探索日 2007.08.15
No.F-031

三河小田川線 ■猪苗代町・郡山市 ■半ダート ■分岐→中山都沢線
■猪苗代町「小田」地区から郡山市「中山」地区を結ぶ

 このダート、その醍醐味は峠付近の極上ストレートで味わってほしい!  

 ↓若干、砂利がフワフワした感じですが、区間的にはハイスピード巡航も可能
 な快適さ! ダートをじっくり味わうも、また一気に駆け抜けるのも良しです。


……こんな感じ……
■猪苗代町および郡山市の境に位置する川桁山、天狗角力山、大滝山の山頂付近を横切る長距離完抜け林道。途中、峠を経て両市町を越えているが、どちら側から入線しても峠へのアプローチ区間はとても長い。ダラダラと連続する緩い登坂路で登り詰める感じだ。したがって、細かなカーブは存在するが、激坂などはほとんど無い。路面は虫食いで舗装区間も存在するが、それ以外は全線フワフワとした砂利ダート。途中にはスリッピーな箇所もあったが、基本的には良く整備されていて走りやすい。いわゆる山岳林道のガレ、荒れ的な険しさは望めないが、ダートの延長距離が長く、区間的に極上ストレートもあるので、ここは十分に楽しめるだろう。

■R115号線側のからアプローチした場合の三河小田川線のダートスタート地点です。 国道から折れて小田の集落を抜けて道なりに進むと、なんの変哲のない杉林の中のこの地点でダートが始まりますが、付近には林道標は設置されていません。「起点」と言わずに「ダートスタート地点」と言ったのはそのためですが、これは反対側のR49号線側も同様です。ちなみに三河小田川線の林道標は中間地点付近の2箇所に存在しています。
→振り返る!
■舗装路が途切れると、やや浮き砂利っぽい平坦ダートが緩く蛇行しつつ杉林の中に延びています。三河小田川線は猪苗代町から大滝山(1370.3m) 山頂付近の峠まで上り詰め、そこから郡山市へと下っていく長距離林道ですが、そういう峰越え林道にはありがちな、峠までのアプローチの長さを思わせるコース序盤の平坦区間です。その途中にはこんな名無し分岐もありました。
→分岐ダートを眺める!
■山裾区間に広がる深い森の真っ直中に延びるダートをたどって進みます。中距離以上の峰越え林道というのは、とにかく山裾のアプローチ区間が長いもので、また景色も変わり映えしないため、ここは登坂区間を目指してひたすら淡々と前進するのみです。知らず知らずにハイスピードになっていたのか、ふと後方を振り返ると砂埃が物凄いことになっていました。
■「……。」
なんと、ここまでやって来ていきなり舗装路が! なぜかダートが途切れてこの始末ですが、激坂区間の対策としての舗装化ならばまだ分かりりますが、こんな平坦区間で一体何故に? 気分が削がれたので「もう帰る!」ともいかず、仕方がないのでそのまま前進します。
■やや興醒めな舗装区間を少し進むと、路面はまたダートに戻りました。おそらくこんな事だろうとは思っていましたが、ここもダート区間の途中に虫食いで舗装区間が現れるという、たまに見受けられるパターンだったようです。で、再び埃っぽいダートに復帰してしばらく進むと左手に名無し分岐の出現です。
→分岐ダートを眺める!
■上空を覆わんばかりの鬱蒼とした森の中、路肩に藪の密生した砂利ダートを進みますが、似たような風景が続きます。ここまで来ても相変わらず平坦路が続いているので、現在地がまだ山裾区間であることだけは分かりますが、XRを停めるたびに地図を開くわけではないので、位置的にどの地点を走っているのか全く分からなくなりました。
■さらにしばらく進むと、ようやく勾配区間にさしかかりましたが、とあるカーブを曲がった先にはまた舗装路が…。距離にしたらほんの僅かな区間ですが、出鼻をくじかれるようで、「なんでこんな地点に?」といった感じです。
■山深い山中の谷間に沿って登坂していきます。ダートは谷に面した山肌を道幅分だけ削り取って通してあり、左手の山肌の崖がコンクリで補強されていました。コンクリ補強がなされていなければ、年がら年中、土砂崩れにヤラれまくっていそうな危うい区間です。
■ダートは緩く登坂しながら徐々に標高を稼いでいきますが、ここまでのところ特に目立った急坂や急カーブはまだありません。路面状態が良いので、周囲の雰囲気をゆったりと味わいながら走行できるゆとりがあり、単一的な山裾区間の杉一色の森を抜けて、ふと眺める周囲の雑木の鬱蒼と茂る森の雰囲気もいいですよ。路面は相変わらず埃っぽいですが、荒れやガレは全くないので、ハイスピード巡航も可能なほどの快適さです。
■とは言っても山岳林道ですから、小規模な崩落跡もたまに発生するようです。で、お約束で崩落現場にデジカメを向けると、バババ…と前方から1台のオフ車が接近! 特に狙って撮ったわけではないですが、この日、三河小田川線ですれ違ったのはこの方のみでした。延長距離のある林道ではオフ車とすれ違うだけで何となく嬉しくなりますね。
■実に爽快な見通しの良い極上ダートが続きます。ピストンや荒れ、ガレ、舗装林道ばかりを走っていると、たまにはこういうダートでうっぷん晴らしも必要というものでしょう。目前に延びる極上ストレートに欲望むき出しで、ここぞとばかりに砂埃もうもうとかっ飛ばします。言わなくても分かりますね、そこんとこは。もちろん直線区間だけですけど…。
■見通しの良いストレートな爽快区間をしばらく進むと、いよいよ本格的な登坂区間になりました。勾配角度がぐっとキツくなり、ダートは山肌をさらに登り詰めてゆきます。ここはまだ登坂路の途中ですが、それでも標高はかなり高いのか、路肩からは見下ろす感じで壮大な景色が堪能できる三河小田川線で最高の眺望ポイントになっています。ちなみに、この先にある峠地点からは、周囲の木々が邪魔をして眺望は望めません。
→眺望を眺める!
■さらに進むとついに登坂区間の山場を迎えたらしく、ヘアピンカーブの連続で一気に山肌を登り詰めます。やや浮き砂利にタイヤを取られがちな坂道のラッシュが続きますが、荒れているわけではないので、走りにくいということはありません。ここを登り詰めれば、いよいよその先に峠が現れそうな雰囲気です。
→さらに三河小田川線を進む!
→もう飽きた…