オピラルカオマップ沢林道 / Opirarukaomappuzawa 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2022.07.30 / No.H-003 
 [ 所在地 ]様似町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]様似パンケ林道(町林道) [ 分岐林道 ]-
 かつては幌満鉱山があり、建設半ばで頓挫した大規模林道計画に翻弄された草深きピストン

道幌満大泉線から様似パンケ林道(町)へと乗り継いで「幌満川」伝いに遡ると、やがて左折分岐で現れるオピラルカオマップ沢林道の起点です。初めてやって来ると左右のどちらがオピラルカオマップ沢林道なのかで迷うかもしれませんが、右手に緩く登っていくのがオピラルカオマップ沢林道で、左方向は本線の様似パンケ林道になっています。しかし、ここには林道標が設置されていません。したがって、それ以前に「オピラルカオマップ沢林道」という林道名をこの時点では知る由もないと思います。
線直後に開始する緩い登り坂を駆け登っていざオピラルカオマップ沢林道に入線すると、その後しばらくは鬱蒼とした森の中を緩く登坂していくコースが続きます。路面は固く締まった至って走りやすいワダチダート状態ですこぶるイイ感じ。
蒼とした原生林のような森の中をしばらく進むと、やがて左手に林道名由来の「オピラルカオマップ川」が寄り添ってきます。するとこの辺りからワダチダートの草深さが若干増してきます。路面の草深さと鬱蒼とした樹林で薄暗さを感じる地点もありましたが、路面的には別段問題はなし。オピラルカオマップ川沿いダートを順調にたどっていきます。
→ オピラルカオマップ川を眺める!
ピラルカオマップ川沿いに進んでいくと、途中でこのような分岐もありました。路面状況から判断して右方向が本道だとすぐにピンときましたが、左方向は林業系の作業道くさかったです。気にはなりましたが、立ち入ることなく右手の本道を進みます。
の後、水量豊かなオピラルカオマップ川に付かず離れずの水際区間が続きます。路面が荒れたりガレていることはなかったですが、しかし、ワダチの夏草はそれなりにボーボな状態。車両の通行が途絶えているわけではないようですが、通行量はかなり少ないことが見て取れました。少々心細さを感じましたが、今のところ問題ありません。
道標発見! そんな感じでオピラルカオマップ沢林道の草深いダートを進んでいくと、やがて前方に木製看板が現れました! 入線以降、どこにも林道標が見当たらないことを怪訝に思っていたのですが、うふふ、あれって絶対「林道の証」に違いないよな!
→ 木製看板を眺める!
→ なぜ郵便受けが?!
しい左折分岐出現! 林道標設置地点を後にしてさらに進んでいくと、オピラルカオマップ川右岸を進む本線に対して真新しいコンクリ橋で右岸へと渡る分岐が現れました。付近の藪を探ってみても林道標は発見できず、林業系作業道分岐の類と思われましたが、橋を渡った先は藪に埋もれているため立ち入りは叶わず正体は不明ナリ・・・。
→ 左折分岐を眺める!
→ オピラルカオマップ川を眺める!
岐を過ぎてなおも草深いダートを末端地点目指して前進していくと、ガレ場と化した沢渡り地点も通りました。すなわち埋設された導管によって沢の流れを通している地点ですが、集中豪雨で氾濫した濁流によって渡河地点の路盤がえぐられ、同時に押し流されてきた岩石がそこで堰き止められて大量に堆積していたんですね。一瞬、焦りましたが、なんとか車両が通過できるだけの状態に仮復旧されていたので無事に通過。
夏のギラギラな木漏れ日に照り付けられて、その逆光がは眩しくて仕方なかったオピラルカオマップ沢林道の草深いワダチダート。探索時は陽射しで林道は明るさに満ち溢れていましたが、しかし、その一方で鬱蒼と樹木が茂る森の雰囲気はかなり鬱蒼としています。晴れの日はいいですが、曇りの日や夕暮れ時はちょっと怖いかもね。
木の間に見え隠れするオピラルカオマップ川を眺めつつひたすら前進していきますが、上流の幌満鉱山(幌満ニッケル鉱山)が稼働していた当時、といってもすでに79年も昔の話ですが、このオピラルカオマップ川沿いに鉱山までトラック道が通じていたそうです。おそらくそれが現在のオピラルカオマップ沢林道の前身ですが、かつてここを鉱山物資やニッケル鉱石運搬のトラックが行き交っていたのかと思うとなんだか感慨深いな〜。
→ オピラルカオマップ川を眺める!
けども行けども鬱蒼とした森の中にワダチダートが続いて、一向に終わりの見えてこないオピラルカオマップ沢林道。ひたすら森が続いて正直景色の変化は乏しいですが、その代わり道すがらには所々で思い出したかのようにコンクリ橋が現れます。ここはオピラルカオマップ川を右岸から左岸に渡る地点ですが、残念ながら橋名は不明。
→ オピラルカオマップ川を眺める!
折ダート発見! その後、林道標は当然として、道標の類も設置されていない左折で分岐していくダートが現れました。ただし、その行手はあからさまに草ボーボー。分岐直後から地面の土が見えないほどに繁茂した夏草に埋もれていましたが、おそらく林業系の作業道の類だと思いますが、立ち入ってやろうだなんて気は全く起きなかったぜぇ・・・。
ピラルカオマップ川左岸の森の中に美しく延びるワダチラインをたどってWRを進めます。ダートはそれなりに草深かったのですが、真夏という季節柄、当方としてはそれは想定内のことであって、ピストンならではの草深さを楽しみながら進むことができました。結果的にはダートが全面的に藪に埋もれるということもなかったしね。
れにしてもこのピラルカオマップ沢林道、いかにも北海道らしい林道です。驚くほどの山深いエリアを進んでいるにもかかわらず、これといった勾配区間もなくて水平コースがどこまでも続きました。多少の草深さと、今にも森のクマさんが飛び出してきそうな鬱蒼とした森の雰囲気を気にしなければ意外と快適に進めてしまい、これにはWRもご機嫌!
の後もストレート主体でひたすら森の中を進んで行きますが、ここはオピラルカオマップ沢林道で最も快適で爽快だった区間。おそらく現在地より半径5kmの範囲内にいる人間は当方のみであり、人が住む最寄りの集落までの距離はおよそ20km。そして凶暴なヒグマ生息地の山中にただ一人という状況を考えれば怖くもなりますが、うふふ、しかし、林道探索ではそのような状況が楽しいわけで、これだからピストン林道探索はやめられなーな!
→ さらにオピラルカオマップ林道を進む!
→ 探索終了!
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