高ウド林道 / Takaudo 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
高ウド林道 [1] [2]
すがらにその姿を眺めることはできないですが、林道のちょうど右手に位置する馬ノ神山の山腹直下を横切りながら登坂してさらに標高を上げていく高ウド林道。その途中で見かけた砂岩質の崖が続く区間です。風雨による侵食で崖は今にも崩れてきそうな危うさであり、崖上の樹木を巻き込んでいつ土砂崩れが発生してもおかしくはない状況かと・・・。
→ 路肩を眺める!
の後も断続的に登り坂が続き、石取沢林道分岐から高低差174mを登り詰めると現れたのがこの分岐です。分岐はY字になっていて、手前から眺めると左右のどちらが高ウド林道本線なのか見分けがつきませんが、正解は引き続きダートが続く左折側。右折側するとすぐその先で舗装路に接続しますが、そこを右折すると馬ノ神山の山頂に立つNHKと青森放送の共同アンテナ、青森県防災無線中継局、テレコム青森のアンテナが立つ電波塔があり、舗装路を左折すると最終的には津軽鉄道の「津軽飯詰駅」付近で県36号線に抜け出ることができますよ。
→ 右折分岐を眺める!
→ やや、これは?!
ウド林道を途中で退出する理由もないので分岐は左折して探索を続行します。分岐のそばには林鉄時代の簡易レールを再利用したワイヤーゲートの支柱のみが残されていましたが、ワイヤーは取り払われてとうの昔に廃ゲート化していた模様。その後もゲートが設置されることなく現在に至っているようで、その先の路面状態も相変わらず良好なのが嬉しかったです。
高472mで林道最高所地点になっていた分岐を左折すると、その先でダートは下り坂に転じます。鬱蒼と茂る森の木々と藪の中をウネウネとカーブしながら続くワダチダートは快適で、路肩の藪にひっそりと生える野草の花などを眺めながらのんびりと進みます。
→ 路肩を眺める!
し分なくイイ感じで高ウド林道を進んでいきますが、ここにもビューポイントがありました。路肩に繁茂する藪が少々邪魔でしたが、青森湾に面した青森市街地が見えていましたよ。立ち止まって背伸びするように景色を眺めておきました。
→ 眺望を眺める!
「また分岐?」それにしても高ウド林道は途中の分岐箇所が多いな〜。眺望を眺めて進んだ先で現れた5箇所目の分岐ですが、高ウド林道本線は道成の左折方向で、右折側の正体は延長距離300m弱の名無し系ピストン。道標の類はなにも設置されていませんが、路面状況から判断すれば左折方向が本線であることがすぐに分かります。
→ 右折分岐の様子をうかがう!
岐はこんな感じで下り坂となった左カーブの途中にあります。手前が右折側のピストン方向ですが、そちらはあからさまに草ボーボーに廃れているので、進むべき方向の判断はすぐにつくと思います。ちなみに、目立つ分岐箇所はこのように紹介していますが、高ウド林道にはこれ以外にも細かな分岐がありました。しかし、状況から判断すれば進むべき方向はすぐに分かるので、その全てを紹介していませんよ。万が一間違えても引き返してくればいいだけの話であり、また林道探索ではそれも楽しかったりするのでね。
の後も途切れることなく続く下り坂で標高300m、290m、270mと次第に標高を下げていきますが、それにつれて路面状況が僅かに悪化してきたようです。路面は表層の土が洗い流されてガタガタ感が顕著となり、路肩部分に目を凝らすと亀裂のような溝が発生していました。快適そのものであった前半区間に比べると若干の荒れを感じますが、それでもオフバイク的には全く問題なかくて楽しい範囲内だったかな。
りわけ荒れたりガレているわけではなかったですが、路面にポツポツはびこる夏草や、路肩から迫り出す藪の壁、傷んだ路面などが醸し出す廃れの香りというか、車両の通行の希薄さを感じてしまう区間が続きます。その先で例えば林道が分断されてしまっているとか、なにかよろしくない状況が待ち構えていそうな予感。
「なぬ?!」路面状況の悪化に一抹の不安を抱きながらさらに下っていくと、やがて警戒色に塗られたコーンが! 行く手を塞ぐように置かれたコーンは明らかに車両通行止めの処置。ダートに漂う廃れ感の原因は、車両の通行を塞ぐこの処置にあったことが判明しました。でもその先でなにが起きているというのでしょうか? それを確認するためにもコーンの隙間を失礼させていただかねばなるまい・・・。
れってなにかの災害復旧工事? 結局、工事の内容はよく分かりませんでしたが、このせいで林道の通行が分断された状態になっていたみたい。でも休憩小屋兼現場事務所のスーパーハウスが置かれた現場はお盆休みで都合よく無人状態。パワーショベルがエンジンを切られた状態で2台も留め置かれていたところから、平日には大々的に作業が行われているのでしょうが、今はうまい具合に無人状態。静かにその前を通過させていただきました。
れは現場を挟んだ反対側に置かれていた簡易鉄パイプ柵。基本的には全線快適ダートが続く高ウド林道ですが、工事で林道が分断されているため、車両の通行が途絶えてその前後区間がガタガタに廃れていたというわけですなぁ。道理でなにか変だと思ったぜぇ!
事による通行止め区間を過ぎると路面は元の快適ダート状態へと復活。その後は何事もなく順調に下って進み、気がつけば現在地の標高は113m。ここまで下ると坂道の傾斜角度も緩くなり、ダートはもうほとんど水平コース状態。やがて右手に管范沢のささやかな流れが寄り添ってきますが、途中、林道の道すがらに鳥居が現れたりします。
→ 鳥居を眺める!
→ 管范沢を眺める!
居地点を過ぎて管范沢沿いに進んでいくと、林道右手から下ってきた大滝沢をコンクリ橋で跨ぎます。標高は74m、高ウド林道の最高所地点から400mも下ってきたことになり、ここまでやって来るともう山の中という雰囲気はあまりしなくなりました。コース的にはなおも僅かに緩い下り坂になっていますが、ほとんど平坦路と言っても差し支えない状態です。
道沿いに流れる管范沢は大滝沢と合流して大袋川と名を変えますが、すると森の木々が明るく開けて大袋川の流れに沿って細長く水田地帯が開けてきます。路面はなおもダートが続きますが、高ウド林道もこの区間では水田へのアクセス農道を兼ねているようで、終点はもう近いといった気配が色濃く感じられてきます。
道沿いに拓けた水田風景を眺めつつラストスパートでダート駆け抜けていくと、この地点で未舗装区間はエンド。ダートが終了したら高ウド林道はもう終わったとみていいでしょう。舗装区間はここから数十メートル先でR7号線に突き当たるのでね。というわけで路肩で暫し休憩、楽しかった高ウド林道探索の余韻に浸っていると、静かに、そしてゆっくり前方からこちらに向かって前進して来る怪しいお爺さんが?!
→ お爺さん!
して高規格な2車線道路のR7号線に突き当たった地点で高ウド林道はエンド。終点に林道標は設置されておらず、唯一の目印として「相内建設現場入口」の立看板がありましたが、これはちょっと気付きにくいかな。また、国道は車がハイスピードで行き交うため路肩で立ち止まったりすると危ないです。そういう意味でも国道側からのアプローチはあまりお勧めしませんが、正確な林道入口地点を把握しているのなら話は別。県道側からよりも国道側からの方がアプローチは楽だと思います。しかし、探索当日はR7号線経由(画像左方向)で青森自動車道〜みちのく有料道路経由で本日のお宿「みちのく深沢温泉」へと向かう予定だったので、林道出口がそのままR7号線に直結しているのはかなり都合が良かったです。というわけで林道出口直前で遭遇したお爺さんの正体は不明のまま、高ウド林道の探索はここで終了!
→ 探索終了!
→ 振り返る!
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