炭釜林道 / Sumigama 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2020.09.21 / No.S-036 
 [ 所在地 ]日高市 [ 状態 ]ピストン半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]炭釜支線林道
 林道標の立つ起点の位置が分かり難いが、放置系の残存ダートと支線探索で楽しめるかも・・・

高市高麗本郷「市原」地区にある炭釜林道の起点にやって来ました。具体的な場所はR299号線を西武鉄道「高麗駅」から「武蔵横手駅」へと1キロ弱進み、途中の全く目立たないささやかな十字の交差点を左折して市道を30mほど進んだ地点。唯一の目印となるのは国道から引っ込んだ町道沿いにある「奥武蔵竹工芸資料館」という竹細工のお店ですが、これもまた気が付きにくいので要注意。ちなみに国道からは林道標の立つ起点が見えているのですが、国道を普通に走っていると間違いなく気づかずに通り過ぎてしまいます。
→ 林道標を眺める!
点の逆オムスビ設置地点から30mほど直進した地点でR299号線を横切る炭釜林道。この区間、常識的に考えればとても「林道」には見えませんが、しかし、ただの市道にしか見えていないこの細い舗装路も実は林道区間なんだよなぁ。でもなにゆえ国道を横切る形で林道が開設されたのだろう? おかげで林道標の存在に気づきにくいことこの上ねーし!
いうわけで国道を横断したその先に続く炭釜林道ですが、よくある勘違いはR299号線を高麗駅方向からやって来てそのまま右折してしまうこと。すると林道区間の途中から炭釜林道を探索することになるので、当然の結果として逆オムスビな「林道の証」を目にすることができないばかりか、起点〜国道まで30mほどの未走行区間が発生してしまいます。
なみにこの炭釜林道ですが、資料によっては林道名が「炭がま」と表記されていたりもします。漢字の「釜」を平仮名の「かま」に間違えてしまったトホホな単純ミスではないと思いますが、ならば漢字表記をわざわざ平仮名に変える必要がどこにある? とまあ、謎は深まりますが、それはさてき国道横断地点から数十メートルほど進んだこの地点で路面はダート化。林道名由来の炭釜谷(すみがまやつ)の右岸沿いに、まずはフラットな平坦コースでスギの植林内を奥へ奥へと進んでいきますよ。
ばらく進むと、少し開けた場所になにかの資材小屋らしき3、4棟のトタン小屋の立っている地点に差しかかりました。ダートはその傍を抜けていきますが、そういえば炭釜林道の通るこの辺りは「炭釜谷戸(すみがまやと)」と呼ばれ、林道に沿って流れる炭釜谷沿いにはかつて谷津田が開墾されていたそうです。でも田圃は高度成長期頃に放棄され、現在は竹や植林の樹木が茂ってその面影はないですけどね。
「えぇ?!」トタン小屋を抜けて針葉樹の植林と広葉樹の自然林が入り混じった薄暗い山林の中を緩く登っていくと、細い鉄パイプの支柱によって張られた一本の鎖が・・・。
→ 左の支柱を眺める!
ェーンゲート脇を失礼させていただいてWRをその先に進めると、やがて路面に異常事態が発生しているのを発見! すなわち林道に降った大雨が路面を洗堀したクレバスですが、まだ真新しさが残っていました。しかし、大した規模ではないので問題はなく、跨ぎやすい地点を瞬時に見極めてやり過ごします。
レバス箇所を過ぎると路面に雑草のワダチが見られるようになってきました。でも林道の奥へと進むにつれて草深くなるのは至極当然。その先の草深さを想像しながら、路肩でぽつぽつと赤い花を咲かせていた曼珠沙華(ヒガンバナ)を眺めつつさらに前進します。
→ ヒガンバナを眺める!
草のワダチが現れて、次第に登り坂が急になる炭釜林道のダートをたどっていくと、三角コーンが2つ行く手を塞ぐように置かれていました。そしてその先はというと、いきなり路面状況が著しく悪化しているのを発見! しかし、予想通りの展開だな〜。
路肩の崖が土砂崩れを起こして幅員が半分に狭まっていた地点です。行く手の状況を警告していたコーン設置地点を通過してその先にWRを進めると案の定これでした。規模的には軽微でなんら問題はなかったですが、しかし、崩れて路面に堆積した土砂に雑草が茂っていることから、撤去もされずそのまま放置が続いていることが分かります。
道深部に向かって前進するにつれて登り坂の傾斜角度が増大してくる炭釜林道のダートですが、ここは見た目にも雰囲気的にも少し嫌だったな。路肩はナイフで削り取られたようにえぐられ、路面は砂利が流出して土が露出していました。ジクジクと湿ってヌルっぽくスリッピーな状態で走りにくかったですが、これも林道を襲った集中豪雨のせい?
岐ダート発見! ジュクジュクと湿った勾配をゆっくり登坂していくと、Y字の分岐が出現しますが、ここは左右のどちらが炭釜林道本線であるのかでかなり迷うところ。結果から述べると右折方向が炭釜林道で、左折方向は炭釜支線林道となっています。周囲を鬱蒼とした樹林に囲まれた山林内のなにもない場所であり、炭釜支線林道については林道標すら立っていないので、一見すると名無し系にしか見えません。
→ 分岐を振り返る!
→ 炭釜支線林道に突入!
り返すような急カーブの途中にある炭釜支線林道との分岐を左折、さらに続く急勾配で登坂していきますが、分岐を境としてダートは地面の土が見えないほど夏草が蔓延り始め、雑草に隠された路面もフカフカな土質へと変わります。これはもう車両の通行が途絶えた状況であり、廃道とまではいかないものの、放置が長く続いていることだけは明らかでした。
→ 振り返る!
面を覆い尽くすかのように夏草が蔓延り、場所によっては深く危ないクレバスも発生していた登坂区間を慎重に進みます。それにしても見た目以上に荒れていたというのが炭釜林道の率直な感想かな。この林道、元々は「日和田山(ひわださん / 305m)」「物見山(ものみやま / 375.3m)」「五常の滝」へのハイキングでハイカーに利用されていたなど、比較的整備されていた林道だったのですが、2019(令和元年)年の台風19号によって荒廃してしまい、悲しいことにそのまま放置で現在に至っているらしいです。
→ 振り返る!
→ 炭釜谷を眺める!
すがらに広がる植林は意外にも手入れが行き届いていましたが、局地的にため息が出るほど酷くダートが荒れていた炭釜林道。しかし、撤退を決意させるほど致命的な荒れではなかったので、ずるずると誘い込まれるように薄暗い植林の奥へ奥へと進んでしまいます。
の後、終点の末端地点が近づいたのか、路面はこれまで以上に夏草が蔓延り、坂道の傾斜角度も一気にキツくなっていきました。同時に所々で雑草に隠れてバキッとした倒木の幹が転がっていましたが、路面を塞ぐ形で倒れていなかったので、なにも問題なかったです。
れにしても真夏の草深い林道は蒸し暑い! ダートは見た目には緑に覆われて美しくも見えますが、ムワッとする草いきれの熱気で不快指数はかなり高め。その原因は草むらの中が外気よりも著しく高温多湿になっているためで、暑さと共に夏草が放つ独特の匂いもまた強烈で、少しでも立ち止まろうものなら玉の汗が吹き出します。しかし、連続した急勾配といい、一面夏草に埋もれたダートの状態といい、そろそろ終点は近い予感。
してたどり着いた炭釜林道の終点がここ。夏草まみれの勾配を登りきると唐突に幅員が広がって車両の回転場が現れます。 そこは周囲をびっしりとした植林に囲まれ、ただ上空だけがポッカリと開けた地面の土が全く見えないほど夏草ボーボーな場所であり、そして真夏の林道の蒸し暑さは先述した通り。持参のドリンクで喉を潤しますが、立ち止まった次の瞬間、玉の汗が噴き出すので、長居することなく今来た道を戻って炭釜林道の探索は終了です。しかし、土剥き出しで湿った勾配を今度は下るのかと思うと、さすがにちとばかし憂鬱だぜぇ・・・。
→ 探索終了!
→ その先の様子を眺める!
→ 振り返る!
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