2022 北海道林道探索ツーリング 8月3日(水)曇りのち小雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
7日目  釧路市「釧路 Kushiro→ 釧路市「釧路 Kushiro もどる  









ガソリン給油量 9.22L 給油回数3回 ガソリン代 1681円 総走行距離 231.3km / ダート走行距離 62.6km トップへもどる


おはようございます! 釧路滞在2日目、大喜館で迎えた北海道林道探索ツーリング7日目の朝ですが、現在時刻は午前5時半少し前。まずは気になる今日の天気ですが、釧路は最高気温20 ℃で1日を通して曇りの予報。快晴マークがとても恋しいですが、昨日の雨マークが曇りマークに変わっているだけマシですね。

ちなみにこの日も東京は猛暑で最高気温は36℃。釧路はまるで冷蔵庫の中にいるような涼しさであり、気温だけならばこれはもう最高なんだけどな〜。







そしてこれが今朝の朝食。でっかい握りメシが2個とタクワンウインナー卵焼きニシンの焼き魚お〜いお茶。昨日は朝寝で面倒臭かったので食べませんでしたが、今朝はおにぎりの朝食サービスを食べてみることにします。

1階の食堂におにぎりとおかずのパックとお茶が山積みされているので、それをもらって食べるのですが、思っていた以上にボリュームがあってかなり満腹になりました。林道ランチ用にしようかとも思いましたが、林道探索では余計な荷物となって邪魔になるので出発前に全部食べちゃいました。







朝食を食べたらさっそく出撃開始! 宿を出発したら「幣舞橋」を渡って道113へと進み、「釧路町昆布森村(現釧路町 / 旧昆布森村)」方向に進みます。

途中で見かけたローソン釧路桜ヶ岡一丁目店で早くもコーヒーブレイクしますが、この辺りは「桜ヶ丘」や「白樺台」と呼ばれるかつての炭鉱住宅エリア。回転寿司屋に食事処やレストラン、ケーキ屋にコンビニなどの店が立ち並び、寂れまくった釧路駅前とは比較にならぬほど栄えている印象ですが、ドーナツ化現象というやつですなぁ。







お、今日もご苦労様です! ローソンに隣接して「望洋交番」がありましたが、今まさに交通取締りに出発せんとするパトカーを目撃! そんな下手はしませんが、タイミングが悪ければあれに御用となっていたかもしれず、危ないところだったぜぇ・・・。







道113から道142へと乗り継いで、かつての炭住エリア釧路市「白樺台6丁目」を過ぎると状況は激変。行き交う車はパッタリと一台もいなくなり、濃霧に包まれた無人状態の2車線舗装路が海岸伝いにどこまでも続いているだけでした。雨は降っていませんが、濃霧状態なので走っているとそれだけでウェアがしっぽり濡れてきます。







釧路市内の幣舞橋からおよそ31キロ、道142を厚岸方向にひたすら進んで「セキネップ展望広場」に到着しました。晴れていれば目の前に広がる海の眺めが素晴らしい場所ですが、目的は景色ではなくて展望広場のすぐそばにあるはずのセキネップ林道。林道入口はどこにあるのかとかと思っていると・・・?







セキネップ林道入口は、展望広場から道道を釧路方面に僅か10mほど戻った地点にありました。入口から即ダート状態で開始していましたが、しかし、道道からの入口は目立たず、これと言った目標物もないので、道道をハイスピードで進んでいるとあっという間に通り過ぎてしまうので要注意ですよ。







赤茶色にサビまくった状態で林道入口傍の草地の中に立っていた走行注意看板。てっきり林道標かと思ったのですが、よく眺めてみたら違いました。というわけで、現地でセキネップという林道名を確認できるものはなにもなかったです。







現地で林道名を確認できる者は皆無でしたが、ちなみに林道入口がある場所の地名は釧路町「賤夫向(せきねっぷ)」。林道名と地名が合致するので、間違いないと確信してダートに乗り込みます。すると入線直後はズルズルとした深砂利気味な状態でダートはスタート。そのまま前方に広がる森の中へと下っていきました。







林道入口から断続的に続く坂道を下っていくと、やがて「オタクパウシ川」支流の名も無き小さな流れが寄り添ってきます。セキネップ林道はその流れに沿ってなだらかに下っていくコースでしたが、多少、砂利が深い点を除けば路面状態はいたってまとも。濃霧でしっぽりとした森の中を順調に進みます。







林道沿いに広がる鬱蒼とした森を流れる名も無き小さな沢。オタクパウシ川の支流の一つで、この流れに沿ってセキネップ林道は延びています。この鬱蒼とした雰囲気、森のクマさんが突然ガオォ〜っと躍り出てきても不思議はなかったですが、実際に飛び出してきたのはキタキツネとエゾシカばかりだったかな。







探索当日の天気予報は一応「曇り」でしたが、現地の天気は濃霧でした。濃霧はほとんど霧雨と同じなので、やがてウェアがぐっしょり濡れてきますが、濡れてしまうと辛いのが足。靴下が濡れてしまうと不快指数が一気に最大になってしまいます。

というわけで、今回の北海道林道探索ツーリングでは携帯長靴を持参してみましたが、やはり防水性という点は長靴に勝るものはないみたい。「水溜りや霧雨なにするものぞ」と完璧な防水性で靴下を守ってくれました。







濃霧に包まれた幻想的な森をしばらく進んでいくと、やがて視界が開けて広大な牧草地帯に抜け出しました。草地となった丘の傍をひたすら進んでいきますが、生憎とこの辺りで濃霧が小雨になってきてしまいます。







道道の入口からおよそ3キロちょっと、釧路町「仙鳳跡村」のこの場所でいきなりダートが途切れて舗装が現れました。結局、このダートがセキネップ林道であることを示す林道標はどこにも設置されておらず、ダートも短くて少々あっけない感じです。







舗装化した道をそのまま進んでいくと、やがて釧路町「オタクパウシ」でT字路に突き当たりました。どこがセキネップ林道の終点なのかがはっきりしないままたどり着いてしまいましたが、さすがに小雨の降りそぼる状態で、林道標を探しにわざわざ今来た道を戻る気にはなれなかったので、このまま次の林道へと向かいます。







セキネップ林道を完走したら、次は厚岸町に移動してJR根室本線「上尾幌駅」付近からR44とを結ぶ八千代林道および厚岸群界林道に向かいますが、オタクパウシから「尾幌駅」方向に向かう町道でアイヌ語由来の地名を紹介する看板を見かけました。

地図好きな方ならご存知だと思いますが、釧路市から釧路町、厚岸町にかけてはアイヌ語由来の珍しい地名や、難読地名が点在しています。そこには地名を説明する案内板がわざわざ設置されているようで、案内板にはアイヌの人たちが神として崇めていたフクロウがイラストであしらわれていました。




アイヌ語由来地名コレクション No11 オタクパウシ / Otakupaushi [ 釧路郡釧路町 ]
タクパは谷地坊主を示す単語で、
オタクパスシはアイヌ語で「谷地坊主が多くある川」という意味らしいです。

しかし、現在のオタクパウシはこのように広大な牧草地が広がっているだけ。
そりゃあ、牧草地が切り開かれる以前の大昔は、
湿地が広がっていて谷地坊主が見られたのかもしれませんが、
今はそんなのどこにあることやら・・・。


オタクパウシから尾幌駅前に出て厚岸町に入り、そこからR44を釧路方向に7キロほど進んで道221へと右折。ようやく上尾幌駅のすぐそばまでやって来ました。小雨の降る中を移動してきたわけですが、北海道の国道は車の流れが早いので、小雨とはいえ雨の日の国道走行は「辛い」の一言だったかな。







上尾幌駅の駅前にやってきました。砂利敷きの駅前ロータリーには自販機すらなくて、列車を待つ人もいない淋しい限りの駅でしたが、上尾幌駅には釧路方面が7本、根室方面が6本の普通に加えて、釧路行きは通過してしまうのに、なぜか根室行きの「快速ノサップ」は停車するみたいですよ。







上尾幌駅にたどり着いたら駅のそばにあるはずの八千代林道の入口を探しますが、雨の日の林道探索は気軽に地図を眺められないので、林道の場所を探すのが一苦労。誰もいない雨の駅前通りを行ったり来たりしながら場所を特定しますが、ようやく見つけた林道入口はここ。駅前を通る道221をR272方向にほんの少し進んだ地点です。

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