様似パンケ林道(町)/ Samanipanke 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2022.07.30 / No.H-001 
 [ 所在地 ]様似町 [ 状態 ]ピストン半ダート [ 接続林道 ]町道幌満大泉線・様似大泉林道
 [ 分岐林道 ]フチミ林道・様似パンケ林道(民)オピラルカオマップ沢林道幌満左林道キリフネ林道
 幌満第3発電所ダムの上流、山深き日高山脈の深部へと分け入る基幹的存在の長距離ピストン

高海岸に面した様似町「幌満」から町道幌満大泉線を経由してやって来た様似パンケ林道の起点です。ここは「幌満湖」の南岸に位置し、かつて「大泉」集落があった場所で様似大泉林道が左折分岐していますが、様似大泉林道の林道標はあるものの、様似パンケ林道を示す林道標は設置されていません。したがって様似パンケ林道の起点であると気付き難いのですが、その代わりすぐそばに「林道案内板」が立っています。
→ 「林道案内板」を眺める!
→ 「幌満地区水源地域緊急整備事業」看板を眺める!
→ 遊漁期間告知看板を眺める!
点の分岐を道なりに右折した直後に「雄鳴蕊橋」で「オナルシベ川」を渡ります。オナルシベとはいかにもアイヌ語チックな地名ですが、漢字だと「雄鳴蕊」と書くみたい。画像は橋上から起点を振り返ったものですが、大泉も元は雄鳴蕊から改名された地名です。
→ オナルシベ川を眺める!
線直後の雄鳴蕊橋を渡るとダートはすぐその先で幌満湖の湖岸に取りつきますが、硬く締まった路面は快適そのもので、そのまま湖岸ダート区間がしばらく続きます。それと同時に上流へと進むにつれて先細りしていく幌満湖の様子が見てとれて、さらに山深さが増していくのが実感できて期待と不安でなんだかゾクゾクしてきます。
点から進むことおよそ2.1km。やがて幌満湖伝いに進む湖岸区間を通り過ぎて、その上流の幌満川伝いに進んでいきますが、ここで再びコンクリ橋が現れました。冬季の積雪のためか欄干はグニャリとひしゃげて橋名を記したプレートも失われていたため、残念ながら橋名は不明でしたが、渡っているのは幌満川。お約束で立ち止まって眺めてみます。
→ 幌満川(左 / 上流)を眺める!
→ 幌満川(右 / 下流)を眺める!
ヶ所目のコンクリ橋を渡るといったん川筋から離れて森の中を進んでいきますが、やがてT字となった分岐が現れます。画像ではWRのリア側が進行方向なので紛らわしいですが、前方より向かって右方向が様似パンケ林道、向かって左はフチミ林道になっています。ただし、分岐には林道標や道標の類はなにも設置されていないため、初めてやって来た場合は進むべき方向に間違えないように注意が必要。
→ フチミ林道の様子を眺める!
チミ林道分岐を過ぎると幌満川の左岸伝いに進む水際区間が開始します。このように水際のすぐ傍を進んでいくのですが、しかし、なぜかコンクリの簡易舗装が出現。全線ダートだと思われた様似パンケ林道でしたが、なぜかここに舗装区間が存在していたんですね。
かし、味気ない簡易区間は短くてすぐにダートは復活。真新しいコンクリで路肩が固められた岸辺に沿って進んでいきますが、先ほどの簡易舗装といい、おそらくこの区間は集中豪雨や台風時による氾濫で路肩崩壊したダートを復旧した跡くさかったです。
→ 幌満川を眺める!
折ダート分岐発見! フチミ林道分岐からおよそ1.9kmで今度は左に左折ダート分岐が現れましたが、分岐しているのは様似パンケ線。「様似パンケ」という林道名は同じですが、分岐の傍に立つ林道標によれば左折側の様似パンケ林道は「町林道」ではなくて「民有林林道」と記されています。「?」と混乱しちゃいそうですが、当サイトでは町林道様似パンケ線とは別の林道として扱うことにして、ここは直進して引き続き町林道様似パンケ線を進みます。
→ 林道標(民有林林道様似パンケ線)を眺める!
→ 様似パンケ林道(民)の様子を眺める!
→ 付近を調べる!
→ 様似パンケ林道(民)に突入!
林林道様似パンケ線分岐を過ぎて町林道様似パンケ線(以降は様似パンケ林道と表記)をさらに前進。一応、ここも幌満川沿いコースの一部ですが、しばらくは隙間なくチシマザザの藪で埋め尽くされた森の真っただ中を進み、川の流れは全く見えていませんでした。
脇に迫る森と藪はかなり鬱蒼としていますが、きちんと路面維持がなされた快適ダート区間が続きます。路面状況は良好であり、おかげで順調にWRを進めることができましたが、それでも立ち入る車両の絶対的な通行量がすくないためか、やがて路面上にうっすらと夏草のワダチが現れ始めてきます。
線林道発見! その後も鬱蒼とした森の中をしばらく進んでいくと、今度は左手の斜面を駆け登っていくオピラルカオマップ沢林道の分岐が出現! この場所にそれを示す林道標は設置されていませんが、ここは「オピラルカオマップ川」伝いに延びるピストン。その先にはかつてニッケルを採掘していた「幌満鉱山」跡があり、また、現在は計画が中止され、一部区間で行われていた建設工事も中止されていますが、ここは総延長82.5kmにもおよぶ「大規模林道平取・えりも線」建設計画の「様似・えりも」区間の一部になっていたりします。
→ オピラルカオマップ沢林道に突入!
手にオピラルカオマップ林道の分岐を見送って引き続き様似パンケ林道のダートを進んでいくと、その先数百メートルでコンクリ橋が現れましたが、渡っているのは幌満川支流のオピラルカオマップ川で、橋名は「おびら橋」。アイヌ語チックで舌を噛んでしまいそうな名称のオピラルカオマップ川とはどんな川なのか、橋上から眺めておきました。
→ オピラルカオマップ川を眺める!
ピラルカオマップ川を渡り、幌満川右岸の広大な森の中をストレート主体の水平コースで進んでいきます。道すがらの森では木材の伐採作業が行われたらしく、林道沿いには広大な伐採跡地がどこまでも広がっていました。
かにも北海道らしくダイナミックに開けた広大な伐採跡地。よくもまあ、これだけの森を伐採し尽くしたものだと感心しますが、昔も今も林業が盛んみたいですね。そういえば幌満川上流の豊かな森林資源に目をつけて幌満川河口の左岸に製材所ができたのは1902(明治35)年のこと。その結果、幌満地区は人口が増加し、主な伐採現場であった雄鳴蕊に当時の林業マンが常駐するようになったのが、廃村「大泉」の始まりだったりします。
渡り箇所出現! 広大な半坂の真っただ中をエンジン音も軽やかに進んでいきますが、途中には地理院地図にも載らない小さな沢がダートを横切る地点もありました。わざわざ橋を架けるほどでもないのか、じゃばじゃばと直接流れを横断する「直渡り」になっていましたが、こういうアトラクションが林道探索をより楽しくしてくれるんだよな!
→ さらに様似パンケ林道(町)を進む!
→ 探索中止!
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