さしたる理由もないですが、分岐は左折方向がなんとなく本道ぽかったのでそちらにWRを進めます。ちなみに現在地の標高は392m。引き続き標高550mまで高低差158mを登っていきますが、現在地を含めてここまで荒れや廃れがほとんど見受けらなかったので、この感じなら無事に終点までたどり着けるかな? | |
と思ったら、なんだか先行きがいきなり怪しくなってしまいました。分岐を過ぎてさらに登坂すると、クマザサの藪が激しさを増してしまい、路面の左半分を覆うようにせり出ていました。藪が体に触れるのが嫌なので右のワダチ部分を通って進みますが、まさか、ダートはこのまま藪に飲まれてしまうなんて展開じゃないだろうな・・・。 | |
幸いなことにダートが藪に埋もれることはなかったですが、その代わりしばらくクマザサの藪の回廊状態が続きました。路面も風雨でボコボコに痛み、ここはまともに車両が通行しているような状況ではなかったです。立ち入る車両があるとしたら軽トラくらいでしょう。 | |
クマザサの藪が途切れてたまに現れるちょっと開けた地点。ダートは決定的に藪にまみれてしまうこともないまま、一進一退の状況を繰り返してながらその先へと延びていましたが、人里離れた深山地帯のピストンとしてはまともな部類に入る状況ですね。 | |
そして再びクマザサの藪の回廊。ワダチ部分を通るとワサワサと藪が体に擦れるので中央部分を走行しますが、気分的にはため息が出てかなり滅入る状況。大分沢林道の大まかなコースは把握していますが、前後左右、どこを向いても視界に入るのは藪の深い緑だけなので、先ほどの分岐からどれだけ進んできたのかよくわかりません。 | |
右の路肩の樹木が切り払われて小さな広場のようになっていた地点ですが、ここは車両の反転スペースの名残りでしょうか。それとも使われなくなった土場の跡? しかし、今は夏草に覆われて完全に藪にまみれた状態と化していましたけどね。一瞬、ここが林道終点なのかと錯覚しましたが、ダートは途切れずに左カーブでさらに森の奥へと続きます。
→ 振り返る! |
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ほう、これはこれは・・・! 打ち捨てられた土場跡らしき地点を過ぎると、ワダチの雑草も濃くなってダートはなんとも素敵な状況に! それでもワダチの土がちゃんと見えているので問題なく進めますが、林道末端に接近するにつれてあからさまに草深く変化していく状況が楽しかったです。よく眺めてみると、左手の藪の中に崖崩れも発生していたし。 | |
どこからこのような巨大な岩石が崩れてきたのかと首を傾げてしまう崖崩れ地点。深山地帯のピストン林道末端は荒れているのがお約束ですが、大船沢林道も例外ではなかった模様。道すがらに崖崩れ箇所が見られるようになってきました。発生してからさほど月日が経過していないようでしたが、崩れた岩石の隙間には早くも藪が茂り始めていました。その状況から察するに、ここはそのまま放置で復旧させるつもりはないみたい。 | |
崖崩れ区間を過ぎると、クマザサの藪が両脇から路面を包み込むようになってきますが、これは車両の通行がほとんど途絶えている証拠。ワサワサとクマザサの葉を掻き分けながら進みますが、蜘蛛の巣や変な虫がウェアに付着するので、あまり芳しくない状況です。 | |
ちぃ、なんてこった! 崖崩れ箇所が頻発してこれまで以上にクマザサの藪が酷くなってきたかと思うと、その先でダートが藪に飲み込まれていました。長年の林道探索の経験によってある程度の予想はしていましたが、林道の末端区間は崖崩れで車両の通行が途絶したことによってダートは藪に飲まれて自然回帰していた模様。無理に進めばさらなる前進も可能でしたが、所詮ここはピストンです。真夏の酷暑の中、これ以上頑張ったところで得られるところは少ないと判断して勇気ある撤退を発動。大船沢林道の探索はここまでにしておきました。致命的な自然災害が発生していなかっただけに、この展開は残念でしたが、しかし、トントン拍子で終点までたどり着かせてくれないのも深山地帯のピストンらしいぜ!
→ その先の様子をうかがう! → 振り返る! → 探索終了! |
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