上足寄林道 / Kamiasyoro |
林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 探索日 2022.08.01 / No.H-044 |
[ 所在地 ]足寄町 [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ]39線沢林道・町道上足寄駅逓フータツ線 [ 分岐林道 ]39線沢林道・シーアショロ2の沢林道・シーアショロ9の沢林道・吉野沢林道・114林班林道 |
一部区間が町道化されたが、支線分岐も豊富で楽しめる足寄町ではメジャーな長距離ダート林道! |
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足寄町「上足寄本町」にてR241から道143に入って陸別町方向に進んでいくと、足寄町上足寄「鳥取」で現れる上足寄林道の起点です。しかし、上足寄林道は道143の入口から風達幹線林道分岐までの区間が足寄町道上足寄駅逓フータツ線として町道化されており、厳密には上足寄林道の起点ではないのですが、世間一般的には上足寄林道で通っており、また話がややこしくなるため、詳しいことはこちらを参照していただくとして、ここでは上足寄林道として紹介することを付け加えておきますね。
→ 道143(左折 / 陸別方向)を眺める! |
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標識類はこれでもかと乱立しているのに、「ここは上足寄林道である!」ことを示す証は皆無であった道143側の上足寄林道入口の様子。足寄林道は道143〜R241(足寄峠付近)間を結ぶ足寄町界隈ではメジャーな存在ですが、その入口がこのような状況だったとは。
→ 付近を調べる! → 付近を調べる! → 付近を調べる! |
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県143から上足寄林道にいざ入線すると、道道ダートと言っても十分通用する高速巡航も可能な快適フラットダートが続きます。するとやがて現れるのが右折していく35線第2支線林道の分岐ですが、ここには林道名の記載れた林道標はなぜか設置されておらず、「ここは林道である!」ことだけを示すサビまみれの標識だけが立っています。
→ 35線第2支線林道の様子を眺める! |
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35線第2支線林道分岐を過ぎるとその先で左折ダート分岐が現れますが、ここはただの酪農農家への入口。立ち入っても貴重な探索時間の無駄になるだけなので、ここは立ち止まることなく右手方向に進むことを強く推奨します。 |
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さらに進んでいくと、やがて右手の木立の向こうから足寄川が近づいてきます。その後、ダートは足寄川の流れに寄り添いつつ穏やかな雰囲気に包まれて進んでいきますが、険しさの感じられない穏やかさの理由は、ここが1960(昭和30)年まで存在していた足寄森林鉄道の軌道跡であることに由来するのかも。北海道の林道ではよくある話です。 |
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ゆったりとした足寄川の流れに並走する渓流ダート区間。このなだらかさはまさに林鉄の軌道跡に違いないですが、豊富な森林資源を有する広大な足寄町では古くから林業が基幹産業であり、そのため足寄川流域には木材搬出のための林鉄が敷設され、足寄川伝いに遡る本線からは無数の支線軌道が分岐していたそうです。そして林鉄が廃止された後は、かつての軌道跡の大半はそのまま林道に転用されているというわけ。
→ 足寄川を眺める! |
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足寄川の流れを眺めつつ進んでいくと、やがて左折していく風達幹線林道の分岐が現れます。上足寄林道は右折方になおも続きますが、厳密には林道区間はここから開始。つまり、道143の入口からここまでは町道上足寄駅逓フータツ線に昇格されており、そして風達幹線林道の一部区間も町道化した状態でさらに左折方向に続くんですね。ちなみに地理院地図に道筋は記されていませんが、風達幹線林道には上足寄林道の支線である吉野沢林道に接続しているため、実際に通り抜けられるかどうかは不明ですが、地図上では風達幹線林道→吉野沢林道→上足寄林道のルートでも上足寄林道に可能だったりします。
→ 林道標を眺める! |
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というわけで分岐は右折。残存する上足寄林道区間に突入させていただきますが、足寄川の源流の深山地帯を巡って最終的にはR241へと至る延長距離およそ13km、足寄町界隈では知られたメジャーな完抜けルートの核心部分がここから開始します! |
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喜び勇んで風達幹線林道分岐から上足寄林道を進むこと80m。今度は直進していく39線沢林道の分岐が出現しますが、39線沢林道もこの界隈ではよく知られた完抜け林道。山一つ隔てて上足寄林道のすぐ南を並行してR241へと至っていますが、つまりR241側の終点で39線沢林道に乗り継ぐことで再び戻ってこられる周回ルートになっているというわけ。したがってルート的には分岐のどちらに進んでも行き着く先は同じですが、ここは左折して上足寄林道の探索を優先します。が、しかし・・・?! |
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オーマイガッ! なんと、いつもは開いているはずの鉄柵門ゲートが真新しい銀鎖によって閉じられているのを確認! 上足寄林道は基本ゲートオープンな通自由通行とされているはずなのに「これは一体どうしたこと?!」かと困惑しますが、理由は簡単。タイミング悪くこの先どこかで路肩崩壊が発生したらしく、ゲート封鎖はそのための処置であったことがゲートに括り付けられた告知ビラによって判明したんですね。というわけで上足寄林道の探索はここで終わってしまいましたが、そういう場合は35線沢林道および31線沢林道というR241への完抜け代替ルートがあるので、慌てずそちらに向かえばいいと思います。
→ 探索終了! → 林道標を眺める! → 引き返して町道上足寄駅逓フータツ線に向かう! |
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