明星院林道分岐を過ぎると、地形的な険しさは鳴りを潜めてダートにも穏やかな雰囲気が漂います。僅かに緩い登りとなったなだらかな区間で、安定して落ち着いた路面にはこれといった荒れも見られず、ここは森林浴気分で順調に進むことができました。 | |
トラロープが張られていた割にはダートになんら障害も現れず、エンジン音も軽やかに快調にWRを進めます。路面には雑草がポツポツと生えていましたが、それもいたって常識的な範囲内のこと。ストレートに森を貫き、走りやすく爽快な区間が続きました。林道のこのなだらかさは森林軌道跡に由来によるものでしょうか? | |
覚悟していたその先の荒れやガレも現れず、トラロープに空脅しをかけられた形になりましたが、何事もなく順調に滝の沢林道を進んでいくと、とあるカーブ地点に分収林看板が立っていました。掲載された分収林区域図に滝の沢林道の名が記されているのを確認し、ルートに毎違いはないと一人うなづいてさらに前進していきます。
→ 分収林看板を眺める! |
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分収林看板を眺めてさらに進むと、トラロープの張られた左折ダート分岐が出現! その道筋は先ほどの分収林看板の地図にも記されていますが、林道名の記載はなかったです。見るからに草深そうなダートが左急カーブ分岐していましたが、本線林道の探索を優先して立ち入ることはせず、ここは道なり右手の本線を進路をとります。
→ 左折ダートを眺める! |
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しかし、本線側にもダメ押しで2箇所となるトラロープが・・・。最初のトラロープ出現以降の区間も含めてまともな路面が続いたことから推測するに、同地点までは稀に林業関係の車両が立ち入ることもあるのだと思います。そして今度こそ、その先に荒れが待ち構えている予感がビンビンでした。見た目にもその先が草深く変化しているのが見てとれます。 | |
2箇所目のトラロープも失礼させていただいて少し進むと、またもや左折する分岐地点がありました。蔓延る雑草で地面の土は隠されており、すぐに左へと急カーブしてその先の状況が見えませんが、まとも状態ではないことは明々白々。立ち入ることは控えましたが、とある情報によればここは「スベリ沢林道」というらしいです。しかし、それを示すものはとうの昔に消滅したのか、もはやなにも存在していなかったなぁ。 | |
草ボーボーな分岐を過ぎると、それまでのなだらかさが一変して勾配の傾斜角度が増してしまい、一気に登坂して標高320mほど林道最高所地点へと登り詰めていきます。山岳ダートならではの険しい地形が続き、通りがかった崖崩れ跡らしき地点では、路肩の樹木が払われて山々の展望が望めるスポットもありました。
→ 展望を眺める! → 崖崩跡を眺める! |
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崖崩れ跡のビューポントを過ぎると草深さがあれよあれよというまに増大! これまで以上に山深さ感が増してしまい、鬱蒼と茂る樹林とクマザサの藪に延びるワダチダートが心細く思えてきます。2箇所に張られたトラロープは空脅しというわけでもなくて、徐々に滝の沢林道の本領発揮というか、本来の姿が垣間見えてきた瞬間でした。 | |
うむ、ここも崖崩れ跡が・・・。ダートを埋没させた岩石や土砂はすでに除かれていましたが、周辺の地面の盛り上がりが崖崩れの規模を物語ります。崖崩れが復旧されているということは、極めて稀ながらも車両の立ち入りがあるのでしょうか? 一応、途切れることなくワダチダートがその先に続いています。 | |
でも最近はそれも途絶えているみたい。車両の通行の証であるワダチも、路面に侵入して繁茂する藪草でほとんど埋没寸前。これはもう車両の通行は途絶えているとみる方が適切かな。どうやらこの滝の沢林道、すんあんりとは完抜けはさせてくれないとみた! | |
そのまま一気にダートは藪に飲まれて前進不可に陥るのかと思いきや、そうでもなくて状況はやや回復。小康状態を保ったままさらに続きます。オフバイク的には許容範囲内であり、このまま致命的な荒れやガレがなければ良いのですが・・・。 | |
う〜ん、やはりここは廃道化しているのかなぁ。僅かに茶色い土が見えるワダチ部分が残っていますが、ほぼ全面的に夏の雑草に覆い尽くされてしまった滝の沢林道。雑草に隠された岩石などを踏まないようにゆっくりと前進していきますが、完抜けできるにしても、こりゃ、そうとう時間がかかりそうだぜぇ・・・。 | |
しかし、滝の沢林道がこれほど草深かったなんて! ここは藤琴川支流の「滝の沢」源流域から、同じ藤琴川支流の「大砂崩(おおざくれ)沢」とを結ぶ区間。山腹をくねくねと細かなカーブを交えて徐々に下っていくコース展開で、手持ちの地図でも特に山深い区間であることが一目瞭然でした。そしてここを下りきれば林道出口に到着するはず。 | |
あわわ・・・! そんなこんなで進んで行くと、なんと、人の背丈を超えるほどの屈強な草葉で行く手が隙間なく覆い尽くされているじゃないですか! 地面の土が見えていないのは当たり前で、空間を埋め尽くす藪でダートの道筋も確認できなくなっていました。こうなったら覚悟を決めてWRごと藪に突っ込むしかないな! | |
藪埋没地点で行く手の藪の壁を前に呆然と立ち尽くすWR。「もやはここまで!」かと思われましたが、このような藪の状況は局地的な場合も多いので、次の瞬間には藪の壁に飛び込んでいたという次第。それに今来た道を延々と引き返すよりも、そのまま頑張って林道出口へと進んだ方が距離も短かったりするのでね・・・。
→ さらに滝の沢林道を進む! → 探索中止! |
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