多々石線

                                              →多々石線・Page1へ
■おや、ズルズルとした砂利ダートを登坂して進むと左折分岐が現れました。入口から分岐の行く手を覗いてみても特に荒れている様子もなく、標識類もないため、どちらが本道であるのか迷いがちですが、多々石線本道は直進になっています。多々石線で唯一の支線ピストン(名無し系)であり、ここを左折すると最終的には広場のような場所でエンドになっています。
→分岐を振り返る!
→名無し分岐に突入!
■支線ピストンの分岐を過ぎると道は平坦になり、戸板峠にたどり着きました。ここは少し開けた広場のような感じもしますが、周囲は冬枯れした雑草でボーボー状態に! 通常ならばこういう状態を自然消滅というのでしょうが、道筋はもちろん途切れることなく、その先へと続いています。そう、前方のクマザサの藪の中にね…。
■広場から先は藪区間となり、かつての路面は歩幅分を残してクマザサに没していました。このまま道筋は消滅してしまうのでは…という心細さを覚えつつ前進します。冬場なのでまだマシですが、これが真夏の酷暑時であったなら、灼熱の草いきれとクモの巣やダニで全身ベトベトになり、ここは地獄と化すでしょう。夏場には近づかない方が賢明です。
■ようやくクマザサ地帯を突破すると、今度は路面が徐々に荒れてきました。無数の岩コロの混じった土というよりも砂地っぽい湿ったダートはタイヤが取られやすくなっており、加えて路肩からせり出た藪に圧迫されつつあるので、走りにくくなっています。なお、コース的にはこの付近よりダートは下りに転じています。
■路面的に走りにくいだけならまだ良いのですが、雨天時に雨水で掘り下げられたのか、右側の路肩には恐ろしく深いクレバスがあることも見逃せません。なるべく左寄りを通過しますが、路肩からせり出た藪のプレッシャーで霜降ラインが限定されるので、フラつきは危険です。それにしてもこのクレバス、運悪く落ちて単独で引き揚げる場合には泣きが入りそうですね。
■クレバスに注意しつつしばらく進むと、路面はついに拳大の岩コロでびっしりと! ここからいわゆる「涸れ沢状態」と呼ばれる第2のガレ区間の始まりです。 これより先は足をペダルに乗せて走ろうと思うのではなく、両足を地面に付けつつジワジワと進む感じが肝要かと。これならまず転倒はしませんよ。
■さらに進むと地面から巨大な岩石が頭をのぞかせ、人の頭ほどもある岩コロが散乱し始めました。「これじゃ、歩いた方が早いな…」ライン取りをしつつ、その都度それらを乗り越えるように進むので、ここは非常に進みにくいです。前方には落石が行く手を塞いでいるし…。
■遠目だとあまり実感できませんが、こうしてしゃがみ込んでみると地面に露出した岩石の様子がよく分かります。下手に左右に避けると滑って転倒するので、立ち止まりつつ細かな走行ラインの見極めが必要です。それにしても、濡れていたらいかにもツルリといきそうな岩石群でした。
→落石を眺める!
■落石の脇を抜けると、すぐその先にもう一つ巨大な落石がありました。路面を塞いでいるわけではないので問題ないですが、なんだかゲームでよくある岩石落としのワナみたい。あはは…。
■落石地点を過ぎると、岩盤と岩コロの入り交じった下り坂が続きます。結構な段差ができているので、逆方向から登坂する場合は少々しんどそう…。よって、この先の区間も含めて少しでも楽に走破したいのなら、 R401号線側から入線すべきでしょう。多々石線の場合、登りと下りならば後者の方が楽に決まっています。
■R401号線側から入線すると、 ガレ、荒れ区間では基本的には下りになりますが、それでも細かなアップダウンはあり、登り坂になっている区間もあります。逆方向からやって来た場合と比較すると楽というだけであり、走りにくいことには変わりはありません。
■このガレ区間、はじめは大したこともないのですが、進むにつれてガレとの同時進行で両脇から藪が徐々に迫ってきます。ガレのみならともかく、実はこの灌木の小枝混じりでせり出た藪こそが一番の曲者で、転倒、ミラー大破の原因はまさにこれにあり、と言ってもいいかもしれません。この先の区間共々、十分な注意が必要です。
■おそらく、この辺り一帯は地質的にそういう風になっているのだと思われますが、今度はモッサリとしてタイヤに絡みつくような砂地が岩石群にプラスされ始めてきました。岩石と砂地の混合区間なので、その結果として雨に洗われたクレバスも再びここに加わり、その通過にはかなり神経を遣います。ボーっとしているとハンドルを取られて路肩のクレバスにまっしぐらですよ。
■砂地に岩コロ…、そしてクレバス。ここは岩コロに乗り上げてガクンとよろめき、ハンドルを取られて右手にフラついたら最悪です。
→クレバスを調べる!
■お次は岩盤剥き出しの岩畳地点にて再び落石がありました。両脇は藪で、岩石は路面を半ば塞ぐ形で転がっていましたが、ここは中央の僅かな隙間から通過できそうです。それにしてもこの落石は一体どこから?
→付近を見渡す!
→さらに多々石線を進む!
→探索中止…