質っぽい、ひょっとすると土砂崩れの痕跡とも思えるようなダートが続きます。基本的には山肌の周囲を木々に囲まれた森の中を進むので、眺望的なものは望めませんが、ときおり、こんな感じで路肩の木々が少し開けて谷向かいの山の尾根が見えたりします。
■ここではおそらく、やや規模の大きな土砂崩れが過去において発生したと思われます。不自然なまでに土質っぽいダートをたどると、その後このような地点が現れました。堆積した土砂を取り去って水平に均ならしてありましたが、雨天時にはヌタヌタになっていそう…。
→道すがらの景色を眺める!
■山頂に近い山肌に沿ってダートは続きます。路面には落ち葉が厚く堆積、相変わらずガタガタとした状態で若干の自然荒廃が感じられましたが、荒れているというほどでもないようです。ちょっとしたストレート区間もあって、雰囲気的には悪くありません。
■土質っぽかったり、ガタガタとしたりと目まぐるしく細かく変化するダートをなおも進むと、再びY字分岐が現れました。行く手は左右共に藪むしており、ぱっと見した感じではどちらが本道であるのかよく分かりませんが、左折側にはクレバスが生じて激しく荒廃、路面はズタズタで廃道チックな雰囲気がプンプンと。一方の右折側は藪むしてはいますが、路面的にはまだまともな感じです。よってここは右折側を袈裟丸支線本道と判断しましたが、当ダートを新地線であると勘違いしている場合は、この辺りから「まてよ…」と不安に駆られてくることでしょう。
→左折側の様子をうかがう!
■先述のY字分岐を境にダートの雰囲気はガラリと変わり、その先は山道のような趣が濃くなってきます。ダートの道筋事態はしっかりしていますが、両路肩にはクマザサの藪が迫ってやや薄暗く、心細さは否めません。特にここを新地線だと思い込んでいる場合にはね…。
■この林道は頻繁に崖崩れが発生するのか、また路面の復旧箇所がありました。滅多に車両の通行はなさそうですが、最低限のの手入れというか、路面の確保だけはなされているようでした。白く真新しいコンクリブロックがなんだか眩しいです。
■崖崩れ跡を過ぎてさらに前進すると、路面はいきなり草むしてきました。両脇からプレッシャーを与えてくるクマザザの壁みならず、路面中央にまでボーボーに。「こりゃ、どうみても新地線じゃないな…」新地線であると誤って当袈裟丸支線に入り込んでしまった場合、そろそろ道間違いに気が付く地点でもあります。
■どこで藪に埋もれてしまうかと不安な状況ながらもダートは途切れることなく続いていました。藪の勢いはほどなく収まりましたが、ダートはいよいよ山道じみた雰囲気に。それまで緩やかだった登り勾配角度もややキツくなってきます。
■幅員もぐっと狭まってダートはますます怪しい感じになってきますが、それでも途切れることなく続いています。一気に勾配角度が増してきたことから、ひょっとしたら峠越えでどこかに抜けているのかも…、との期待を僅かに抱きつつ前進すると、やはり前方に峠らしき地点が!
■「げえぇ…」でも峠地点から先はこんな感じに…。路面は恐ろしくガレてしまい、かつては道であったと思われますが、ご覧の通り完全に沢と化していました。通行自体は不可状態ですが、道筋自体はどこかに抜けているような気もするので、これでもまだここが新地線であると疑いを持つ方もあるかもしれませんが、「いくらなんでも新地線がこんなにガレているはずは…」と、ここに至ってようやく当林道が新地線ではないことをたいていの方は確信するようです。で、袈裟丸支線の探索ですが、これ以上前進すると反転さえもままならない窮地に陥りそうなので、残念ながらここにて退散となりました。
→探索終了!
→ガレ場を眺める!
→ガレ場を眺める!
→振り返る!
→引き返して新地線に向かう!