2024 絶海の孤島「利島」林道探索 弾丸ツーリング 5月10日(金)晴れ 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
前日 「自宅」→ 下田市「下田港 Shimodo Port もどる  









有料道路代 / 830円 宿泊費 / 5800円 トップへもどる


思えば前回の絶海の孤島林道探索ツーリングで「新島」の林道を攻めてからすでに3年が経過。そろそろ次なる島の林道を探索せねばなるまいと、今回の攻撃目標としたのは東京都利島村の「利島」ですが、ここ近年、東海汽船の東京発大型客船は観光シーズン中のオートバイ輸送を受け付けない日が多くなってきています。

仕方ないので下田港発の神新汽船を利用しますが、しかし、下田からの出航時刻は午前9時30なので、自宅を早朝に出発するか、もしくは前日に下田入りして宿に泊まって余裕を持って港に向かうかのいずれですが、今回は後者を選択。

というわけで前日のお昼ジャストに自宅を出発して下田を目指しますが、まずは湘南の古都「鎌倉」に向かい、由比ヶ浜海岸から海風に吹かれながらR134を西に向かって江ノ島、茅ヶ崎海岸、大磯と駆け抜けて西湘バイパス「西湘PA」に到着!







ちなみに首都圏方面から静岡県下田に向かう場合、東名高速→小田原厚木道路と進んで西湘バイパスに乗り継いで「石橋IC」に向かうのが一般的だと思いますが、風も穏やかで青空の広がるこれほどの快晴の日にそれではもったいないです。

というわけで開始時には最高に爽快な西湘バイパス経由としておきましたが、このように西湘PAからは海が間近に見えています。ということは・・・?







むぅ、残念! これほどの晴天ならば、西湘PAから今回の攻撃目標である利島の島影が見えているかと思ったのですが、さすがにそれは無理だったか! ちなみに利島は西湘PAの南に72km離れた洋上に位置しています。

静岡県「熱海市」の東南およそ10kmの海上に浮かぶ「初島」は、西湘バイパスの道すがらに見えることがあっても、さすがに72kmはキツいか・・・。しかし、1983(昭和58)年の三宅島噴火では、131km離れた鎌倉の由比ヶ浜海岸からも、真っ赤な溶岩が夜空を赤く染めて見えていたのを記憶していますけどね。







こちらは西湘PAから左手となる西南方向の眺めですが、水平線上には伊豆半島の先端が見えているだけで、あとは紺碧の水平線が広がっているだけでした。しかし、利島へと向かう神新汽船のフェリーあぜりあが出港する下田港は、霞んで見えているあの半島の先端にあるので、ここからはまだまだ遠いぜぇ。







西湘PAから利島の島影を求めて相模湾の海をひとしきり眺めたら、下田に向けていざ出発! 西湘バイパス「小田原IC」の先で現れる小田原厚木道路、「箱根ターンパイク」および現在は無料になっている「箱根新道」方面への分岐を直進して清澄バイパスの終点である石橋ICを目指します。







西湘バイパス終点の石橋ICに到着しました。平日なのでガラガラであっという間でしたが、ここからも一応、相模湾の海を眺めてみます。







石橋ICの右手、北東方向には三浦半島まで弓形にひたすら続く湘南海岸が遥か先まで見えていますが、しかし、直線距離でおよそ31km離れた江ノ島は全く見えておらず、視界が効くのは「プリンスホテル」がある大磯ぐらいまでだったかな。ちなみに画像左手の防波堤に囲まれている地点は「小田原漁港」ですよ。







おお、してやったり! 島影発見! しかし、あれは利島ではなくて「大島」ですね。大島はここ石橋ICからだと、南南東におよそ52km離れた洋上に位置していますが、利島はさらにその先にあるので見えていなかったです。







水平線上に大島の島影を確認したら下田に向かって進撃再開。石橋ICからは伊豆半島の東海岸伝いに延びるR135を進みますが、「真鶴町」から「湯河原町」へは150円を支払って「真鶴道路(真鶴ブルーライン)」を、熱海からは波打ち際を進む「熱海ビーチライン(二輪300円)」を経由して下田を目指します。







その後、海岸伝いにのんびり進んで「東伊豆町」に入ると、「北川温泉」の手前に眺めの良い路側帯があったのでピットイン。すぐ脇はもう波打ち際であり、強風時には波しぶきを被りそうな路側帯でしたが、ここからも海を眺めみると・・・?







路側帯から右手の南南東方向に2つの島影が霞んで見えているのを確認! そのうちの左側の島影はなにやら三角形をしていますが、え〜と、あれは・・・?







おお、あれこそはまさしく利島じゃないですか! 利島は東京の南南西およそ140kmに位置し、周囲は僅か8kmで面積は4.12平方キロ。砂浜は存在せず断崖絶壁に囲まれた円錐形をした小さな島であって、孤島感抜群であるのに島内には「林道」が1本だけ存在していますが、その探索調査こそが今回利島を訪れる目的なんだぜぇ!







そして利島の右隣に見えているのは新島。周囲28.2kmで面積が23.42平方キロの新島は南北に11.5kmで最大幅は3.1kmと細長い形をしています。

新島は1980(昭和55〜)年代のバブル世代の若者たちから「ナンパ島」とか「性地」などと、不名誉な名称で呼ばれて人気のある島でしたが、現在はかつてのバブリーな賑わいもなくなってしまい、ひっそりとした静かな島になっています。島内には「林道」が数本存在していますが、2021(令和3)年にすでに探索済み。







現在時刻はおよそ午後5時。何事もなく無事に下田に到着しました。すぐに宿に向かってもいいのですが、時間も早いことだし、とりあえず国道沿いで見かけた道の駅「開国下田みなと」で休憩。道の駅の目の前にある下田港の岸壁から海を眺めてみますが、対岸には神新汽船のフェリー発着場が見えていました。







神新汽船の下田営業所の岸壁に停泊中のフェリーあぜりあです。下田から神津島、式根島、新島、利島を結ぶフェリー航路は、水曜日を除く毎日9:30に下田を出港して各島へと順に寄港して夕方の16:30に下田に戻ってくるのですが、これは本日の航海をすでに終えて明日の出港を待っている状態ですね。

ちなみに神新汽船の下田営業所は大島から青ヶ島までの伊豆諸島の海域を管轄する「下田海上保安部」のすぐ隣にあります。そういうわけでフェリーあぜりあのすぐ隣にはその海域を管轄する巡視船「しきね」がいつも停泊しています。







下田港で明日乗船するフェリーあぜりあを眺めたら宿に向かいますが、予約しておいたのは伊豆急行線「伊豆急下田」の駅前にある「下田ステーションホテル」。建物は古めかしいですが、下田港からも近くて宿泊料もシングルで1泊5800円と安いので、下田に前日入りして神新汽船を利用するさいには便利ですよ〜。







ホテルで旅装を解いてシャワーを浴びたら夕食を兼ねて下田の町に繰り出します。が、しかし、ご多分に漏れず寂れていますなぁ・・・。







そりゃあ、下田といえば「キンメ」とか「タカアシガニ」が名物ですが、グルメ旅ではないし、ふらりと立ち入ったのはもつ焼き屋。コブクロ刺しをツマミにホッピーセットでアルコールを補給、焼き物にはレバーと皮、コブクロ焼きを頼みましたが、あっはっは、我ながら場末のオッサンしてますなぁ!







もつ焼き屋でホロ酔い気分になったら、シャッター街と化していた夜の下田の街を徘徊しながら駅前のホテルに戻ります。ちなみに下田の町中には「昭和湯」という温泉銭湯があって以前訪れたことがあるのですが、面倒くさいので今回はいいや。







下田港に近くて便利な下田ステーションホテル。神新汽船を利用する場合、下田からは少し離れますが、JR伊東線と伊豆急行線が接続する伊東駅のすぐそばにある「伊藤ステーションホテル」も実はおすすめだったりします。安いビジネスホテルでありながらシングル和室もあって、バスルームの蛇口から温泉が出るんだよな〜。







WRは屋根のある正面玄関脇のこの場所にとめましたが、当日のバイク宿泊者は他にもいたようで、翌朝には隣にもう1台バイクが止まっていたんだっけ。

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