農野牛林道 / Noyaushi 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2022.07.31 / No.H-011 
 [ 所在地 ]豊頃町 [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]農野牛支線林道中新興基幹作業道
 本線、支線ともに閉塞感および廃れ感が抜群な真夏にはアブも飛び交う豊頃丘陵の完抜け林道

頃丘陵のなだらかな森が広がる道210を幕別町から豊頃町方向に進んでいくと、豊頃町「二宮」で左折分岐するダートの入口が現れますが、ここが農野牛林道への入口。しかし、ここに農野牛林道を示す林道標は設置されておらず、牧草地の農道くらいにしか見えていませんが、入口の傍には斜めって倒壊しかけた「二宮」とのみ記された道標が立っています。
→ 振り返る(豊頃市街地方向)!
→ 振り返る(幕別町駒畠方向)!
210から牧草地脇の砂利道に入って500mほどの地点ですが、路面がまともであったのはこの場所まで。探索時には路肩に「林道を直しています」看板が置かれており、その先の路面は一気に草深くなっていましたが、実は農野牛林道の正確な起点はこの地点になっています。なので道道からの入口に林道標が設置されていませんよ。
ぁ、いきなり草深いぜぇ。いざ農野牛林道の林道区間に乗り込みますが、しかし、入線直後からワダチダートはこの草深さです! そういえば林道入口では「林道を直しています」看板を見かけましたが、これはもう間違いなくこの先で土砂崩れや路肩崩落などの自然災害が発生しており、そのために通行が途絶えている証拠にほかならないとみた!
ったー、林道標発見! 入線直後から草深い農野牛林道のワダチダートを進んでいくと、やがて路肩の藪の中に林道標が設置されいるのを発見しましたが、不自然にフォントサイズがデカい文字で「農野牛林道」と記されているのを確認。
→ 林道標を眺める!
こは十勝平野南部の丘陵地帯の林道なので、山岳林道とは異なって険しい勾配やカーブは現れず、草深いけど走りやすい平坦コースがどこまでも続きました。道すがらの森は国有林ではなくて道有林らしく、林道はその道有林内の「273林班」を進んでいくみたいです。
の後、草むして森の景色と一体化した味わい深い趣のコンクリ橋が現れますが、渡っているのは「牛首別川」支流の沢を跨ぐ「大川橋」。ちなみにこのまま沢伝いに遡って分水嶺の峠を越えると、やがてその先で今度は「農野牛川」が寄り添ってきます。
→ 沢(右手)を眺める!
→ 沢(左手)を眺める!
ったー、農野牛支線林道発見! 大川橋を渡り、前進するにつれて草深さを増していくワダチダートをさらに進んでいくと、やがて農野牛支線林道の左折分岐が出現! 分岐の傍には支線林道を示す林道標もぬかりなく設置されていましたが、しかし、1本の鎖で封鎖されたその先は本線以上に草深い状況。余程の覚悟なしには立ち入る気が起きないと思いますが、ですが、実はここ、農野牛林道→農野牛支線林道→アマの沢林道→道210のルートで再び道210へと戻れる周回ルートの入口だったりもします。
→ 林道標(農野牛支線林道)を眺める!
→ 農野牛支線林道の様子を眺める!
→ 農野牛支線林道に突入!
→ !?
にも路肩の藪からガオォ〜っと襲いかかってきそうな山オヤジの気配をひしひしと感じつつ、農野牛支線林道分岐を後にしてその先へと前進しますが、ワダチダートは夏草にまみれて地面の土が見えないほどで、状況は悪くなるばかり。告知看板によれば、現在「林道を直している」最中とのことですが、こりゃあ、まだ全然直っていないくさいな。
度は左折分岐発見! 夏草まみれで緑の回廊と化していた農野牛林道をたどっていくと、今度は切り返しで左折していく分岐ダートが現れますが、分岐しているのは「林道」ではなくて「作業道」。その名は中新興基幹作業道といって、6km弱の延長距離で道210へとつながっていますが、しかし、分岐直後から路面は夏草に埋没して藪まみれ!
→ 作業道標を眺める!
→ 中新興基幹作業道の様子を眺める!
→ 中新興基幹作業道に突入!
新興基幹作業道方向から本線である農野牛林道を振り返るとこんな感じ。画像の左右方向にダートが走っているのですが、一面夏草の緑に覆われて地面の土がどこにも見えておらず、森の中にポッカリと開けた草原にしか見えていませんでした。
新興基幹作業道分岐を過ぎると、やがてなだらかな登坂区間が開始します。ジグザグに切り返しながら登っていきますが、地形的な険しさは特に感じられず、また、道すがらには草深い森の景色が広がっているだけで、景観的な変化もほとんどありません。
道を駆け登って標高200mほどの地点を等高線をなぞるようにして進んでいきます。確かにダートは草深いですが、それでも探索時には土砂崩れとか路肩崩落などが発生していたわけではないので、意外なほど順調に進めてしまいました。
お、一面の緑に覆われたダートが美しいぜぇ! 路肩には北海道ならではの巨大なフキがわさわさと茂り、路面は隙間なく夏草に覆い尽くされていた農野牛林道。林道に漂う閉塞感と草深さはかなりのものがありましたが、明るい夏の陽射しに照らされたダートは、場所によってはまるで芝生みたいできれいだったなぁ!
かし、ここまで進んでくるとダートは完全に通行が途絶えた状態。頭上を横切る倒木や、路肩から圧迫してくる藪塊の脇をすり抜けるようにして進む地点が現れてきます。路面にもここ最近、車両が通行した痕跡は全く認められませんでした。
の後、なぜかフキまみれになっていた区間を通りました。理由はよく分かりませんが、北海道の林道ではこのように少し開けたというか、日当たりの良い場所ではなぜか野生のフキが大量発生しているのをよく見かけます。
わ、ここ、本当に大丈夫かな? ダートは藪に埋没して自然消滅するわけでもなく、進もうと思えば普通に進めてしまう中途半端な状況なので、計画通り道318に通り抜けられる淡い期待を抱いて、まるで誘い込まれるように前進を続けます。その一方で、「たぶん通り抜けはできない」ことは薄々分かっているのですが、それでも未知なる林道を探索する林道ライダーとしては前進せずにはいられなかった農野牛林道。しかし、林道探索においてはそのような甘い期待は高確率で外れることが多いのですが、果てしてその先は・・・。
→ さらに農野牛林道を進む!
→ 探索中止!
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