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川俣檜枝岐線から安ヶ森線へとやって来ました。ここは栃木県側の湯西川温泉側から舗装済み区間を進んで、ダート区間の開始する安ヶ森峠(1160m)になります。峠の位置する場所は栃木県と福島県の県境、すなわちこの先はすで会津となりますが、ここから会津地域へと入れても、春先のこの時季にそのまま林道を通り抜けられるかは分かりません。したがって積雪状況も調べつつ安ヶ森線を進んでみますが、すでに完全に雪解けしていた舗装区間については省略します。
←通常時の安ヶ森峠。川俣檜枝岐線の迂回ルートとしても有名ですね。
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川俣檜枝岐線が通行不可であっても通り抜けられることの多いと言われている安ヶ森線。そのせいもあってか、積雪をほとんど期待していませんでしたが、峠からダート区間へと乗り込んでみたところ、予想に反してこのような残雪が出迎えてくれました。ここが安ヶ森線での最高地点であるためこれ以上の積雪量はなさそうですが、局地的に厚く残雪が残っていそうな雰囲気です。
←通常時のダート状況と比較すると安ヶ森線の積雪の様子が分かります。
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そして安ヶ森線で最も積雪が厚かった地点がここ。路面上に残雪がモコモコと大量に堆積した状況であり、「はたして乗り越えられるのか?」と一瞬焦ってしまいましたが、どなたかオフバイクが暴れて突破した痕跡が残されていたため、ここは先人にならって突き進んでみることにします。
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ずぼぼ…。で、残雪塊に突っ込んでみると、ここはまだ安ヶ森線の最高地点である峠付近ということで、XRを自立させてしまうだけの積雪量はあったようです。安ヶ森線というと、あまり雪深い林道であるといったイメージがないのですが、世間ではゴールデンウィークと呼ばれる4月下旬であってもやはり積雪が見られるということでしょうか。
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で、反対側から眺めてみるとこんな感じです。そこだけ局地的に吹き溜まって大量に積雪していましたが、やはり川俣檜枝岐線と比較すれば積雪量は格段に少ないみたい。ということは、川俣檜枝岐線が積雪でダメであっても安ヶ森線は通り抜けられる可能性が高そうです。もちろん、それは土砂崩れなどが発生していなければの話ですけどね。
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その後は完全に雪解けした区間と残雪区間が交互に現れました。路肩にはまだ斜め45度に白い雪が堆積していましたが、路面上のそれはほとんど問題とならない程度のものでしたよ。一面に白い積雪で覆われたダートを期待していただけに、これはちょっと残念な状況です。
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ただし、積雪の代わりに安ヶ森線ではちょっとした荒れ状態を楽しむことができました。通常時にはモッサリとした砂地メインのダートには雪解け直後ということで、軽微な土砂崩れや崖崩れ、路肩崩落や路面を塞ぐ落石などがそこかしこで発生していた模様。「ここがあの安ヶ森林道?」と思ってしまうような、通常時の安ヶ森線のイメージからはだいぶかけ離れた雰囲気です。ちなみに、それらはオフバイクだからこそやり過ごすことができたということを補足しておきます。
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途中では残雪が斜め45度に堆積して幅員を圧迫している箇所も目立ちました。そのせいで、崖際の軟弱な路肩走行を強いられる箇所もあって気が許せませんでしたが、おかげでちょっとしたスリルを堪能。幸いなことに勇気ある撤退を発動させるほどの障害は発生していませんでしたが、荒れ好きな方にはなかなか楽しめる状況であったと報告しておきましょう。
←これが通常時ですが、探索時には幅員が狭められてけっこう荒れていました。
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その後ある程度下って進むと、安ヶ森線のダートはもう通常時と変わらない状態へと落ち着いてしまいました。その後、残雪を目にすることはなく、こうして2本目の安ヶ森線経由で無事に会津へと抜けることができたわけですが、今回の探索調査の結果、基本的に春のゴールデンウィークの時季では川俣檜枝岐線では確実に、安ヶ森線についてはその年の状況によっては残雪に見舞われてしまうことが判明。仮に雪解けが早くて残雪に遭遇しなくてもそれなりに路面が荒れているといった状況は確実でしょう。そこいら辺の状況を踏まえて出かけるのであれば、今回の探索調査のように様々な意味で楽しめますが、そうでなければストレスが溜まるのみかもしれません。まとめとしては、それぞれメジャー林道とはいえ、やはり春先の時季は近付かない方が無難ということですね。
→探索終了!
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