探索日 2012.10.20
No.C-178

本郷線 ■御宿町 ■全線ダート
■「七本」地区から山中に延びる

 昼なお暗い房総チックな土質ダートでその雰囲気を心行くまで満喫できる  

 ↓房総林道ならではのジメジメとした暗い雰囲気は否めませんが、それでもま
 ともな部類に入るピストンです。房総チックな濃厚ダートを楽しめるでしょう。


……こんな感じ……
■御宿町七本地区にて山ノ田線と隣り合って存在するフルダートのピストン。始終、鬱蒼としてジャングルじみた森の中を進むこととなり、御宿町界隈のピストン林道に共通した「暗さ」は否定できないが、おそらく入口で感じるであろう第一印象ほどのものはない。路面はやや湿り気を帯びた状態の半土質で、快適とまでは言えないが、コース的には穏やかな部類に入る。平坦路かつ難所もないので終点まですんなりと進めてしまう。なお、探索時には林業関係の車両が立ち入っており、また走行中にすれ違いもしたので、ピストン林道ながらもここは車両の通行のある林道としての注意だけはしておきたい。本郷線は隣接する山ノ田線とあわせて探索すると良いだろう。

■本郷林道…房総の林道をかなり走り込んだ方でも、ほとんど聞いたことがない存在であると思われますが、それは外房の御宿町に存在しています。場所は「七本」地区内のとある舗装路をたどったその先であり、まずは途中で右手に現れる山ノ田線の入口をそのまま直進してみると…。
■すぐその先で舗装が途切れて路面はワダチダート化しています。そして前方をよく眺めてみると、緩いカーブに隠れるようにしてぽつんと存在するひし形が!
■というわけでここが本郷線の起点です。ダートはそこから杉を主体とした森の中へとワダチ状態で延びており、いかにも薄暗そうな雰囲気をひしひしと感じることができるでしょう。そういうのが苦手な方にとってはイヤな瞬間ですが、好みの方ならば期待に胸踊る瞬間かもしれません。
→振り返る!
■人目につくことなくひし形が存在していた起点をスタートすると、本郷線のダートは杉の混じった雑木の森の中へと進んでいきます。路面は元々敷かれていた砂利がほとんど洗い流されて、その下の土質な土壌が半ば露とになったような感じ。
■でもこの水はどこから染み出ているのでしょうか? 片側のワダチ部分に沿ってなぜか路面が水浸しとなって、びちゃびちゃな沢状態を形成していました。探索当日の天候は快晴であったのに。
■入線直後の森を抜けて開けた地点に差しかかりました。そこは一面の草ボーボー状態で、ワダチを形成する路面の雑草も延び放題。おそらくここは山林内部に拓かれた耕地跡であると思われますが、放棄されて久しいのか、無惨にもすっかり荒れ地化してしまったようです。
■荒れ果てた耕作放棄地を抜けて再び山林内部を進みます。その雰囲気は暗めで所々で路面に僅かな廃れ感の見受けられる本郷線でしたが、林道は当初思っていた以上にまともな状態が維持されているようです。山林になにかの用がある車両がたまに立ち入ってくるのでしょうか?
→山林内部を眺める!
■うむ、これは林道としては一般的なまともな状態だな。部分的に草深い地点もありますが、路面全体に雑草が蔓延るといったこともなくダートは安定した状態です。もっとドロドロで逃げ出したくなるような陰鬱さを想像していましたが、残念ながらここはそれほどではないみたい。
■ここまでのシーンを眺めて気が付いていた方もいるかもしれませんが、本郷線のダート沿いには電柱が立ち並んでいます。「こんな淋しい山林内に民家でも?」とも思ってしまいますが、さすがに林道沿いには定住者のいる民家などは存在していません。電柱の立ち並ぶ理由は途中に現れるこの右折路を眺めてみると分かります。
→右折路を眺める!
■房総ピストン林道としてはまともな状態がその後も続きました。両脇の鬱蒼とした森の雰囲気は決して明るいとは言えず暗めですが、路面的には走りやすくなっています。それにしてもこの本郷線、どこまで続いているのでしょうか?
■やや湿り気を帯びていますが、それでもしっかりと踏み固められたワダチがさらに森の奥へと延びています。この路面状況だと、通行が途絶えているといったことはないみたいで、なにかの目的でたまに四輪が立ち入っているみたいでした。
■その後、徐々に湿り気を帯びて来たダートをたどって進むと、タイヤ跡が激しく刻み付けられたぬちょぬちょな回転場に行き着いて本郷線はエンドを迎えます。そこには林業作業のトラックとワゴン車が止められており、付近の森の中からヴィヴィ〜ン、ヴィヴィ〜ンというチェーンソーの音が響いていましたよ。そして回転場は酷く軟泥化していたため、長居をしたくなるような雰囲気ではなかったので、いつも通りにざっと付近を眺めてから、回れ右にて本郷線の探索は終了となりました。
→探索終了!
→その先の様子を眺める!
→振り返る!