その後も見た目には山の頂地帯であることを全く感じさせない尾根筋の平坦コースが続きます。手持ちの地図を眺めてみると、この付近の周囲四方は全くの山岳地帯で広大な山地が記載されているのみでした。なお、尾根筋に沿って林道は延びているため、この区間では沢の流れを見かけることもありません。山深い山中にいながらどこまでも続く平坦路に何となく不思議な感じがします。 | |
所によっては良い腐葉土になりそうな落ち葉がびっしりと。下界では紅葉真っ盛りでも山の上では季節の移り変わりがさらに早く、木々の枝には僅かに色付いた木の葉がまだ残っていますが、その大半はすでに散ってしまったようです。 | |
遠目に眺めた限りでは、林に立ち入って散策したくなるような感じの光景が続きますが、そこには下草のクマザサがびっしりと茂っており、そこには全く足を踏み込める隙はありません。ここは視界もきいて路面状態も良好で幅員もあるので、クマザサもほとんどプレッシャーに感じませんが、これがもし荒れた細路であったなら、かなりの重圧感は否めないかも。 | |
そして尾根地帯に広がる灌木林をさらに進むと、そこには天敵ともいうべきかような物が。ただしご安心下さい。ゲートのバーは取り外されて万年オープン状態になっていました。でも、ひょっとしたら冬季の降雪期などには期間限定でバーが装着されるのかもしれません。 | |
解放ゲートを抜けてしばらく進むとT字路が現れました。ここが駒止湿原への昭和村側の入口で、左折するダートを辿ると山道入口と駐車場があり、大窪林道を走行する乗用車のほとんどはここを目指していると言ってもいいでしょう。 なお、 このT字路には「←駒止湿原 0.3km」とだけ記された木杭が立てられていますが、そこは湿原への入口であって、現地に立つにはさらに徒歩で歩かなければなりません。 →駒止湿原方面に左折する! |
|
駒止湿原への入口の分岐を後にして本道を進みます。この分岐地点は振り返るとこんな感じになっており、木杭もあるので、まあ間違える事もあまりないとは思いますが、夕暮れ時や急いでいる場合にはうっかり進路を誤ってしまうかもしれません。 | |
そしてここ、駒止湿原への分岐を過ぎたすぐ先には、遮断ゲートと木杭で封鎖された左折分岐が存在しています。周囲に林道標はありませんでしたが、位置的には湿原を大きく回り込むように延びるダートらしく、そのために比較的厳重に封鎖されているのでしょうか?
→分岐ダートを眺める! |
|
駒止湿原入口を過ぎると尾根筋地帯の平坦路は終わりを告げて、今度はなだらかな下りさが始まりました。少しずつ高度を下げていく感じで、それにつれて周囲の植生も変化しているようです。先ほどまではどこか荒涼とした秋枯れした景色が展開していましたが、ここからは紅葉真っ盛りの山肌の森林地帯に突入していきます。 | |
黄色や紅に色付いた紅葉林を下って進むと、路肩右手に丸い池が現れました。周囲をすすきに囲まれてさざ波一つ立たっていない静寂そのものの、なんとも美しい小さな池です。てっきり山中の名無しの沼かと思いましたが、これは「卵池」というのだそうです。
→周囲を調べる! →卵池を眺める! |
|
卵池を名残惜しくも後にして坂道を下ってしばらく進むと、やがて手前に切り返すような分岐が現れました。どうやら大窪線はここで玉川林道に接続して終点になっているようですが、ダート自体はここから先は玉川林道と名称を変えてさらに続いています。ちなみに、ここで玉川林道を直進すれば駒止峠方面に、 左折すれば途中で湧水「冷湖(ひゃっこ)の霊水」の前を通ってがR401号線方面に抜けられます。 | |
ちなみに玉川林道に接続している終点の分岐地点を反対側から眺めるとこんな感じになっています。ここには駒止湿原を示す道標が設置されているのみで、大窪線および玉川林道の林道標は無かったですが、逆方面からやって来た場合でも湿原を目指して進めば進路に迷うことはさほどないでしょう。ちなみに、当林道を紹介するサイトによってはここまでを大窪林道とするもの、そして手前方面をも大窪林道としているサイトに二分できますが、共にその真偽のほどは不明なり。どちらともそうだ言われればそのように受け止められますが、コース的には前方左手から手前側は玉川の流れに沿っているので、ここは確証はないものの安直に前者としておきますか・・・。というわけで、とりあえず大窪林道の探索はここまでです。
→探索終了! |
トップへもどる | 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 |