探索日 2006.08.06
No.C-086

小川線 ■南房総市(旧和田町) ■半ダート
■県296号線「小川」地区付近から山中へ延びる

 山間部に点在する民家に向かって山裾から登坂して延びる生活林道  

 ↓沿道にはシュロ畑があったりして僅かに南国ムードも感じられますが、林道
 とはいえ、基本的には生活道路。特にわざわざ突入する価値は低いでしょう。


……こんな感じ……
■その大半が生活道路を兼ねた半ダートピストン。サビた林道標の立つ起点付近は民家が点在し、アスファルト舗装の路面は一般道と何ら変わりがない。起点を後に山間部へと進むと、以降は幅員がぐっと狭まって断続的に登坂路が続く。途中、右手にダム湖を眺めつつ登坂する区間があり、ここではちょっとした展望が望めるが、それ以外には景観的なものは望めない。なお、登坂路を登り切るとその先に舗装分岐が幾つかあるが、いづれも山中に点在する民家へのアプローチ道になっている。その後、ようやくお待ちかねのダート区間が現れるが、ここは林道というよりは農道といった趣か。最終的には山間部の水田脇に行き着いて唐突にエンドになってしまう。

■旧和田町の「小川」地区付近の周囲に水田の広がるのどかな住宅地の中に起点がある小川線です。少々分かり難いので、ざっとアプローチを述べておくと、県296号線をR410号線方面から進むと左手に県186号線が分岐します。そこを直進するとすぐに左手に入っていく道があるので、そこを左折して進んだ先が林道標の立つ起点になっています。でも、ご覧の通り、これじゃあ全く生活道路と変わりありませんが、「やっぱやーめた!」という訳にもいかず、そこに林道標があった以上、ここは先へと前進しなければいかんでしょう…な。
■起点から民家湧きを抜けて舗装路を辿って進むと、山裾に向かって道は次第に細くなります。構わずにそのまま進むと途中にこのY字分岐が現れるので、ここを左折します。なお、この地点の前方のガードレールには「この先行止り」と記されていますが、ぱっと見では左右のどちらのことをいっているのか分かりません。ちなみに右手に進むと民家の庭先に出てしまいます。
■先述のY字分岐を左折して進むと、この辺りから山中の森の中を行くようになります。ようやく雰囲気的に林道らしくなり、ボコボコとしたコンクリ舗装路が山肌の斜面に沿って切り返すように登坂していますが、それでもここは生活道路の一部です。
■連続して続く急な坂道を登坂して進むと、やがて右手に溜池のようなダム湖が見えてきます。山中に延びるやや単調気味名小川線では唯一の眺望ポイントでしょう。やや開けた感じがして雰囲気的には爽快です。
→ダムを眺める!
■ダム湖の脇をさらに登坂して進むと、コンクリ舗装の坂道は路肩斜面に広がるシュロ畑の真っ直中を横切ります。千葉県がシュロの特産地であるのかどうか走りませんが、どことなく南国的な雰囲気の漂う明るい感じの区間です。ここからもシュロ畑越しにダム湖を望むことができました。
→ダムを眺める!
■シュロ畑を通り抜けてさらに前進すると、草木の生い茂る薄暗い切り通しに行き着きました。どうやら、ここは峠になっているらしく、起点から断続的に続いた勾配区間はここまでで、これより先は平坦もしくは下り坂になっています。
■森の木立に囲まれた薄暗い切り通しを抜けると鋭角に切り返して下る分岐が現れます。一瞬、ここは名無し系? と勘違いしてしまいますが、路肩には郵便ポストが立っています。ここを下った先には民家があり、庭先までのアプローチを兼ねた私道になっているのでしょう。ポストがなければ下ってみたいところですが、ここは完全に人様の庭先なので、さすがに突入は控えます。
■先述のポスト脇から下って進むと、さらに切り返す鋭角分岐が現れます。小川線本道は前方右手から手前方面で、前方を左折すると、やはり民家の庭先に出てしまいます。房総の山中ではしばし見かける光景ですが、こんな草深い山中にも民家が無数に点在しており、小川線はそれら民家を結ぶまさに生活系林道になっています。
→前方左手に進む!
■二度目の切り返し分岐地点から少し進むと、ここからようやく小川線のダート区間が始まります。森の木立の中へ鱒で吸い込まれているかのように、引き締まった土質ダートが延びていました。ここには特に何があるというわでもなく、左手の山中に向かって草深い分岐ダートがあるだけです。
→分岐ダートを眺める!
■ダート区間に突入すると、鬱蒼とした山中の森の中にぽっかりと開けた荒れ地脇に沿って、どことなく心許ないワダチダートが伸びています。ここは山中でたまに見かける休耕田、もしくは廃畑だと思われましたが、荒涼とした雰囲気がいよいよ房総林道らしくなってきました。ピストンらしくて良い感じです。
■「はて…?!」荒れ地に沿って続くなだらかなカーブをしばらく進むと、いきなりダートが途切れてしまいました。プツリと途切れたその先はちょっとした崖状の段差があり、前方には隠し田のような水田が広がっています。途中には終点を示す林道標は存在していないため、果たしてここが小川線の終点なのかどうかは断言できませんが、まあ、ここから先に道がない以上、小川線の探索はここまでです。ちなみにダート区間は「農道である」という意見もありますが…。
→探索終了!
→振り返る!