2022 北海道林道探索ツーリング 20日目
  2022 北海道林道探索ツーリング 8月16日(日)雨のち曇り 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
20日目  大樹町「晩成温泉 Bansei Onsen→ 大樹町「晩成温泉 Bansei Onsen もどる  









ガソリン給油量0L 給油回数0回 ガソリン代 0円 総走行距離  33.6 km / ダート走行距離 15.6 km トップへもどる


おはようございます! 大樹町の晩成温泉で迎えた北海道林道探索ツーリング20日目の朝ですが、今朝の天気は雨。ザーザー降りではなかったですが、昨日の予想通りシトシトと雨が降っていて、少し肌寒い状態。テレビで天気予報を眺めてみると、案の定、道内各地には大雨警報が出されていました。







今朝の十勝南部地方には大雨、雷、強風、波浪、洪水、濃霧注意報が出されていましたが、晩成温泉では大雨ではなくてシトシトな小雨でした。そして当初の予定では今日は苫小牧まで移動する計画だったのですが、このうような天気の中を移動するのは苦痛に他ならず、晩成温泉で連泊することにしておいて正解!

というわけで本日は晩成温泉に一日中引きこもってニートするつもりですが、現在時刻は午前6時。せっかく早起きしたので宿の傘をさして朝風呂に向かいますが、しかし、晩成温泉の夏の営業開始時刻は午前8時から。

したがってこの時間に温泉に入浴できるのは晩成の宿の宿泊者のみ。日帰り入浴客や温泉利用のキャンパーで賑わう営業時間中とは異なり、誰にも邪魔されずに一番湯を独り占め状態で楽しめるんだよな!







大樹町晩成温泉分析書の療養泉分に基づく禁忌症、適応症について
源泉での分析結果による療養泉分類に基づく禁忌症、適応症等は
環境庁自然保護局長(昭和57年5月25日)環自大227号及び第288号によれば次の通りである。

[ 浴用の禁忌症 ]浴用の一般的禁忌症
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫症、重い心臓病、呼吸不全、肝不全、出血性疾患、
高度の貧血、そのた一般的に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)。

[ 浴用の適応症 ]浴用の一般的適応症
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、
痔疾、冷え性、病後回復期。健康増進。

泉質別適応症
きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病。
館内には温泉分析表がいくつも掲げられていますが、これは昨日眺めたものとはまた別のもの。特に禁忌症、適応症について詳しく記載されていました。







開業4半世紀 大樹町の晩成温泉
濃度ケタ違い 殺菌作用、高血圧に
効用抜群 ヨード大量含有
産業技術総合調査書で明らかに「日本ではほとんど聞かない」
殺菌、皮膚病に効果期待
晩成温泉は高濃度ヨード泉
晩成温泉を紹介する新聞の切り抜き記事もありました。温泉分析表と共に掲げられていましたが、「ヨード」とか「殺菌作用」などの見出しが煽ること煽ること!







誰もいない晩成温泉の朝の大浴場。外はシトシト雨で肌寒いですが、暖かい浴場内には温泉臭がほのかに漂い、外とを隔てる大きなガラスも曇っています。







ふぅ〜、宿泊者ならではの特権で誰にも邪魔されず大浴場を独り占め。ヨードの黒湯に身体を浸して全身を伸ばし、一番風呂をじっくりと味わいます。浴槽に身体を沈めて目を閉じれば、コポコポと湯が注がれる音だけがして本当に静か。熱い黒湯で全身が整っていくのが実感できる至福の瞬間がここに!







内湯でのぼせるほどに全身が温まったら、火照った身体をクールダウンさせるべく大浴場内の片隅にある扉を開けてベランダに出ます。







大浴場のすぐ外にあるベランダ。木製のベンチがあって、すぐそこに広がる太平洋を眺めながら涼めるようになっています。外は肌寒くて、あっという間に全身が冷えてくるので、すかさず内湯の熱い浴槽に飛び込んで暖まるの繰り返しでしたが、結局、そのサイクルを4セットも繰り返しちゃいました。







ちなみにベランダから見えている景色はこんな感じ。ベランダから海との間にはハマナスの赤い花が咲く海岸草原が広がっていて、そのすぐ先には白波が打ち寄せては引いていくと十勝海岸の海が広がっています。海風に火照った身体を晒すと最高に気持ち良かったですが、晴れていれば太平洋に沈む夕日も眺められるそうですよ。







朝湯を楽しんだら部屋に戻って二度寝を貪り、昼食の時間になったら食事処に向かいます。この時、雨は止んでいましたが、しかし、いつなんどき再び雨が降り出してもおかしくない状況。やっぱり今日は宿に引き籠るしかなさそうだな〜。







朝食は晩成温泉内の食事処「大衆食堂MAMO」で宿泊客である旨を伝え、朝食の乗ったトレーを受け取り、きのう夕食を食べたのと同じ座敷スペースでいただきます。

ちなみに事前情報として、晩成の宿では「朝食はテーブルに置かれたパンをセルフで取って食べるだけ」なんていう話も聞いていたのですが、あはは、さすがにそんなことはなかったです。定食風の朝食がちゃんと用意されていましたよ。







これが晩成の宿のこの日の朝食ですが、へたな民宿や旅館の朝食とは大違いで、思っていたよりも豪勢! タマゴについてはタマゴかけご飯用の「生卵」と「目玉焼き」の2種類、そしてなんと、「カレー」までついているじゃないですか!

朝食が噂通りで食パンだけだったらどうしよう・・・、と半ば覚悟していただけに、こいつは嬉しい誤算となりましたが、この日のメニューは以下の通り。

鶏肉とゴボウ・ニンジン・コンニャク・高野豆腐の煮物、サワラの焼き魚、ウインナー、
レタスの生野菜サラダ、きゅうりのきゅーちゃん、納豆、目玉焼き、生卵、イカの塩辛、カレー(ルーのみ)、味噌汁、白いご飯、牛乳







この日は林道探索したり出かける予定もなくて宿で停滞する一日なので、朝食は帯広市の「平原まつり」開催を報じる地元紙「十勝毎日新聞」を読みながらゆっくりといただきましたが、しかし、量が多くて朝から超絶満腹になっちゃいました。







おお、目玉焼きかぁ! 当初は疑いもなく朝食のタマゴはTKG(タマゴかけご飯)用の生卵だけだと思っていたのですが、なんと、それ以外にもトロける半熟状態の黄身が美味しい目玉焼きもが用意されていたなんて! 塩かソースかで迷いましたが、結局、こいつはソースをかけて食べました。







うわぉ、マジかよ! 朝からカレーとはなんて欲張りな! まさか出るとは思っていなかったカレーですが、確か食堂にはルーの入れられた炊飯器があって、自由に好きなだけどうぞ的に置かれていたんだっけ。

おそらく前日のカレーの残りだと思われますが、「カレーは2日目が美味い」っていうし、これじゃあ、白いご飯がいくらあっても足りないですね。しかし、当方の場合は小学生の頃から朝にカレーを食べるとなぜかお腹が痛くなるのですが、誘惑に負けて朝からカレーライスを3杯も食べちゃった!





北海道グルメコレクション No62 十勝牛乳 [ 晩成の宿 / 大樹町 ]
酪農王国北海道、
その中でも特に酪農が盛んな十勝とくればやはり十勝牛乳っす!

十勝地方の酪農の歴史は古く、
まだ牛乳を飲むのが一般的でなかった明治期に、
「依田勉三」さんという方が、
乳牛を飼育してバターや練乳にして販売したのが最初なのだそうです。

そして牛乳は乳牛の品種や与えられる餌、飼育条件、季節など、
多くの要素によって影響を受けるため、
牛乳の味は産地によって微妙な違いがあったりします。

まあ、シロートには産地ごとの具体的な味の違いは分からずとも、
それでも十勝牛乳が美味いことだけは分かります!
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