保呂瀬第三林道 / Horosedaisan 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2019.08.11 / No.AK-058 
 [ 所在地 ]五城目町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]五秋蛇喰林道 [ 分岐林道 ]-
 ゲート封鎖の処置はないが、放置で草深く閉塞感抜群な林業系ピストン

城目町の五秋蛇喰林道を探索中に発見した保呂瀬第三林道の入口です。地理院地図にその記載はありませんが、事前情報ではピストンらしいとのこと。分岐を眺めてみると、いかにも草深いダートが右手の森の中へと続いていましたが、その草深さからもここがピストンであるというのも頷ける状況だったかな。でもトラロープの規制はなかったです。
折分岐の入口でWRを回頭、いざ保呂瀬第三林道への突入スタンバイOKです。しかし路肩の藪に埋もれる林道標がなかったらば、ここは立ち入る気が起きなかったに違いないですが、そこに発見してしまったからには見過ごすことはできなかったぜぇ!
→ 林道標を眺める!
線林道に別れを告げて鬱蒼とした森の中に進んでいきますが、途中にあった不自然な路肩の膨らみは木材搬出のための土場の跡でしょうか。今は立ち入る隙のないほど藪にまみれていましたが、どうもこの支線林道は木材搬出系くさいですね。誰もいない林道の路肩では、夏の東北の林道でおなじみの黄色いオオハンゴンソウが狂い咲きし、鮮やかなオレンジがきれいなヤブカンゾウがぽつぽつと咲きまくっていました。
→ 路肩を眺める!
→ 路肩を眺める!
ぁ、やっぱりな。入線直後の序盤区間を過ぎると、途端に路肩の藪がワサワサと勢いづいてきました。一応、地面のワダチの土が見えているので脅威は感じませんが、いよいよ廃れたピストンの本領発揮といったところでしょうか。
い藪と山の木々に囲まれた森の真っ只中に心細く続く保呂瀬第三林道のダート。閉鎖的なこの状況で景観的なものは望めるわけもなく、黙々と進むしかなかったですが、延長距離が分かっていれば、「終点まであとどれくらい?」と考えながら進めるのになぁ・・・。
はは、これはまさに車両の立ち入りが途絶えている証拠ですね。タイヤに踏まれることのない路面の夏草は伸びまくりに茂り、ここまで走行スペースが狭められてしまいました。見た目的にはもう「林道」ではなくて「踏み跡」そのものだったかな。素敵です!
の後も藪の攻勢は一進一退で続きました。ワダチ部分も緑の夏草に覆われた素敵な情供養が続きます。永いこと車両の通行が途絶えているのだろうと思ってしまいますが、しかし実際にはそうではないかもしれません。夏の雑草の成長速度は脅威的であり、ついこの間までまとも状態だったのに、僅か1、2週間で路面は草ボーボーということもよくあります。
も保呂瀬第三林道で本当に憂鬱だったのは藪ではなくて、凄まじい大群でたかるアブ。黄色い蜂のような大きいやつではなくて、白黒模様をした「イヨシロオビアブ」が酷かったなぁ。北海道〜九州までの中山〜高山にまで生息し、特に沢筋に多くいるやつで、よくメジロアブと言われています。デジカメを構えた僅かな瞬間に凄まじい数でワ〜ンワ〜ンとまとわりつかれてレンズにまでたかられてしまいました。まあ、オフ装備を纏っているので吸血されることはまずないですが、ちなみに画像中央に映った黒い塊はそのメジロアブですよ。
て、ここは? やがて森が開けて福音がぐっと広がった地点に差し掛かりました。おそらく伐採した木材を集積した土場の跡なのだと思います。しかし、現在は使用されていないらしく、ご覧の通り一面草ボーボー。ただっぴろい地点ですが、特になにもありません。
して土場跡の端まで進むと切り返しとなった登り急カーブが現れました。この地点、なぜか路面の砂利は真新しさがまだ残る白色。撒かれてからさほど月日が経っていないと思われます。しかしズルズルな白砂利にはすでに雑草がまだらにはびこり始め、そこはかとなく漂う廃れの雰囲気が濃厚。そのような地点を通過してさらに前進しますが・・・。
えなくダートは藪に飲まれて完全に埋没。さらに続くダートには人の背丈ほどに繁茂した藪がびっしりでした。一応、その先を徒歩で偵察してみましたが、状況が好転することはなかったです。林道の末端地点は間近だと思われましたが、 だとすれば状況の好転はなおさら望めず、これ以上の前進は勇気を持って控えておくことにします。立ち入ってみてもロクなことが起きない予感がしたんですね。というわけで保呂瀬第三林道の探索はここまで!
→ 探索終了!
→ 引き返して五秋蛇喰林道に向かう!
→ 振り返る!
→ その先の様子をうかがう!
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