長根山林道 / Naganeyama 林道探索の書 ~今日もどこかで林道ざんまい~ 
長根山林道 [1] [2]
「ここって木無岳登山口?」その後、長根沢の流れも眺められないままさらにダートを進んでいくと、とある左カーブ地点で路肩に草ボーボーな小さな広場が現れましたが、どうやらここは「木無岳(きなしだけ / 587.4m)」への登山道入口であった模様。しかし、木無岳というのは山頂からの眺望が素晴らしいにもかかわらず、かなりマイナーな山らしく、登山車の車はなくて付近に人の気配も全くなかったですよ。
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かし、長根山林道を訪れたのは林道が目的です。なので木無岳登山道に立ち入る事はせず、引き続き長根山林道のダートをたどって進みます。コース的には林道名由来の長根沢の源流付近を過ぎ、津軽半島の脊梁をなす山岳地帯に向かってさらに深く分け入る感じかな。
無岳登山口の入り口までは林道の路面もそれなりに維持管理された状態でしたが、そこを過ぎると一気に草深くなりました。でもこの先に立ち入る車両も林業関係者くらいなもの。山菜採り以外の一般車両が立ち入る事はまずないので、この草深さも当たり前といえば当たり前な状況なので、雰囲気も一段と鬱蒼さを増してきますが、別に慌てませんぜ。
根沢の源流を過ぎて沢辺を離れ、木無岳登山口も過ぎて草深さを増したダートを尚もたどって進んでいくと、山中を登り詰めていく登坂区間が開始します。道すがらの眺めにもぐっと深山の趣が色濃く漂ってきますが、路面状況は想像していたよりもまとも。ワダチ部分にまで侵入した夏草の草深さは、たぶん通行量の希薄さからくるのだと思います。
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里離れた山中の連続勾配を切り返しの葛折りを交えてしばらく登坂していくと、標高が上がった事でやがて上空が大きく開けてきました。まるで峠のような開放的な雰囲気が漂いますが、しかし、林道は乳白色のガスにすっぽりと包まれた状態。これって東北地方で梅雨期から夏にかけて吹くというヤマセでしょうか? 小雨や霧雨を伴って吹くことが多い偏東風のヤマセ。探索時には結局雨が降る事はなかったので助かりましたが、ヤマセの冷害で江戸時代には東北地方で凶作が頻繁に発生、大飢饉が何度も起きているんだよなぁ・・・。別名で「冷害風」とか「餓鬼風」とも呼ばれたそうですよ。
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害になるほどの荒れやガレは見られなかった長根山林道でしたが、これはもう車両の通行が途絶えた状態かな? その後もさらに登坂しながら前進していくと、路面は車両の通行の痕跡であるワダチも風雨に慣らされてフカフカとなり、路肩から侵入した夏草がまだらに路面を覆って繁茂していました。でもオフバイク的にはなんら問題はなかったです。
かし、それはちょっと認識が甘かったかも。路面的にはしっかりしているのですが、やがて行手が両脇からせり出た屈強な藪で埋没しているのを発見! 地図上での長根山林道末端地点までは残り300mほどであり、物理的には前進の余地は十分にありましたが、東北の山奥のピストンは侮れません。なのでまずは定石通り歩いて偵察ですよ。
ぅ、これほどだったとは・・・。両脇からせり出た藪をワサワサとかき分けながら少し歩いていくと、その先で路面が全面的に藪の緑に包まれているのを確認。地面も土が見えないほど繁茂した夏草に覆い尽くされていました。結果、本気を出せば前進する余地は十分にあるとみましたが、所詮ここはピストン。どうせその先は短いし、そこまで頑張っても得られるものは少ないと判断して、潔く撤退を決意しておきました。
根山林道末端区間は草ボーボーで藪埋没状態であったことを確認、すぐさま回れ右でお留守番のWRまで戻ります。これが近所の林道ならば歩いて末端地点の様子を眺めに向かったでしょうが、遠路はるばる津軽までやって来て、ピストンの荒れた末端で貴重な林道探索時間をロスする愚は犯しませんよっと・・・。というわけで長根山林道の探索はここまで!
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→ 探索終了!
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