広場に乗り込んでみると、やはりそこは車両の回転場でした。しかし、路肩の薮を刈り払っただけの簡易的なもので、単純に幅員を広げたに過ぎない状況です。しかもここ最近は立ち入る車両も途絶えているらしく、すでに伸びかけた雑草で地面はフワフワに。でも絶対的な通行量が極めて少ない大蔵又林道ではこれで十分なのでしょう。というわけでここが終点だと思われたのですが・・・。 | |
なんと、その先になおも続く道筋がありました。でも路面はこれまで以上にぐっと規格ダウン。そこだけ薮の塊が切り取られていることで辛うじて「その先も道筋である」のが分かる状況であり、そしてダートは回転場を境に下りへと転じていたんですね。しかし、現地で確認できた状況はそれのみ。後日、地理院地図を眺めてみても正確な現在地の特定はできませんでした。そんなわけでこの先も「大蔵又林道」である一抹の可能性もありますが、探索時には作業道にしか見えず、その先の一段と廃れた路面状況からも、事実上の終点は回転場の設けられたこの地点とみて構わないと思います。 | |
それでも気になったので、ちょっとその先の様子をうかがってみましたが、地面の土が見えないほど雑草のはびこった下り坂はすぐ前方で薮に呑まれて埋没していました。しかし、それでいながら薮刈りの痕跡がはっきりと残存しているこの状況は怪し過ぎます。本来の大蔵又林道終点はこの先にあって、途中が路面崩落かなにかで通行不可状態に陥っているだけなのかもしれません。でも、とてもじゃないけど徒歩で前方に控える薮を漕いでまで、それを確認する気にはなれなかったな。なぜって、所詮は行き止りのピストンだし・・・。 | |
完全なる末端地点にたどり着けなかったのは残念でしたが、それでも事実上の終点と思われる回転場まではたどり着けました。前半では貴重な小阿仁森林鉄道の林鉄遺物も眺めることができたし、それに人里離れた深山地帯で、一般人はまず立ち入らない人跡稀な大蔵又林道をここまで来れただけでも良しとせねばいけませんなぁ。というわけで、ちょっと残念でもあった大蔵又林道の探索はここで終了!
→引き返して岩戸金山林道に向かう! →探索終了! |
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