もはや釣り師の車も見かけない草深いワダチダートを進んでいくと、カラカワ沢を跨ぐ橋がありました。橋は鉄骨を組んだだけの簡易な作りでしたが、このような場所にはまともなコンクリ橋を架けるほどでもないのでしょう。沢の流れもよく見えておらず、周囲はかなり鬱蒼とした雰囲気です。ここ最近、車両の通行は全くないみたいだな。 | |
その先へと進むほど徐々に草深さが増してしまうダート。路面のワダチも年中湿り気を帯びたような土質で、ぬるっとした感触があってあまり気分的によろしくない状況です。「こいつは面白くなってきたぜぇ!」と思っていると・・・。 | |
その先で行く手が藪に飲み込まれているのを確認しました。繁茂する藪で路面が隠されて地面の土が全く見えていない状況です。さらに前進するには藪漕ぎするしかなく、その場合はかなりの注意が必要であり、所詮その先はピストンであることは事前情報でわかっているため、潔く引き返しますが、地図上では道筋そのものはまだまだ続きます。しかし、普通に進めるのはこの辺りまで。その先に道筋はあれども藪に埋没して事実上の廃道化でした。
→ その先の様子をうかがう! → 振り返る! → 吾妻川を眺める! |
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先ほどの分岐地点まで引き返してきました。追良瀬川伝いに進む直進方向は藪に埋もれて前進不可になっていたのを確認したので、今度は本来の追良瀬川林道のルート、すなわち分岐を左折してその先の現状確認をしてみます。ちなみに林道標に記されている「カラカワ沢分岐」はこの場所のことです。 | |
分岐から眺めた左折側の様子。ここから延々と20キロにも及ぶ山岳コースで県28号線(白神ライン / 岩崎西目屋弘前線))まで繋がるルートですが、行く手はあからさまに草深くて草ボーボー! 追良瀬川林道の核心に肉薄する区間であるというのに、いきなりこれでは先が思いやられますなぁ・・・。しかも、ゲート封鎖はされておらず自由通行状態であるのに、車両が立ち入った形跡もなぜか全然見られねーし。
→ 看板を眺める! |
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というわけで分岐を左折すると、標高717mまで標高差617mを一気に登り詰める勾配区間がすぐに始まります。しかし、いくらも進んでいないというのに、溜息が出てしまうようなこの草深さは一体どうしたことか! まあ、白神ラインへと通り抜けできると思うほど甘ちゃんでもないですが、厳しい現実に愕然とさせられてしまいます。 | |
ほとんど地面の土が見えていませんでしたが、繁茂する夏草にまみれて、消えるか消えないかの心細いワダチ状態で延びていた追良瀬川林道のダート。車両の通行が途絶えているのは言うまでもないですが、車両が通らないことで路面はフカフカな腐葉土状態に劣化しており、ここはもはや車道とは言えない状況でした。このような状況が白神ラインまで20キロも続くのかと思うと、なんともやりきれず、ここを進むには相当な精神力が求められると思います。 | |
もはやこれまで! 柔らかい感触がゾッとしない腐葉土ダートに蔓延る藪を掻き分けていきますが、進むにつれて草深さは増すばかり・・・。元々、このルートは荒廃が進んで白神ラインに通り抜けられないのは承知していましたが、その一方で「半分くらいは進めるかも?」と期待していたのも事実です。でもそんな甘い期待はすぐに吹っ飛びました。真夏の酷暑の荒廃した林道で、藪の回廊が延々と続く先の見えない状況に心が折れてしまい、やがて間違いなく現れる路面崩落や崖崩れ、そして高確率で遭遇するであろう突発的なトラブル・・・。というわけで、生半可な覚悟では通り抜けられない現状を確認したところで、酷い目に遭わないうちに追良瀬川林道をログアウトしておきました。結局ルートの半分も進めなかったですけどね。
→ 探索終了! → その先の様子をうかがう! → 振り返る! |
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