探索日 2009.01.12
No.C-154

大山支線 ■富津市 ■全線ダート ■接続→大山線 ■分岐→大山第2支線
■大山線から分岐して山中に延びる

 チェーンゲートの先に隠されていた爽快感溢れる尾根筋ピストンダート!  

 ↓後半の連続下り坂区間は上空が開け、このような山深さにもかかわらず明る
 く開放的。雰囲気的にも素晴らしく封鎖状態が実に惜しまれる1本でしょう。


……こんな感じ……
■大山線から分岐する万年封鎖状態にあるピストンダートで、鴨川市との境界付近に広がる鬱蒼たる樹影の濃い深い山中に向かう。その入口からはうかがい知ることはできないが、ダートは尾根筋に沿って延びるため想像以上に明るく開放的なのが特徴。コース的には前半は平坦路、後半は終点まで一気に下る連続坂道となり、路面的にも基本的には走りやすい。ただし、路面を覆い尽くすような雑草の存在については話は別で、時季を誤ると藪の猛威に晒される可能性も否定できないだろう。チェーンゲートによって封鎖されているため、入口に立つと正体不明チックな趣が漂うが、実は雰囲気的にはとても優れた房総林道となっている。なお林道標は存在していない。

■房総のメジャーなダート林道で知られる大山線ですが、その途中に存在するこの分岐こそが大山支線の入口(手前)となります。そこに林道標が設置されていないため、分岐の存在には気が付いていてもそのままスルーしてしまいがちな存在ですが、通称「大山第2支線林道」として知られ、マニアなオフライダーにとってはとても見逃すことのできない魅惑な1本と言えるかも。
■というわけでその入口にやってき来ましたよ。ただし、この大山支線の入口はチェーンゲートで万年封鎖状態におかれており、一部で「開いていた」という話もあるようですが、基本的には閉じられていると思って間違いないでしょう。ちなみに、ゲートの支柱は錆びて年季が入っているのにチェーンのみはピカピカに光り輝く真新しいものが張られていたことから察するに、当然ながらそこにある種の意志(?)が込められているのは否めません…。
■ゲート周辺は夏場は生い茂る雑草でびっしり状態ですが、この時は冬場ということもありその勢いは衰え気味に。加えてごく最近に藪刈りが行われたようで、ゲート支柱の周辺は邪魔(?)な灌木が切り払われて、とてもすっきりとした状態にありました。なので…。
→向かってゲート左手を調べる!
→向かってゲート右手を調べる!
■「・・・・・。」
■何だかんだ(?)あって、いざ大山支線に突入。ダートは国有林に指定されているという自然林と植林が入り交じったような山中の斜面に沿って延びていますが、一般車両は封鎖状態にあっても関係車両が立ち入ることもあるのか、荒れている様子はないようです。
■「あ、あれは…?!」樹木に覆われてた薄暗いダートをたどって少し進むと前方に左折分岐が! 
■行く手に現れた左折分岐は近づいてみるとこのようになっていました。本道である大山支線は道なりの右手であり、左折分岐の正体は大山第2支線なのですが、入口からしてプンプンと漂う放置系の荒廃感がなんともイイ感じに。もちろん、これをそのまま見過ごすことなどあり得ませんが、まずは大山支線の探索が先であり、ここは道なりに右折して進みます。
→大山第2支線に突入!
■というわけで大山第2支線の探索はその後のお楽しみとして分岐を右折します。ちなみに各種林道系サイトによっては、この大山支線および左折側の大山第2支線とを併せて「大山第2支線」としていたり、両林道を区別してはいるものの大山支線を「大山第1支線」とするなどの諸説があるようですが、 当サイトではそれぞれを別個の林道として 「大山支線」および「大山第2支線」とする新たな第3の説を採用。こだわるマニア以外にはどうでもいいことではありますが、これも裏を返せばそれだけ正体不明チックな林道であると言えるでしょう。
■分岐元である大山線自体が標高の高い山の尾根筋に沿って延びているため、分岐を左折して進むと大山支線のダートはすぐに上空が気満ちよく大きく尾根筋に出ます。路面は一面に雑草が繁った土質でしたが、当林道には整備の人の手が入っているらしく、丁寧に藪刈りが行われたダートはすっきりしていてこれも好印象。
■房総林道ではあまりお目にかかれない明るく気持ちの良い区間が続きます。遮るものなく前方に抜けるような、このような光景がここにあったとはね!
■その後、行く手に路肩が大きく脹らんだ広場のような地点が現れます。遠目にはそこが終点になっていると思ったのですが、近づいてみると、道筋は90度の右カーブにてさらに延びていましたよ。ちなみに、この状況は大山線の途中に存在する有名な展望ポイントで、各種林道系サイトでも必ず紹介されているあの広場と雰囲気的に似ています。
■ここも尾根筋には違いないのですが、広場を抜けると樹木に囲まれた区間に差しかかります。路肩には打ち払われた枝などが散乱、雰囲気的には植林地帯に延びる作業道といった感じもしますが、藪刈りが実施された後だったらしく、いたって走りやすい状況にありました。
■そして再び尾根筋に開けたこのような区間が。房総林道というと、どうしても暗めな印象を持ってしまいますが、この大山支線に関しては話は別なようです。人っ子一人いない極上なこの雰囲気はどこか房総離れしていて、この付近のエリアでは得難いものが感じられます。
■「広場だ!」開放的な尾根筋ダートをさらにたどって進むと再び広場が出現。規模は小さく、雰囲気的にはよくある終点の回転場といった感じでしたが、ここでもダートはエンドとはならず、さらにその先へと続いていましたよ。地面に残されていた軽トラのものと思われるタイヤ跡がここで反転していましたが、もちろん、ここはそのまま前進するしかないですね!
■尾根筋コースは2箇所目の広場までで、そこを過ぎるとやや急な下り坂区間が始まります。山裾まで一気に降りてしまうような印象を受けますが、幸いにして「路面がツルツル滑って…」というほどではないでしょう。
→もう引き返す…
→さらに大山支線を進む!