No.C-163
向井線 |
■御宿町 ■全線舗装 ■実谷「実谷下」地区から上布施「立山」地区とを結ぶ |
とくに言うべきことは何もない御宿町の山林に延びる平凡な完抜け舗装林道 |
……こんな感じ…… ■御宿町の山林地域に存在する完抜林道。起点、終点はそれぞれ共に最寄りの県道から離れた地点に位置しているため、事前情報を持ち合わせていないとその存在には気が付きにくいが、林道標は入口、出口の双方にきちんと設置されている。杉や雑木の生い茂る山林部を抜けているため、雰囲気的にはいわゆる林道らしさを感じることができるが、ただそれだけのことであって基本的には単調かと。路面は全線舗装されているため、向井線1本のためにこの地を訪れるのはお薦めできないが、付近に存在する実谷線とセットでかつ周回コース組んでの探索ならば、そこに一抹の価値を見いだせるかもしれない。とにかく、一度訪れておけば十分な林道である。 |
■向井線は御宿町に延びる県273号線沿いの「実谷」地区にその入口が存在。そこは県道からはやや引っ込んだ地点に位置していますが、なぜか県別地図などにも林道名が記載されている場合が多いので、訪れるにあたってはさほどの困難さを覚えることはないでしょう。というわけで、実谷地区の小字「実谷下」にて向井線はこのように全く目立つことなくスタートしています。 | |
■向井線の入口を眺めてみます。そこには房総林道ではお馴染みの「ひし形」と共に黄色の長方形の林道標も設置されており、それらによれば、正確にはこちら側が林道の終点と位置付けられているようでした。なので、画像にも写っているひし形は、入口から眺めると逆方向を向いています。 | |
■入線直後からスタートするコンクリ舗装を登って進みます。周囲は杉や雑木の山林が広がっているのみで、見るべきものは特に何もありません。しかも、雰囲気的にもその先でダートが現れるような気配も感じられないし…。 | |
■薄暗い山林の中を登り詰めると、やがてこのような切り通し地点に到達。そびえ立つ両壁を見上げるとその規模の大きさだけは実感できますが、房総林道ではさほど珍しくもない光景であり、「隧道を掘るくらいなら切り崩してしまえ」といったところでしょうか。 | |
■切り通し地点を境に登坂区間は終了。その後は平坦コースが続きますが、道すがらの風景的には特に変わるところはありません。民家もなくて山林が広がっているので、いわゆる林道的な雰囲気はありますが、路面はやはり舗装状態のままです。 | |
■そのまま舗装路をたどってさらに黙々と進むことしばし、やがて前方に見音かがポツンと見えてきましたよ。それだけで終点はもう近いと予想できてしまいます。 | |
■そして予想通り、向井線は上布施の「立山」地区の町道に突き当たってエンドを迎えます。正確にはこちら側が向井線の起点になっているわけですが、ここにも2種類の林道標、すなわち「ひし形」と長方形のブルーな鉄板タイプのものが存在。やたらこの舗装路が林道であることをアピールしていますが、その実態としては近在の方が県273号線へ向かう場合の抜け道的存在となっているようでした。というわけで向井線の探索はこれで終了ですが、この突き当たりを左折すると、キャメルリゾートゴルフ場経由にて素堀を連発する半ダート林道である実谷線へと回り込むことができます。向井線は以上のように残念なオール舗装となっているので、ここまでやって来たらせっかくなので実谷線へと向かってみることをお薦めしますよ。
→探索終了! →振り返る! |