志駒線

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■やっぱりね。ここまで来たらやはり行けるところまで進むしかないでしょう。というわけで、超簡易バリケード脇からさらに前進すると、すぐに志駒線3本目の素堀が現れました。出口は見えていますが、今度のはちょっと長さがありそうです。
■バババババ…。シンと静まりかえった隧道内部ではXRのエンジン音だけが木霊するように響き渡ります。そこには窪みや水溜まり、ヌタが部分的に見受けられましたが、余り慎重過ぎると逆にフラつくので、適当にバランスをとりながらの前進となりました。その味な雰囲気と併せてそこが素堀隧道の楽しさでもあります。
■この画像は志駒線タイトル画像にも使用していますが、素堀を抜けた地点で振り返った様子を参考までにもう一度。「ここは本当に千葉県か?!」と思いたくなるような野趣味溢れる何とも素敵な光景ですね。鼻クソのような林道も多いですが、このようなダート林道もまた少なからず存在するのが房総ならではといったところでしょうか。
■そしてまたすぐに4本目の素堀が! こうも素堀を連発してくれるとは嬉しい限りですが、それにしてもこの素堀の入口は狭いですね。しかも内部で逆S字に緩くカーブしているため、手前からは出口は見えていません。それゆえ、内部がどのような状態にあるのか不安と期待でドキドキです。
■さらに入口そばへと近づいてみると逆S字カーブとなっているのが分かります。もう少しカーブがキツかったならば、ここは出口が完全に隠されて内部は真っ暗だったことでしょう。素堀はその内部を走行することはもちろん、こうして観察することもなかなか面白いです。
■うげぇ…。土砂崩れです。素堀内部が逆S字カーブしているため入口からは気が付きませんでしたが、路面が完全に巨大岩石と土砂で埋もれています。あ〜あ、ダート林道に土砂崩れは付き物とはいえ、なんてこった!
■一応、現場検証です。こうして眺めてみると巨大な岩石や土砂、なぎ倒された樹木が高く堆積した単なる土砂崩れのようにも見えましたが…。
■その脇を回り込んでみると路肩がごっそりと! 先ほどの超簡易バリケードに記されていた「路面崩壊」というのはこの事だったのか…。予告されていたとはいえ、いざ現場に立つとショックです。こうなっては諦めるしかないようです。
■そして3ヶ月が経過。さすがに3ヶ月も経てば土砂崩れも復旧していると思われたので、さらにその先を目指すべく逆S字隧道の入口へと再びやって来ましたよ!
■「なんだこりゃ…?!」さすがに路面は復旧しているだろうと思ってやって来たものの、そこには素堀の出口を塞ぐ林道重機が! これはひょっとしてまだ復旧されていない…とか?!
■「ふざけるなッ!!」道は復旧されていました。土砂や岩石は取り除かれ、路肩の崩壊も元通りになっています。なのに素堀出口を塞ぐ林道重機のせいだけでここが通れないとは! どうやら今回もまた諦めるより仕方ないようです。くぅ…。
→素堀隧道出口を眺める!
■そしてさらに2ヶ月後のとある日。めげずに再び志駒線へと訪れてみたところ、三度目の正直でようやく復旧工事は完了していました。行く手を塞いでいた例の林道重機も姿を消しています。土砂崩れ発生から復旧まで、かれこれ半年近くもかかっていたことになりますが、それにしても工事に時間のかかり過ぎ!
■で、復旧箇所はこんな感じに仕上がっていました。路面はきれいに均されて、崩落していた路肩には新たにガードレールが取り付けられています。時間は大幅にかかりましたが、まあ、それはよしとして改めて復旧した現場を眺めてみることにしておきました。
→土砂崩れを起こした崖を眺める!
→崩落を起こした路肩を眺める!
■崩落していた地点の先の様子です。土砂を取り除いたり工事車両が激しく行き来したせいか、土質の路面には深いタイヤ跡が刻まれていました。復旧工事が終了したので道としては通行できる状態ですが、こんな状態なので雨天後などにはヌタヌタになりそう。
■復旧地点を後にして先ヘと前進します。路肩のすぐ右手には志駒川の細い流れが寄り添うように流れており、谷間になったその岸沿いにダートは延びていましたが、ここ最近は雨が降ったわけでもないのに路面はジクジクと湿った状態にありました。志駒線は「水っぽい林道だ」と何かで耳にしたような気がしますが、確かにそんな感じです。
→さらに志駒線を進む!
→探索中止…