探索日 2008.11.02
No.F-044

多々石線 ■南会津町(旧伊南村・田島町) ■全線ダート
■多々石地区(R401号線付近)よりR289号線(会津高原台鞍山スキー場付近)とを結ぶ

 ガレ、荒れ、藪の三種の神器で突入者を悩ます半ば廃道化の放置林道  

 ↓ガレ、荒れはハードではっきり言って疲れますが、それでもスリル的な楽し
 さは満点! ただし、はびこる藪の猛威は脅威的なので夏場は避けた方が…。


……こんな感じ……
■延長距離はさほどないが半ば廃道化しており、アタック的要素が濃厚で、ハードなガレ、荒れ状態で名の知れた完抜けダート。 R401号線口から入線すると途中の戸坂峠まで一気に登坂しているが、ここまではまとも。峠より先が問題のガレ、荒れ区間になっている。具体的にはガレとクレバス区間が交互に現れ、さらに進むにつれてそこに藪の脅威が加わってくる。加えて土砂崩れ地点が2箇所存在するが、今のところはそれでも通行は可能。地形的な障害はともかくとして、藪の猛威は深刻なので、突入するならそこの所は覚悟しておきたい。なお、突入に際してはそれなりの装備はもちろんのこと、水分補給の飲み物持参が必須となるだろう。

■ガレやクレバスが酷いことになっているという多々石林道の噂をチラホラと耳にするにつけ、気にはなっていたものの、何となくその気になれず、探索が延ばし延ばしになっていましたが、やはりここは林道好きなら一度は通らねばならない必修林道。「そろそろ行くしかないだろう!」というわけで、やって来たR401号線側の多々石線入口です。 R401号線を桧枝岐方面から進んで旧伊南村役場付近で右折、道なりに進めばこの地点にたどり着きます。ちなみに林道標は無設置でした。
→入口を振り返る!
■ダートに突入すると砂利質路面の登り坂が続きます。やや砂利が深いものの、特に変わった点は見られず、普通のよくあるダートといった感じです。
■登坂路をしばらく進むと、やがて前方右手の斜面に真新しいコンクリ壁が見えてきます。はて、これは一体なんだろう? と思いつつ進んでみると…。
■幅広砂利ダートとのT字路に突き当たりました。手前で見えていたコンクリ壁は路肩の法面ブロックだったようです。で、ここから進むべき方向ですが、標識が無くとも左折側の登方面が道筋であることは感覚的に分かるものの、一方の右折側はどこに向かって延びているのか気になります。あいにく、T字路直前のこの位置からはその行く手はまだ見えません。 
■T字路を進行方向に向かって眺めてみるとこんな感じです。この地点には無数のオフバイクのタイヤ跡が残されており、素直に左折している軌跡や、右折したかと思うとすぐにUターンしているものもありました。ここは明らかに左折側が進むべき方向ですが、やはり右折側の行く手が気になってしかたありません。
→右折してみる!
■T字路を左折して幅広な砂利ダートを進みます。ここでは多々石線の一部区間を拡張、将来的にはバイパス的な舗装路を通す予定で新たな道路開設工事が行われているらしく、路面は舗装直前に見られる砂利ダートっぽいですが、何となく舗装されずに放置されているような雰囲気でした。思った以上に砂利は深くズルズルです。
■さらに砂利ダートを進みます。するとご覧の通り、進むにつれて路面があたかも土質ダートになったかのように見えますが、さにあらず。一面に積もった落葉松の落ち葉でそう見えるだけです。そんなダートを進むと、やがてたどり着くのが直進している多々石線旧道との分岐地点。旧道は直進する形で急坂登坂していますが、新たに開設された道筋はそれを分断する形でヘアピンカーブを描いて登坂しています。
■先述の旧道との分岐地点からは新たに開設された新道側を進みます。もちろん旧道側を進んでも構わないのですが、すぐ先で両者は交差しているため、ここは少しでも走りやすい新道側をチョイスです。なお、新道側では工事中ということもあってか、路肩の木々が区間的に切り払われており、特にこの地点では素晴らしい眺望が望めました。
→眺望を眺める!
■新道のヘアピンカーブをたどって登坂すると、やがて行く手を斜めに横切るダートとの十字路があります。新道を横切るダートの右折側は多々石線旧道区間で、先述した分岐地点から旧道に入るとここにつながっています。ここより先、多々石線本道を進むには、十字路を左折ですが、 直進側もその先はどうなっているのか気になるところです。
→直進してみる!
→旧道区間を眺める!
■十字路を左折すると前振り的な道路開設工事区間は終了となり、ここから先はいよいよ純粋な多々石線ダート区間になりますが、その入口からいきなりこぶし大の岩コロが散乱。ややズリがちな急坂登坂路で延びるダートに思わず武者震いが!
■山の斜面にジグザグに切り返すように登坂路が続きます。落ち葉に隠れてあまりよく分かりませんが、十字路から少し進むと岩コロ散乱状態は収まり、路面はややガタガタとしてはいるものの、走りやすい砂利質になりました。ということで、ここは沿道の紅葉を愛でつつ走る余裕たっぷりです。
■急峻な山肌に沿って登坂する砂利ダートを進みます。沿道は意外と開放的な明るい雰囲気で、若干の険しさこそ感じられますが、路肩にはガードレールも設置されており、特別に荒れている様子は今のところはまだありません。
→路肩から眺望を眺める!
■山肌に沿ってカーブを描きつつ登坂するダートを進むと、こんな切り通し地点が現れました。切り通しの岩壁は風化しかかっているのか、今にでも崩れてきそうな危うい感じです。路面には剥き出しになった岩盤が頭をのぞかせ始め、ややガタガタ感が出てきました。
■お、ついに?! 切り通しを通過すると、路面の砂利はなくなって岩盤剥き出しダートになりました。岩盤のデコボコで無数の段差ができており、ゆっくり乗り上げますが、それでもガタガタとした振動がダイレクトに尻に伝わってきます。 ここが第1のガレ区間ですが、これはまだほんの序の口です。ここの通過に苦労することはさほどないでしょう。
→振り返る!
■すぐに岩盤剥き出し区間は終了しますが、その後も登坂路は相変わらず続きます。路面は岩石が細かく砕けたような角張った砂利のダートで、ややズルズルとした感触でした。いつ崩れても不思議のない、いかにもモロそうな左手の崖がちょっとした迫力です。
→さらに多々石線を進む!
→探索中止…