No.F-020
安ヶ森線 |
■栗山村(栃木県)・舘岩村(福島県) ■完抜け半ダート ■栃木県県道249号線川戸付近から安ヶ森峠を経て福島県R352新田原付近を結ぶ |
ちょっとトリッキーな勾配区間の山砂ダートがとても楽しい安ヶ森林道 |
……こんな感じ…… ■栃木県と福島県を結ぶ峰越え林道。途中の安ヶ森峠を境に、栃木県側は完全舗装、福島県側は前線ダートになっている。栃木県側はウツルギ沢沿いの広葉樹林の山中を抜けており、ダート走行の楽しさこそ無いが、雰囲気自体はとても爽やか。対する福島県側は、前半は砂っぽい土質ダートが、後半はフラットで走りやすい高速ダートが楽しめる。舗装区間では対向車との出会い頭に、ダート区間ではスリップにさえ注意していれば、なんら問題はない。ただし、始終山腹の森の中を抜けているため、眺望などはほとんど望めない。したがって、ここでは舗装区間では広葉樹の森を走り抜ける雰囲気を、ダート区間では走りそのものを楽しむ感じになっている。 |
■R121号線を五十里湖で左折、 湯西川温泉手前の川戸から右折してまずは「安ヶ森ロッジ・キャンプ場」を目指します。「一級村道ウツルギ沢線」の標識を左手に見て、しばらく進むと左折するキャンプ場への入口がありますが、そこを直進した左手に林道標が立っています。 国道からこの地点まではおおむね1.5車線ほどの舗装路が続いています。 周囲の森にはベンチなどが整備されていて、 ここではまだ森林公園といった雰囲気です。
→起点付近を調べる! |
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■林道標を過ぎるとなだらかな登り勾配が続きます。ウツルギ沢の渓流沿いの広葉樹の森が続き、舗装されているとはいえ、なかなか爽やかな雰囲気で走っていてとても気持ちの良い区間です。休日などにはオフバイク軍団を始め、四駆軍団もたまに走っています。 | |
■安ヶ森線の栃木県側は安ヶ森峠までは完全舗装されています。なだらかな勾配が連続、時折山の斜面を切り返しつつ、ダラダラと登坂していきます。この付近は地質的にそうなっているのか、路肩の山肌がやけに砂っぽいようです。所々で、小規模な土砂崩れ、というよりは砂崩れが見られ、アスファルトに砂がばらまかれている区間もあるのでスリップには要注意です。 | |
■アスファルトの登坂路を上り詰めると、見通しの悪い切り通しの安ヶ森峠に到着しました。ここからいよいよダートが始まります。ここには特に広場などがあるわけではないですが、一服ポイントになっているようです。ちなみに、ここからは見晴らしなどはきかず、ダートはすぐに急カーブの下り坂でかけ下っています。
→ダート区間始まり地点の様子 →!? |
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■安ヶ森峠を越えると、しばらくは細かくカーブを繰り返して一気に山の斜面を駆け下る区間が続きます。ダートの路面は砂っぽい土ダートになっており、真新しい何本ものタイヤ跡が刻みつけられています。落ち着いて安定した轍を描いているもの、かたやカーブ手前で振られてよろけてしまったのか、轍の乱れたタイヤ跡などが見てとれました。皆さん、なかなか盛んなようですが、下り急カーブでは路面の土にハンドルを取られがちなので注意してくださいね。 | |
■峠を境に延々と下り土質ダートが続きますが、荒れに関しては、ちょっとした溝や路面のボコボコとした凹凸にさえ気を付けていれば問題は無いでしょう。路面が土質なので岩コロなどの散乱はほとんど無く、普通に走行していれば、走りやすいダートになっています。ただし、雨天時などでは泥跳ねが酷いかも知れませんが、そんな程度です。 | |
■その後さらに進むと、山肌から流れる小さな沢をコンクリ橋で渡りました。安ヶ森峠を越えて下っていくと、いつしか鱒沢川の流れに沿って進むようになりますが、この沢も鱒沢川に合流しているのでしょう。
→沢の様子を眺める |
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■おや? 左手にダート分岐がありました。気が付いたら、いつの間にかダートに並行して流れていた鱒沢川をコンクリ橋で跨いで対岸の斜面に延びているようです。でも、よく眺めてみると、橋の付け根は土砂で埋もれており、何だか廃道っぽい雰囲気です。コンクリ橋も苔むしており、ここ最近車両の通行した痕跡はありません。どう見ても本道は直進なので、ここはまっすぐ進みます。
→分岐ダートの様子をうかがう! |
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■コンクリ橋の廃道を過ぎて進むと下り坂も一息ついた感じで、ここからはなだらかなコースが続きます。ここまでやって来ると、土質ダートが固いフラットな砂利ダートに変わりました。幅員もまあまあ広く、とても走りやすくなっています。さらにふと気が付くと、左手に流れていた鱒沢川が今度は右手に移っていました。渓流を眺めつつ走れる、とても気持ちの良い区間です。 | |
■あれ? 進行方向左手(右手が安ヶ森峠方面です)にまた分岐がありました。でも分岐地点には林道標はありません。そこにはただ「キャンプ禁止」の看板がぽつんと立てられているだけです。土質のやや湿った感じのダートが森の林の奥に続いています。ぱっと見た感じでは名のある支線林道とも思えず、よくて作業道といった感じです。
→ここは突入しておく! |
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■「キャンプ禁止」の名無し分岐を過ぎて少し進むとコンクリ隧道がありました。長さは短いですが安ヶ森線で唯一のトンネルです。延長距離が長く、同じような景色の続く安ヶ森線ではよいアクセントになるので、入口に向かってデジカメを構えたところ、バババ…、と聞き慣れた音が! やはり休日ともなるとこの時期には沢山のオフバイクが走りに来るようです。こちらは撮影しながらダラダラと走っているので、何台ものオフバイクに追い抜かれてしまいます。 | |
■コンクリ隧道を抜けてさらに前進すると、道端の末の老木の根元に鳥居の立った小さな祠がありました。幟が立てられていて、きちんと手入れされているようです。せっかくなので、祠の前でしばし一服です。ちなみに、幟にはこの祠の名称が記されていましたが、あいにく忘れてしまいました。
→拝む! |
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■祠を過ぎると杉林に差しかかりました。きれいに間伐されているためか、杉林にありがちな暗い雰囲気はありません。日光杉並木のような感じで、路肩に沿ってきれいに立ち生えていました。ダートは相変わらず快適です。 | |
■杉林を抜けると、山中の開けた谷間のような場所を通ります。路肩にはクマザサが茂り、伐採されたのか、周囲に立ち生える木々も心なしか少なく、生えていても灌木のように背の低い木しかありません。原野のような草原ぽくなっています。この区間だけは、安ヶ森線の全体的な爽やかな印象とはちょっと異なった荒涼とした雰囲気が漂っていました。 | |
■荒涼とした谷間を通って再び杉林を抜けると前方に製材所が現れます。ここでダートも途切れてしまい、長かった安ヶ森線もいよいよ終点間近です。 | |
■製材所の中庭のような場所を抜けて新田原の家並み沿いに少し進むとR352号線に突き当たって安ヶ森線は終了します。楽しかった安ヶ森線の探索はこれにて終了ですが、ここを右折すればR121号線日光街道、左折すれば湯ノ花、木賊温泉方面に抜けられます。
→探索終了! →終点付近を調べる! |